横浜・崎陽軒のシウマイと『松山あげの玉子丼』

以前に崎陽軒に勤めていたという親方のいる職場で何年か過ごしたことがあった。オカゲでシウマイの美味しい作り方のコツやレシピそして上手な包み方をレクチャーしていただいているので、本来なら超美味な焼売がエロおやぢの得意料理になっているハズなのだが、ナゼかあまり作る機会がなくて自称「焼売キング」をヒトに信用してもらえずにいる。

焼売は横浜中華街に行ったときばかりでなく、高速道路のサービスエリアやデパ地下でも有名店のものが販売されているので時折購入しては食しているものの、やはり崎陽軒のシウマイには何か特別なオーラがあってグググッと引き寄せられてしまうのだな。
テレビでCMもよくやっていて、たいていはダサダサであるところがジツに面白い。特に印象的だったのはMM21か赤煉瓦倉庫前みたいな所で華僑系国籍不明のマリオネット人形がヘナヘナと踊りながらシウマイを持ち運ぶCMで、安上がりな制作費のワリにインパクトのあるアナログ映像が心に残っている。
そんな崎陽軒と云えば『シウマイ弁当』が何と言っても名物なのであって横浜駅を中心に首都圏で販売されているロングセラーだ。一見しただけでは特にコレといった特徴のない弁当であって特製のシウマイ5コの他には煮物など幕の内弁当テキなオカズが添えられているのみではあるが、容器は未だに経木を採用しているなどコダワリは相当なもので、そのお味は兎にも角にも美味いったらありゃしないのである。ただボクは小学二年生の冬休み、静岡の祖父母宅に北海道から帰省する時に東海道線の車内で食して以来食べていないので喰いたくて堪らないのだがなかなかその機会に恵まれずにいる。
そんなある日、高一女子剣道部員がガッコーの研修とやらでヨコハマに行くというスケジュールを知り「土産に“シウマイ弁当”を買って来い!」と厳命を下したわけであるが、残念なことに弁当販売店に近づく時間がなかったらしくフツーの箱入りシウマイを買ってきた。まあいいさね、コレだって上等よ。

弁当だけでなくこの商品にもコダワリがあって、醤油を入れる容器が磁器製であったり木製の楊枝が付属しているなど、肝心のシウマイを美味しく食べてもらうためのシカケがスゴい。その醤油容器の柄も相当な種類があるらしく専門コレクターもいるくらいだ。今回はどんな柄かな?と開封してみるのも楽しみのひとつなのよ。
しっかり湯気に勢いがついた蒸し器で15分ほどシウマイを加熱しこの日のオカズとして食した。ああやっぱり美味いなあ。とりたててナニかを賞賛するようなものはないが、なんだかとても美味しいのである。レギュラーの特製シウマイはこれでいいのだ。
ゴハンはドンブリ、久しぶりに“松山あげ”を購入してあったので焼いた下仁田ねぎと一緒に玉子でとじてばっくりなのだな、いや〜サイコーです。あれ?いつものタクアンが写ってないじゃん…と御指摘のアナタ、正解です。うっかり切らしてました。




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