お花見キブンで…崎陽軒『シウマイ弁当』

泣く子は黙らないかもしれないけれど、ワカるオトナは「う〜む」と唸っては絶対にハシを伸してしまうのが“崎陽軒の『シウマイ弁当』”なのである。

ひょんなことからこいつを土産にいただいたものの、夕食はアシの短いテイクアウトものとダブってしまい当日その『シウマイ弁当』を食すことを諦めて翌日の昼めしに持参したのであった。
本当は当日中に喰わなければ美味しさが失われるばかりでなく食中毒のリスクも潜んでいてジツに危ないのは承知の上だが、何年かぶりにテにしたこの弁当はどうしてもジブンの目とクチで味わってその優秀さを確かめてみたかったのね。
その翌日はシゴトとはいえお天気もサイコーによくて花見キブンなのである。イナカの屋外=茶畑の一角でこいつを広げて食せば一層美味しく食べられたのだろうけれど、気温が高い→樹木が活性化する→スギ林も同様→花粉飛びまくり…という悲しい現実の前では食事はクルマの中で摂らなければならないのだ。近くに見える山の木々から悪魔の黄色い粉が風にアオられてムワッと高濃度飛散しているのが肉眼でも確認できる以上、安易な行動は慎むべきなのである。

さて久々のご対面である『シウマイ弁当』を開いてみると懐かしいようなホッと安心できるような優しいオカズが相変わらず盛り込まれているのであった。
メインはもちろんシウマイなんだけど、鶏の唐揚、厚焼玉子、カマボコ、マグロの照焼、タケノコの甘辛煮、甘酢生姜と昆布佃煮の和え物、干しアンズ、黒ゴマのかかったゴハンに青小梅がひと粒。う〜ん、これだよコレコレ!
そしてやっぱり美味い。オカズはドレを食してもイケていて順番にチミチミとかじっては全てが均等に胃袋に収まってゆくように食べてみたくなる。
この美味しさは一体ナニなのか…考えてみれば近年ではすっかり見かけなくなってしまった経木の折箱が使われているのもひとつの理由なのではないかと思えてきた。木が食品の余計な水分を吸収したり保湿したり、また元来天然木が持つ殺菌作用もあって食品が美味しく安全に保たれているのではないのか。
折箱とはいっても最近はサイドだけ天然木でボトムやトップにはプラスチックを使用しているものがほとんどで、衛生上の問題からかゴハンやオカズはプラトレイに入れられているケースが多い。ところがこいつはオール経木なのよね、スゴいじゃないか。それにフタを開けたときにフワッと漂ってくるスギの香りが一層食欲を掻き立てるのよね。同じスギでも花粉は御免だけどこの香りは大歓迎だ。
あぁ美味しかったなあ、また食べたいなあ…


崎陽軒
http://www.kiyoken.com/



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リッパな桜並木でもない
周囲に素晴らしい景色があるわけでもない
でもこんなイナカの路傍に楚々と花を咲かせる一本垂れ桜もいいではないか
今年はいつもに比べてすっかり早い開花



March 20. 2013. @Aoi-Ward, Shizuoka-City






とがしさま
おはようございます!
こいつを肴に酒!なんてステキなライフなんでしょう(≧∇≦)b
案外こうした身近な存在であってもタイミングが合わないと食べるチャンスに巡り会えないものですよね。ここは一念発起してこのためだけにヨコハマドライブってのも一興ではありませんか…
しかし泉昌之作品、なかなか深いものがありますねえ(´・∀・`)



元ルーさん
おはようございます!
キブンだけお花見ね(´▽`*)アハハ とうとう静岡も桜が満開になりました。毎日桜吹雪の下で手弁当喰ってます(笑)
傷んでしまうのがちょっと心配でしたが何でもありませんでしたよ。かなりキケンな賭けでしたけどね〜
いいなあジンギスカン!ストイックにソロでジンギスカンをキメるってどーですか?\(≧▽≦)丿