『下田あんぱん』の午後とザブトンヤキニクinマイガーデン

終戦記念日のランチはパンとコーンスープにグリーンサラダ。お手軽な食事のように聞こえるが、どっこいソレは食べるときだけの話なのであってサラダってーのは非常にテマヒマのかかる料理なのだよ。

それはムカシからよく言われるコトバで「サラダなんてオンナコドモだって出来る料理だろ。ヤサイ切って出すだけなんだから」
バカヤローっ!ん〜じゃあその通りオマエが作ってみろってんだい、そんなサラダは不味くて食えたもんじゃないんだよ。丁寧な洗浄に始まりカットの方向や厚み面積重量各方面に気を配りながらアク抜きついでに鮮度が落ちないように冷水に含浸させ、今度は水中の雑菌による腐敗進行を食い止めるべく念入りに水切りを行う…単一種類のヤサイならまだしも、グリーンサラダのように何種類もミックスする場合は同じ工程を何度も重ねて…といった具合に旨いものを食べようとするならソレナリな覚悟と技術と時間が必要なのである。
だいたいにおいて昔からオトコはオンナをバカにし過ぎてきた。掃除洗濯に始まり三度の食事の支度…みんなオンナに押し付けて「オレは外でメいっぱい闘ってこの家を支えてるんだから、亭主が家でゆっくりしてたって文句ないだろ」テキ論理なんだろうけど、イマドキねえ女房が遊んで暮らせるような稼ぎのあるオトコなんてそういないのが実情でしょ。オンナだって家計の足しになるようにと精一杯闘ってお家に帰ってくるんだぜ、オトコも等しく分担ってのがスジだと思わないか。おっと脱線だな…元へ。

昼めしを軽く済ませたのにはワケがあって、ひとつはこの日の夕食はお庭でヤキニクというイベントが予定されていたから。もうひとつはデパ地下で珍しい“あんパン”を購入してきてあって、そいつを午後のおやつに喰うとキメていたからなのよ。“あんパン”なんてなーんにも珍しくないじゃん…そうですね、仰る通りですよ。しかしこの『下田あんぱん』ってやつはちょっとプレミアムなやつでしてね、通販もしてるんだけど基本は静岡県下田市平井製菓本店店頭または静岡伊勢丹地下食品街で不定期に開催される特集モノのときだけ購入可能というスペシャルなんだな。
どーだい、ジツに美味そうな“あんパン”じゃないか。粒餡と漉し餡があったから一つづつ買って母君と半分づつお味見をしてみた。全体の断面はマッシュルームのような形状で内部の中心部に大きくドーム状の隙間が出来ている。その下部にアンコが鎮座していてクチに入れたときの食感に二段階効果が生まれるようになっているのね、パン生地もしっとりふんわりしかも香ばしく…って美味しい“あんパン”にはこんな方程式がよくあるパターンだけどね、まあ美味しいことに間違いはないので手土産にいただいて喜ばないヒトはいないでしょうな。
そういえば先日もFMラジオ番組で視聴者の意見を求めていたんだけど「“あんパン”に合うドリンクは?」ってやつ。ボクはダントツに牛乳がイチバンだと思うんだよね、そしたら同じ意見の視聴者がけっこーいたので(あ〜ボクの独り善がりじゃなかったんだ)みたいにホッとしたのよ。

ヤキニクのヤサイは当家の菜園にあるものとストックでまかなってしまうことにした。タマネギとトウモロコシはご近所からのいただき物、ナスや獅子唐&カラーピーマンは収穫したてを食べようではないか。ってことはスーパーにお買い物に行って見繕ってくるのはニクだけ…タダのヤサイで浮いた予算をニクに回せるってことで、いつもよりハイグレードなニクを食す期待にワクワクの夕刻なのである。それにしてもトマトもナスも表面の皮のナリが良くないねえ、お家で食べる分だからいいんだけどさ。
ボク自身このメで確かめてきたんだけどヨーロッパのマルシェに行くといろいろな野菜や果物が山積みになっていてニッポンのようにパック詰めされているものなんて皆無だったのよ。しかもカタチや体積・重量といった部分はバラバラで購入者は自分の調理モクテキに合った大きさや個数を必要なだけ買えるシステムが主流だったのね。ソレって販売や陳列にはとてもテマヒマがかかるけれど、非常に理に適ったものだと思うなあ。石油資源のない我が国で発泡スチロールのトレイが流通のメインになっているなんて信じられないでしょ、クルマとかデンキ製品ばっかりにエコロジーの目を向けたってこうした生活の基幹部分がコレじゃあ先進諸国から笑われてるってもんだぜ。

さていよいよスーパーへ出発だ。哀愁のイナカ町には違いないけれど、いつものダサダサ食品スーパーではなくほんの少しだけマシな総合スーパーにしたのは首都圏を中心に店舗を増やしているNQという肉屋さんがテナントで入居しているからなのよ。
そりゃそうさ肉屋は肉屋ってもんで対面販売コーナーをメインに据えているところが本格テキ肉屋っぽくてよい。また販売されているニクも上質上等なものをリーズナブルなお値段で…というポリシイが開店以来ずっと引き継がれているところが気に入っている理由でもある。
この日はお盆ってこともあって山形牛のA3〜A4クラスのザブトン(肩ロースの中心部分)が破格のお値段で提供されていた。いいねえ、牛刺しでも食べられるんじゃないの?ってくらい緻密で豊かなサシが幸福を予感させてくれる。
母君と二人だけなのでそうそう多く購入してもシカタないでしょ…てなワケで300gほどしかお願いしなかったが、な〜に甘くて軽い脂とちょ〜柔かな肉質はトリハダが立つくらい旨くて、結局全部食べてしまった。ここで欲をかいて大量に買ってしまったりすると後悔だけが待っているのである、やはりヤサイ中心の食生活には高級ニクはこれくらいで丁度良い。あ〜美味しかったなあ…もっと食べたいけど…くらいのほうがアトのモタレなどなくていつまでもシアワセ感に包まれているのである。


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今朝の富士山
昨日は傘雲だったけど今日はエリマキ雲…


5:15AM, August 24. 2014. @Fujinomiya-City




その後はこんなカンジに


5:53AM, August 24. 2014. @Fujinomiya-City