お買い物帰りに『海鮮つゆそば』

年末年始の用品と食料買い出しにはデパ地下というのが当家の常だったが昨年はヤメにしてしまった。ギリギリまでいろいろあってあまりに忙しなくなってしまったので近くのスーパーでいいじゃん…という流れになってしまったのよね。

そしてそんな買い物をしているうちに(夕方になれば食事の支度なんて絶対にメンドになっちまうよな)なんて状態が充分に予測できたので、そのスーパーで握り寿司のパックを買って帰ってしまった。フツーの惣菜コーナーのものではなくちょっと大きくチェーン展開している沼津のお寿司屋さんブランドのものなので、定番握りにプラスして沼津港水揚げの地魚握りが何カンかはいっているところが気に入った。お気に入りの樽酒4合瓶を傍らにチビリと飲りながら食す寿司はかなり美味しかったけれど、その日は昼食に入った近所の中国料理屋さんのラーメンがとっても印象的だったのだな。

そのお店は当家から歩いて五分ほどの近さにある「宝珍大飯店」さんである。父が健在だった頃はよく利用したけれどこのところはちょっとご無沙汰で、その美味しさを知っているだけに残念な日々が続いていたのだ。母君に「ラーメンなんてどお?」と訊けば即オッケー、買い物で疲れたカラダを温まる食事で癒してあげられるし食後もスグに帰宅できる都合のよさはこれ以上ない。
醤油味やあんかけ系のラーメンは昨年末にあっちこっちで食していたし、それよりそこに行ったら絶対喰ってやるもんね!とココロに決めていたメニューがあったから迷わず注文できるのがいいじゃないか。

宝珍大飯店さんでも上から二番目に高価なラーメン…確か一番はフカヒレ入りナントカって別格品だけど、この『海鮮つゆそば』もソレに負けないくらいスペシャルな逸品だ。品の良い上湯にたっぷりの海鮮と野菜、微かに施されたトロミがたまらなくいい感じだ。美味い、絶対テキに美味い、も〜無敵の美味さだぜ。

ラーメンの美味しさはフォトをご覧になればお解りいただけるものと思うのでもうヤメにしておきますよ。それよりコチラのお店はそんな超高級中国料理店ってワケではなく(もちろんコース予約などすれば横浜中華にも負けない極上料理のオンパレードだって可能だ)レギュラーメニューはごく一般的なお値段と品揃えで気張った部分はないけれど、ランチ・ディナーともに着席すればきちんとポットに淹れられた中国茶がデフォルトで提供されるのだ。正統派というか本格中国料理店としてのプライドなんだろうけど、そーゆー気配りにとっても強く共感するエロおやぢなのである。有り難い。
ハナシは変わるけどボクはしょっちゅう昼めしに『ラーメン&餃子』など食しているが、母君はそーゆーパターンの食事はなかなかないのでは…と思ったのでカッテに焼餃子もひと皿注文した。こいつも美味いのは判っていたけれど、母君にとっては父とこのお店で食事をする折にはよく焼餃子も食したことを思い出して嬉しかったようだ。

食事というものは人生その時々の思い出に重要な役割を果たしているように思う。単に空腹を満たすだけとか栄養補給といった意味合いよりも、文化という知能を持った人間だけが持ち得る快楽や愉悦なのではなかろうか。だからせっかく授かった人生なんだから、生きている間はぜひとも美味いもんを食いまくって終わりたいと思う。たとえ粗末なものや安価な食材であっても、工夫して努力すればいくらでも極上のお味に変身させられれるのよね、そんなチャンスが一日に三回もあるなんてもったいないと思わないのか?キミっ!な〜んて説教じみたハナシはよそう。近頃増えてきた食後のコーヒーサービスに甘えてゆったりとした食後の時を過ごそう、そしてさっき食した料理のイイトコをしっかり記憶領域に刻んでおこうではないか。


中国広東名菜 宝珍大飯店
静岡県富士宮市源道寺町1087
TEL=0544-27-6090
ACT=11:00-14:00 / 17:00-20:30 水曜定休+第三火曜休


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庭の壇の紅葉


3:52PM, December 31. 2014. @MyGarden




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強い西風に舞い上がる雪煙


9:25AM, January 18. 2015. @Fujinomiya-City






元ルーさん
こんにちは!
昨年は大物と言われた俳優さんが次々にお亡くなりになりましたね、渡哲也さんもそういった年代の方ですからご本人も健康に気を遣われていることと思います。懐かしい歌ですよね…
ホントに海鮮がたっぷりのラーメンで満足します。数年前に食した時には白身魚なんかも入ってましたけど今回はなし、きっとその時の仕入れによって多少の変更があるんでしょうなo(^-^)o



とがしさま
あけましておめでとうございます〜(´▽`*)アハハ
しみじみといいお話ですねぇ、こうした心情って肉親を失った者にしか解らないかな。母がときどき「お父さんがあなたの作る〇〇がまた食べたいって言ってた」なんて聞くに及んでは目頭がグッと熱くなってこらえられないことがあります。
今はデジタルデバイスが日常的に気軽に使えるので日々の記録が途切れなく行えますよね。ムカシそーゆーモノがあったらなあ…なんて思うこともありますけど、ただ映像に頼らない記憶もすごいチカラを今だに保っているところがなんともフシギです。