シゴトのちょっとしたやりくりの都合で二週間ブッ続けで出勤した。若いころなら何でもなかったようなことでも、さすがにこの齢になるとそーゆー勤務はキツいものがある。
その休日出勤した特殊業務とは山梨県から静岡県に接続している発電所の送水路点検だ。送水路って言っても川のように流れる場所ではなく、地中20ｍ…つまり暗黒のトンネルなのだな。タテヨコ7〜8mはあるかという円形トンネルの中をヘッドライトを頼りに延々と数キロ歩くのよ。漏れ流れる水位はヒザ下くらいから腰くらい迄で着用しているウェイダーにかかる水圧は相当なものだけれど、もし誰かが間違って水門を開けてしまったら一発であの世行き確実なのであって助かる余地は100％ない。映画のインディージョーンズみたいに調子よく脱出は不可能だ。
そして普段はそのトンネルの中に満タンとなった水が何万立方メートルもゴオゴオと流れ、生物が存在しない世界である。あるものは恐怖感と寒さに疲労…あ〜なんてこったい、何でこんなシゴトやんなくっちゃなんないのかよ、しかも師走の休日だぜ。だけどこれだって大切な業務の一環なんだし…と複雑なキモチが交差する時間は長かったようであり、またたった一日の労働なのである。
CARL ZEISS JENA TESSAR 2.8/50 @ SONY α7
翌日の月曜日はなんとかフンイキで持ちこたえていたけれど、さすがに水木あたりになると肉体テキ疲労の蓄積はどうにもならなかった。残ったものは精神力だけで、なんとかしてテメーを鼓舞し負の鬱積を粉砕しなくてはならないのよね。そうだ、休みの日は“ミステリー・アドヴェンチャー・トレッキング”に参加したと思えばいいじゃん！確かにフツーのヒトには出来ない貴重な体験でもあったしねえ。
そんな二週間をなんとか過ごしようやくやってきた週末土曜日だ、思いっきり美味しくて栄養があるものを食べて回復しなくっちゃね。「よくがんばりました」のご褒美ビールと高価ではないけれど質の良いビーフはサーロインそしてちょっとしたスイーツも準備して（やれやれ…）な晩餐の開始である。
このところステーキはシンプルな正統派ばかりを調理していたので今回は変化球を…ってねえ、疲れて帰宅してからはあまり時間がないのでそう凝ったことはやりたくないのでね、カタチだけ真似た「なんちゃってシャリアピンステーキ」にしてみたのよ。
いや〜コレだってけっこー美味いものじゃないか！ホントはねえすりおろしたりコンカッセしたオニオンにステーキ肉を漬け込んでから調理するんだけど、まあ時間のかかることは省いてタタッと処理、代わりにオニオンソテーをトッピングした。キノコを加えてもよかったかなあって思ったけど、まあいろいろやりだすとキリがないしね、この程度でも美味しくいただけたんだからヨシとしようではないか。
あ〜疲れました。このまま末日まで突っ走る？いやいやムリですな、たぶん28日くらいでゼンマイ切れちゃいそう。途中のクリスマスってイベントもカンケーないものになってしまったし、やっぱりあとはキモチの問題だけか。
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