和牛の『サイコロステーキ』

サイコロと云えば双六で使うあの正六面体形状の小道具である。コドモが使えば遊戯の道具だけど、悪いオトナが使うと賭博の小道具となってケーサツの証拠物件として押収され悲しい運命をたどるサイコロもあるのだな。
ナマエは同じでもギョーカイによっては全く別の素材で出来ていて文様や数字なんて書かれていないモノもある。当然用途は全く別なのであってボクのギョーカイでサイコロと云えばモルタルコンクリート製で、鉄筋コンクリート構造物の打設補助に用いられるモノなのよ。正六面体ではなく各辺が4-5-6cmだったり8-9-10cmの長方形であることが多い。先日見たものはハート型のものまであって、そうなるとサイコロとは呼べないんじゃないかと思うんだけど、なぜかギョーカイでは“ハート形サイコロ”などと実に矛盾した名称で通っている…あ、脱線ねえ…話を元へ。

食品でサイコロと云えば明治のサイコロキャラメルをコドモのころよく食したものだったけど、昨年とうとう製造中止になってしまったと聞く。食べた後も空き箱で遊べて面白かったんだけどなあ、なんかちょっと時代の流れも感じるし残念なのですよ。
そしてニクにもサイコロがあって、牛肉のブロックをサイコロ形状にカットして焼いたものを『サイコロステーキ』と呼び、まあたいていはリーズナブルなお値段と食べやすさがあるのでけっこー人気がある。
スーパーで冷凍販売されているものは肉片を食品用たんぱく質でプレス結着し脂肪分を高圧注入加工したものである。大豆たんぱくで作った人造肉とは違い結着材を除けばホンモノの畜肉なのであるから食味だってなかなか侮れないものがある。
ところが先日哀愁のイナカ町スーパーの精肉対面コーナーで見つけた品はレッキとした高級和牛をサイコロ状にカットしたものなのであって、しかもそのお値段が100gで¥598と庶民派なのであった。きっと枝肉を規格サイズにカットしたときに出たハンパ部分をさらにサイコロ状にカットしたものなのだろうな、こんなお値打ちな商品は滅多に出るものではない。


Carl Zeiss Jena  Pancolar 1.8/50  @ SONY α7

昨年静岡市の老舗焼肉店で食した和牛も美味しかったけれど、こいつも負けないくらい旨かった。よくアホバカ芸能人が「クチの中で溶けてなくなっちゃう〜」なんてワンパタコメしてるのが高級和牛なんだけど、こいつはまさにその通りになってゆくのであって、もうめっちゃ美味いなんてもんじゃないのよ。
調味は塩胡椒だけにしようかな〜なんて最初は思ったけれど、調理開始直前になって(待てよ…別のシンプルさもあるスキヤキの割り下もいいんでないかい)てなヒラメキもあって、急遽そうしてしまったのである。おろしワサビがよく合って本当にイケるじゃないか。
ところでワンパタってコトバ、もう死語なんですかねえ、近年はマンネリとかルーティンなんて表現してるみたいだけどさ。だけど新しいコトバにはついてゆけないケースが多くて、先日も「パリピ」って聞いて「はぁ?」とリアクションしてしまった。パープリンって聞こえたんだけどなあ。あ…パープリンも死語?シツレイしました。




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