手抜きはマズいが役に立つ

「お家ゴハン」を基本にしているけれど、毎度毎度キアイを入れた料理ばかりを作っていられるはずもなく、まあテキトーに硬軟織り交ぜてお気楽人生を全うしているのだな。

いちばんラクチンなのが出来合いの料理をテイクアウトしてしまうこと。代表例は握り寿司ね、こいつは予算に応じて様々なランクが用意されているし、好みで単一ネタ直球勝負も可能なことなのであって、スキキライの多いヒトからビョーキなどで特定の海産物をクチにすることが難しい方の救世主でもある。
エロおやぢはスキキライなんてものはないので「何でも来い」なんだけど、たま〜にオンナに溺れてみたいマグロに溺れてみたいなんて思うこともあるのであって、特に生本マグロとかミナミマグロの握り盛り合わせ、あるいは鮪三昧なんてタイトルがついたパックを見つけるとムラムラっときてしまうのだな。
帰宅して風呂を浴びればスグに冷えたビールやヌル燗の日本酒などと共に楽しむことが出来る上、後片付けや様々な始末もズボラをこけるのが素晴らしいが、難点はコスト的な負担が大きくてそうそう毎日ってワケにはゆかないところがもどかしい。ただ宝クジにでも当選すれば毎日そーゆー道を選ぶかと問われれば答えはNo!なのであって、緩急いろいろあるところが楽しいのよね。

次にお気楽なのが半調理品あるいは半完成品を購入してきてはお家で最終加熱調理をして食すという方法だ。悪くない、確かに悪くはない。そこそこに安上がりだしけっこー美味しいケースも多い。
ただねえ、穿った見方をすれば中途ハンパ感は否めないのであって、やっぱりテメーでイチから作ったやつのほうが鮮度などを含めて質的にも量的にも数段上…ってのが真実でしょう。
たまにテイクアウトの焼鳥ってものも購入してきては楽しんでみたりもするけれど(う〜ん、プロの焼ワザに感心しつつトーシローにはプロデュースしずらい具材に負けた〜って思う時もあるけどね)結局は帰宅後の疲れたカラダにムチ打って鶏肉を串打ちしたりするのだな。
たいていはグビグビとビールなんぞを飲りながらニクを切ったりネギをカットしたりするのが常なのではあるけれど、焼鳥の場合は生素材ばかりなので“つまみ喰い”ってものが不可能。そこが「早く喰いて〜っ!」というヨクボーを炎上させることになってゆき、それがまたジレったくて楽しいのよ。
いいオンナがいればついついつまみ喰いしてしまうのがオトコの性なんだけど「ナマはヤバいよ」と頭を冷やさなければいけない時もあるのと一緒で、たかが鶏肉の串打ちとはいえなかなかに難しいのが人生の機微なのである…ってイミわかんないぜ。


Carl Zeiss Jena  Pancolar 1.8/50  @ SONY α7

前日の残り物をリメイク調理して済ますこともある。前日の『アンコウ鍋』のダシ汁も(なんだかもったいないよねえ)ととっておいたものだけど、翌日それに豆腐を突っ込んで『煮込み豆腐』にしてみることを思いついた。
鍋の底に残っている汁に豆腐をカットをしてクツクツと煮込んでやるだけの、まあ所謂テ抜きってやつなんだけどさ、アンキモや身肉ばかりでなく野菜やキノコのダシがしっかり溶け込んだものだからね、そりゃ美味いに決まってるじゃないか。あからさまなテ抜きはマズいけれど、元々これは相当な労力と時間をかけて造ったものなので持ってるエネルギーが違うのよ。
いつも(どうやったらテ抜きしつつ美味しいものを食べられるか)なんてことばかり考えている習慣の賜物なのであって、そうした怠惰な思考回路も役に立つときがあるものなのである。




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庭の紅梅は七分咲きになりました
ところが休日の今日はあいにくの曇天そして下り坂
とりあへずキレイに咲いた枝を撮ってみたけれど
満開の紅梅全体を好天の下で…って今年は絶望テキねえ



Nikon  Micro-NIKKOR 4/105  @ SONY α7