お買い物の前に『青菜と椎茸の炒飯』

単なる“慣れ”の問題かも知れないが、ボクは冷蔵庫がスカスカだと何だか不安で、ついいろいろと買い込んできてしまったりもするのよ。いやいや知ってますよ、冷蔵庫ってのは詰め込み過ぎると冷却効率が悪くなって電気代がかさむとか、奥にあるものが見つけられなくて(或いはすっかり忘れて)重複購入の原因になるってこともね。

同様の行動が日常の他の事柄にも当てはまるのであって、例えば出かけるときは腕時計の予備をバッグに忍ばせておく、撮影の時は必ずサブのカメラセットを用意してある、シゴトの道具用具はほとんどダブルでスタンバイさせている…など、凡そ経済的でないことばかりしていて自分でも(バカじゃね?)みたいに思うこともあるけれど、やっぱり不安を抱えて過ごすのもイヤなのでやめられないのですな。
まあハードなものは腐らないからいつかは役に立つのでいいんだけど、食品に関しては意図的にその入れ替え作業を行わなければヤバいことになってしまうので“冷蔵庫の在庫一掃ディスポーズ”と称する更新を行うわけだ。
この日も買い物に出かける前にそのミッションを遂行してスッキリ明確なお買い物リストを作成しようと思っていたのだが、そこにご近所さんから「青菜」の頂きものが届いた。しめた!ちまちま残った椎茸やベーコンブロックがあるし、それに冷凍庫には日々蓄積してゆく白飯がけっこー多量にストックされているからね、炒飯にでもすればイッキにフラストレーションが解消されるじゃないか。


ASAHI OPT.  Super-Multi-Coated TAKUMAR 2.8/120  @ SONY α7

かくしてテキトー具材の創作炒飯が出来上がるわけよ。だけど美味かったよ、こいつは。確かにいろいろとヒミツの調味料などを加えてプロっぽいお味には仕上げているけれど、青菜っておひたしや漬物だけじゃなくてこうした炒め物テキな使い方をしても美味しいものなんだよね。
まあそんな自慢話っぽいゴタクはどーでもよくってさ、要は食べ物の美味しさって鮮度が先ずベースになってくるからね、特に野菜の場合は。野菜作りが上手なご近所さんがいるってことは、かな〜り有難いことなのですな。




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カレカレだった楓の枝に新芽が出たな…と思っていたら
二日とかからずに花芽を持った新葉をニョキニョキ吹き出している
うっわ〜スゴいエネルギーだね
涼し気な青葉が茂るのもこのあとスグだよ



LOMO  SMENA 8M T-43 4/40  @ SONY α7


「スメハチ」と呼ばれる旧ソ連製プラカメがある。スメナ8Mが正式なカメラ名称でプラスチック製のボディーにトリプレット構成40mmF4.0のレンズ、目測ゾーンフォーカスに露出計レスお天気マーク合わせ、歯車式フィルム巻き上げとそれに連動しない単独シャッターチャージ…凡そデジタルのオートカメラの時代からすればガラパゴス的存在のカメラなのよね。

SMENAとはロシア語で若者って意味らしい。このカメラが製造販売された1970年代初頭だとソ連の若者はこーゆー粗末なものしか所有出来なかったのか、ニッポン人の感覚ではもうほとんどトイカメラであるけれど、とにかく長い期間実用本位で低コスト製造販売され愛用されたのだから、ある意味エコの先駆者とも言えなくもない。
では何でこんなカメラが今どき注目される(一部のマニアだけですが)のかと言うと、このT-43 40mmF4.0ってレンズが想定を大きく超えて優秀だからなのですよ。レンズそのものは1セントコインくらいだし鏡胴はプラ製アルミ外装の安っぽい造りなのに、そこから形成される画像の瑞々しいことといったら!てなカンジで素晴らしい…と聞くに及んでチープレンズLOVEなボクが黙っていられるワケなんかないよね。
てなことでY奥!で例の行為をしてしまった。落札価格は¥2100、笑えるよな〜。以前はもっと安かったらしいけど、近年ニッポンの若者たちによるフィルムカメラブームもあって、ちょっと品薄傾向らしい。
このままで使わない(銀塩フィルムを入れれば撮影可能なんだけど)のは計画的なことで、レンズ部分を取り外してEマウント化し、最新デジタル機器によるマキシマムな性能引き出しを行うのだな。今回の「楓の新芽」の撮影はフランジバック調整のためのユルい仮組みで行ったので、センターや光軸精度は全く出ていない。けれどもこの性能!って…う〜む、恐るべしロシアンオプチカルインダストリー。イメージサークルはフルサイズをほとんどカバーしていてトイカメラ用安物レンズにありがちな周辺光量落ちは僅か。早くちゃんと作ろうっと。


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で、すぐに若葉満開



Nikon  NIKKOR-S・C Auto 1.4/50  @ SONY α7