海老と小松菜の炒めもの

シゴトで山間の道路を走ることがあった。そこで廃業した大型ビニールハウスの傍に軽箱バンが朽ちて頓挫しているのを見つけ、ついついクルマを停めては見入ってしまったのである。


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一瞬あのジウジアーロがデザインした「スズキ・キャリイバン」かと思ったのだけれど、これはその後に発売された5代目キャリイだった。よく似てはいるけれどニッポン的に手を加えてあるデザインだ。

ではその4代目キャリイとはどーゆーものだったのかというと、まあドッチが前だか後ろだか判らないようなスタイルでジツにユニークなもの。このフォトはWikipediaからいただいてしまったものだけど、ボクはちゃんとその財団に毎年寄付をしているから(ほんの僅かな金額ですけどね)堂々と使うのであって、世の中には散々Wikipediaの恩恵に与っておきながら資料写真までパクる野郎がいるのは許せない…おっと脱線ですよ、元へ。
名付ければ「キャリイ・キャトル」なんて具合になるのだろうか、実用性には若干の犠牲を払うけれどスタイリッシュなアウトラインが素晴らしいではないか。

現在ニッポンだけで製造販売されている軽自動車規格の箱バンね、まあ各社がんばって最高のユティリティーを生み出していて本当によくできた工業製品なんだけど、残念なことはどの会社の製品も似たり寄ったりで“圧倒テキなデザインパワー”は皆無である。
もしかしたら若者のクルマ離れはそうした無個性なクルマ作りからきているのではなかろうか…と思えてならない。確かにエコで使い勝手もよくフツーのクルマについている装備はもちろんその軽自動車にも備わっているから何の不自由もないんだけど、そうするが為に結局は同じようなデザインしか生まれてこないのではなかろうか。要はもっと切り捨てろってこと、工業製品ではなく生活に寄り添うアイテムとしてね。
ここはひとつ地元企業であるスズキに頑張ってもらってカゲキで美しく、そして楽しいクルマライフを送れる箱バンを企画していただきたいものだ。そのヒントがこの「キャリイ・キャトル」にあるような気がする。

さてそんなことを考えながら帰宅すると冷凍輸入海老のパックが解凍されていた。エビチリとかねえエビグラタンね、或いは海老のアヒージョなんてものも思い浮かんだけれど、ちょうどターサイみたいによく肥えた小松菜があったのでシンプルな炒めものにして食すことにした。


Mamiya  AUTO mamiya/sekor 2/50  @ SONY α7

見た目のシンプルさとはウラハラに海老の下ごしらえや味付けにはけっこーメンドな手数が必要だ。しかしそこをクリアして出来上がったものにはやはりチカラがある。美味い!プリプリした食感から深く漂う海老の香りと旨味、小松菜が持っているシャープな風味とシャキ加減がいいコンビネーションなのだな。単純だけど単調ではない、そんな印象深さと愉しみが存在する。
そう、クルマだってオールインワンばかりが全てではない。もっとシンプルでチカラ強いスタイルがあったっていいじゃないか…とヨッパの夜は更けてゆくのである。





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芽吹いたばかりの満天星ツツジなのに
もうすっかり花を咲かせてます
早いなあ…
ってコッチがぼやぼやしてただけかも



ASAHI OPT.  Super-Multi-Coated Takumar 1.4/50  @ SONY α7

てなワケで、近年流行のガールズフォト風な味付けで処理してみました。まあねぇ図鑑には向いてないけど、こーゆー“ユルふわ”な表現も悪くないよね。
もっとカンタンにエフェクトをかけられないか、と思い手持ちの画像加工ソフトのプリセットをいくつか試してみたけれどイメージと違っていて、結局は全て自分でパラメータ設定してしまった。
でも「ウラシマソウ」みたいな地味〜なやつには似合わないね、こっちはごくマジメに編集。それにしてもこの植物、今年は双体みたいな位置関係で登場してるけど、やっぱりブキミ系。ただいろいろなバリエーションもあるらしくて品種改良してるマニアも沢山いることを最近知った。


Asahi Opt.  Super-Takumar 1.4/50  @ SONY α7