鶏肉の煮物・山椒風味

気候もよくなっていろいろな場所で様々な花の香りに出会う。ヒトによってはキンモクセイの香りが嫌いとかはあるけれど、たいていは歓迎されるものが多いのではないかな。ええ、ボクもそんなにスキキライは無いんですけどね、アメリカジャスミンが咲き乱れる下田のお寺に行った時だけは閉口しましたね、Mr.Beanがデパートの化粧品コーナーでハンカチで鼻を塞ぎ這いつくばって脱出するシーンを思い出したくらいです。


Canon Camera  CANON LENS FL 1.8/50(Type-1)  @ SONY α7

この甘夏の花の香りは爽やかで上品でとてもいい香りがする。残念ながら当家のものではなく、燐家が境界に植えたもので当家の柿の木と重なり合うように隣り合わせになっているのよ。
ショッキングなライトグリーンでエナジー爆発な柿の若葉と、甘夏のシブ目な濃いグリーンが対照的ではあるけれど、そんなことよりびっしりと白い花芽を膨らませ咲き始めた甘夏の花がとても可愛らしい。そして当家の庭にその素敵な香りを届けてくれるのよ。有難いことです。
そんな初夏に山椒の新芽はもう旬を過ぎてしまってはいるものの、よく見ればまだまだ新らしく柔らかな芽がいくつも萌えていて「こりゃ冷奴にサイコーじゃん!」とピシピシ折り採ってくる。そして鶏肉の煮物なんぞにもその香りの助けを借りたりする場合もあるのだな。


Nikon  NIKKOR-S・C Auto 1.4/50  @ SONY α7

新タマネギと一緒に甘辛く炊く鶏肉は美味しいものだけど、優しいお味なだけにちょっとだけアクセントが欲しい場合もある。まあフツーに七味唐辛子でもいいんですけどね、粉山椒ってのもまたなかなかにオツなものでして、蒸し暑い梅雨どきから盛夏のころにかけては食欲の進むひと品となるわけですよ。そうそう、鶏皮のタレ焼に粉山椒がズバリとハマってくるのと一緒ですね。
そしてこんな木の芽がある時はトッピングにすればヴィジュアル的により完成したものとなりますし、もちろん乾燥した粉にはない溌溂とした香りがたまんなく感性をシゲキしてくれるのですなあ。べつにどーってことない鶏肉の煮物なんですけどね、ちょっとだけ料亭っぽくなって酒も旨く感じるものです。




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そっと身を隠したつもりも艶姿



ICHIZUKA OPT.  KINO-SANKYO 1.9/13  @ PENTAX Q10

ついメがゆく豊かな樹勢、そして紅く小さな花が満天の星空のように美しいベニバナドウダンツツジ。けれどもなかなか注目することのない暗い下部にもこんな艶姿でしっかりと色気を放出しているのよね。
もうじき散り始めて梔子にバトンタッチです。