でらうみゃ~でかなわんわ(8)

いちどは喰いたい”名古屋めし”

其の壱 喫茶「ボン」の鉄板ナポリタン改め『イタリアン』

名古屋にシゴトで行くことがなければその名を知ることもなかったと思える“あま市”。愛知県に古くからあった海部郡の七宝町、美和町、甚目寺町の三町が合併して2010年に誕生した市だ。
七宝町の七宝ってあの七宝焼のこと?そうなんです、アレです。テメーの不勉強を晒すことにもなるのだが、七宝焼ってブローチやペンダントトップくらいしか知らなかったんだけど、壺や皿が中心のジツはかな~りスゴい伝統工芸品でしてね。七宝焼アートヴィレッジという所に行くとそのエッセンスを大いに吸収出来るのよ、ええもちろんボクも行ってみましたが、まあその話は後日また。そうそう、加賀藩前田利家正室まつの生誕地でもあるんですってね。

そして美和町は蜂須賀正勝福島正則豊臣秀次といったニッポンの歴史にその名を遺す人物を輩出した町でもあるし所縁の寺社も多い。甚目寺町鎌倉時代からの歴史があり尾張四観音の一つである甚目寺観音がその名の由来でもある。宿舎の近くをちょっとウロウロするだけでこれだけの文化遺産をメにすることが出来るエリアってそうそうあるもんじゃない。なかなかにラッキーな長期出張でもあるようだ。
さてそんなあま市にある喫茶店で名物の”名古屋めし”が喰えるということで早速行ってみた。外見もインテリアも昭和の時代がそのまま流れているかのようにレトロちっく、本当に昔ながらの喫茶店あるいは洋食屋さんって感じです。

到着したのは正午少し前だったにも拘わらず駐車場は満車。うっわ~まいったなあ…なんとか停めることは出来たけれどスゴい人気なんですねえ。
注文したのは予てよりネライを定めていた鉄板ナポリタンだけれども、アチラではソレを『イタリアン』と呼ぶらしいのね。お約束は熱々鉄板に流し込んだタマゴにこれまた昔ながらのナポリタンを乗せて提供するもの。タマゴはこちらのように目玉にするお店よりも軽く溶いてマーブル状にしてあるお店の方が多いようだ。
待っている間、周囲を見てみるとこのほかに鉄板焼そばや鉄板ヤキニクみたいなものを食しているお客さんがけっこーいらっしゃるのね、なんだかどれも旨そうなんだけど!そして大きなエビフライが三本乗った皿やカツカレーそして鶏の唐揚など…みなさんとってもシアワセそうな顔で食しているのであります。
そしてボクのテーブル(オッサンと相席でした)にも『イタリアン』がやってきました。いや~、やっぱり実物を目の前にすると迫力ありますねえ、レギュラーサイズでもボリュームたっぷりです。

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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

う、美味い~っ!熱々をはふはふあっちっち~するのですけれど、甘酸っぱくて懐かしいお味のケチャップ系トマトソースの風味がたまらなく刺激してくるのです、もう美味くて美味くてヤメられません。そして頃合いをみてはタマゴを崩しにかかり絡め食してみたり、タバスコや粉チーズで変化をつけては食してみるわけですな。

部分的にコゲてゆくパスタの風味や食感も素晴らしい。絶対に飽きることのないお味として鉄壁の選択メニューだと思う。
もちろん単品もあるけれど、定食セットにも出来るのですよ。ライスと小鉢に味噌汁…ナゴヤお約束の赤だしがまたいい風味で美味いし、ライスに乗せられた真っ黄色の給食タクアンみたいなやつがいいカンジなのです。
聞くところによるとこちらの焼そばもなかなかのものらしくて「焼そばの街・富士宮」の在住者としては大いに気にかかるところでもあるのですよ。それにしてもこーゆーお店はココロにがっつりと喰い込んでくるメニューが多いですな、あのエビフライも食してみたいし、もしかしたらカキフライもサイコーなんじゃないかとか、いやいやカツカレーがトドメでしょ…とかもうメチャクチャに迷うわけなのですね。
まあお食事そのもののクオリティーもそうなんだけど、店内は家族連れやカップルがとてもたくさんいるわけなのでして、こーゆー気取らないお店で休日ランチするのは名古屋人のいい所だと思えるのよ。静岡だとデートのランチを古臭い喫茶店でなんて有り得ないことだけど、今でもそうした伝統風習みたいなものが生き続けているナゴヤってスゴいなあ。ボクとしてはとっても好意的に受け止めております。




喫茶 ボン
愛知県あま市下萱津平島12
TEL=052-444-3063
ACT=6:00-17:00 月曜定休




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立春の富士山

カスカスになってしまった冠雪がちょっとだけ復活
間もなく日没となる時刻は立春らしく黄金色に輝くのであります

5:03PM, February 04. 2019. @Fujinomiya-City
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SIGMA  A013 2.8/30 DN  @ SONY NEX-7