でらうみゃ～でかなわんわ（119）

■ 噂のにゃごやモーニング　その81　「珈琲らうんじ　大蔵屋」

ヒノキの香りとメイプルトースト

エントランスにコンクリート打ちっ放しの目隠し壁、石貼りの通路、レンガ積の壁…そうかと思えばメダカが泳ぐ鉢があったり瓦塀、板壁の脇に竹…洋と和が不思議な融合をしている建物が「珈琲らうんじ大蔵屋」さんなのであります。

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店内も同様で、いわゆる”和モダン”と呼ばれるスタイルですね。窓面積が大きいので明るく、閉鎖的な印象はありません。
こうした造りが落ち着くかどうかは個人の嗜好によるものでして、ボクの場合はこの開放感をぜひ肯定的に捉えたいと思います。そして中庭を挟んで禁煙サイドと喫煙サイドが配置され、完全ではありませんがそれぞれの喫食環境に配慮した造りは非常に好ましいものであります。

珈琲らうんじ大蔵屋-1_190714 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

いつ頃に開業されたのかは知りませんけれど、まだヒノキの香りがする客席は目隠しされて通されたならば高級割烹かお寿司屋さんのお座敷とカン違いしてしまいそうな感じでありまして、ここにお刺身定食なんぞが運ばれてきても何の違和感もないでしょう。

そんな大蔵屋さんでコーヒーとモーニングサービスをお願いしました。
とても珍しい『メイプルトースト』があったのでイチもニもなく注文です。やや小振りですがメイプルシュガーを練り込んだ生地が甘い香りを放ち、サクサクと小気味よい音を奏でます。

f:id:artfoods:20190906050209j:image:w640 — 大蔵屋のモーニングサービス「メイプルトースト」　　　MINOLTA　M-ROKKOR 2/40　　SONY α7

そしてやがてやってくる良質なバターの風味と融合し、極上のトーストが眼と舌と胃袋を満たしてゆくのです。あぁ美味しい。
この『メイプルトースト』とコーヒー以外はひと切れのフルーツだけですが、個性的なトーストと薫り深くファットなお味のコーヒーの組み合わせで満足度は高いわけでして、よくお手入れされた庭やセンスの良い調度品を眺めては過ごす時間がステキです。