■ 噂のにゃごやモーニング その102 「 珈琲屋 素描(デッサン) 」
意外な展開は「アフタヌーンサービス」で
休日の午後。
なんだか甘いものが食べたくなっちゃってさ…てなわけで事前情報の全くない喫茶店に行ってみることにしました。営業時間外であるとか休業日であることは覚悟の上、ダメだったらどこかテキトーに探しましょ…くらいの思いつきテキ行動です。
その名は「珈琲屋 素描」さん、素描と書いてデッサンと読みます。ジツは以前にお店の前まで行ってみたことがありましたが、その時はCLOSEDだったので、まあそのうちに…と温めておいたお店です。
いちおー大学は美術科出身のエロおやぢとしましてはその名に大いなる期待を馳せてしまっていたのでありまして、きっとインテリアには木炭デッサンが掲げられていたり、美術学生が習作に使うジュリア・メディチの石膏像などがあったりするんじゃないか…なんてアートな世界の想像を膨らませていたわけです。
ところが…あれ?
素描の店内_191020 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
ごくフツーの喫茶店インテリアじゃありませんか、ちょっと拍子抜けしてしまいましたねえ。確かにいくつかの絵画(といっても岩絵具の近代日本画など)はありましたけれど、その程度はよくあるハナシの範疇なのでありまして特筆すべきものはありません。う~ん、少しガッカリ。
気を取り直して当日のモクテキであるスイーツ…しかもパフェみたいなやつが喰いたかったんだよね…をお願いすることにしました。ところが、再びところがなのであります、お店の女性は「食事は提供できないので」と仰るものですから「いやいや、食事は済ませてきたので何か甘いものでもと思いまして」と申し上げて、メニューにあったチョコレートパフェあるいはアメリカンパフェってやつをお願いしようとしましたら「すみません、今は飲み物くらいしかお出しできないんです」と申し訳なさそうに答えられるではありませんか。
そのアラフォーくらいな女性は「高齢化で…(以下略)」と説明して下さる件からして、経営者はこの方のお母さまかお父さまで、今はお店を開けてはいるものの実質的には閉業に近い状態なのかも知れない。
どうりでお店に入った時に誰もおらず(お店のヒトも客も)何度も「すみませ~ん、すみませ~ん」と呼んで出てきてくださったのがその女性だったのですな。さすが自宅兼店舗です、まあシカタないか。
アイス系のもので注文可能だった『カフェ・フロート』をいただきました。
ところが…三度目のところがですね、そのドリンクにはトーストがついてきたではありませんか。いや~ビックリです、しかもそれを持ってきてくださったのは先ほどの女性のお母さまと思しき高齢の女性…なんだかよくわかんない展開です。
とっても美味しい『カフェ・フロート』でした。そしてトーストにも驚きましたけれど、一番印象テキだったのは『さつま芋の甘煮』です。これがめっちゃ美味かった、ヘタなスイーツなんかよりこっちのほうがよっぽどいいぜ!てなくらいエクセレントなのであります。これってナゴヤの喫茶店によくあるアフタヌーンサービスってやつ? 意外な展開です。
帰り際に¥450のお代金を支払いながらその旨を伝えますと「たまたま良いさつま芋をいただいたものですから」とアラフォー女性が答えるわけです。こーゆーものが作り置きしてあるってことは、いちおーメニューに載っているモーニングとかランチなどやってるわけ?みたいなギモンも湧いてくるのでありまして、またまたわけのわかんないことになってしまったのであります。
◆ 珈琲屋 素描(デッサン)
愛知県あま市七宝町沖之島西流
TEL=
ACT=7:00-17:00 木曜定休
休日の午後
レースのカーテン越しに入ってくる柔らかな陽光
「珈琲屋 素描」さんの席で静かな時を過ごす
こんなリッパなお店なのにねえ なんだかもったいないなあ… なんて
ぼんやり考えた