牛丼御三家の朝ゴハン(3-2)吉野家

一汁三菜朝膳

さて二日目は「吉野家」さんです。もう牛丼の代名詞みたいな存在ですよね、吉野家行ってみる?と訊けばそれは牛丼を食べに行こうよってことなんですから。
そんな「吉野家」さんは売上高ベースで行きますと業界二位なのです、老舗であることや知名度からいっても意外なカンジですが、上には「すき家」さんを中心としたゼンショーグループがあるのでした。

ただこの売上高はグループ全体の売り上げですから「牛丼」単体で比較すると順位は変わらずともその差はもっと縮まったものであるようですけどね。
「牛丼」のお味や好みはもっと詳細なレポートが書ける方々がたくさんいらっしゃいますのでボクは逃げておきますが、牛丼屋で朝メシってなかなかに酔狂なカンジがしてエキセントリックですよね。そんな吉野家さんではホームページでこんなキャンペーンを展開しています。

『一汁三菜朝膳』…なんとな~く響きもよくてヘルシーなイメージです。乱れた生活(ってさ、そんなのオマエだけだよ!と言われそーですが)をピシッと矯正してくれるような正統派の論法で導いてくれそうなところがいいなあ。
キャッチフォトも閉鎖テキな店舗照明ではなく明るい朝の窓辺みたいな感じだし、筆書き漢字がド~ンとメインのコピーも強くアピールしてくる。誰でも強い期待を感じてしまう上手い作り方だと思います。

そしてボクは牛丼屋さんなのでやはり牛丼ちっくなものも食べたくて『ハムエッグ牛小鉢定食』を注文してみました。フォトではフライパンみたいなものに乗ってますけど、実際の提供品は如何なものでしょう…と思っていると、やはりクイックに運ばれてきたのはテフロン加工されたフライパンで焼かれたハムエッグです。
厚手のフライパンなのでスキレットのような効果もあるでしょう、テーブル上でビチビチと油煙が上がり食欲がグ~ンとアップしてきます。近年のコトバで言うならテンションが上がったって言うんでしょうけどね、ボクはナゼかこの表現がキライでして…おっと脱線ですよ、元へ、

SIGMA  A013 2.8/30 DN  @ SONY NEX-7

もちろんこのお値段(税込み¥490)ですからハムエッグだけでなくサラダや肝心の牛小鉢も付いています。サラダはプッチンドレッシングが別添えになっていて良心を感じますね。それよりアチチのハムエッグにコーフンしてそのままわしわし喰ってしまいましたが、考えてみるとウスターソースをかけて食してみたかったなあ、とも思います。テーブルにソースはあったのかなかったのか…ぜ~んぜん記憶ありません。
ハムエッグ&白ゴハン&味噌汁で元気になりました。後半は牛小鉢をメシにぶっかけてミニ牛丼にします。卓上にある紅生姜をドッサリ投入することは忘れませんでした。あぁ何て美味しかったんでしょ!
そしてもうひとつ印象テキだったことがあります。それは早朝から女性従業員二名で営業されていたことです。注文も自販機などではなく従来通りの口頭での御用聞き、お会計も昔ながらのレジ方式。ずいぶんテマヒマかけたことをされていますが、逆に温かみとでもいいますか人間と人間が営む生活の1ページがあるようでとても好感を持ちました。
また間違い注文や急な意思変更にも対応していただける…実はボクも『ハムエッグ納豆…』注文から直後に『ハムエッグ牛小鉢…』に替えていただきました。とても快くチェンジしてくれましたが、自販機だとこーゆーワケにはゆきませんよね。有難いことでした。
それに伴って思い当たるフシがありまして…「吉野家」さんは業界二位の売上高ですが営業利益や純利益ですと三位になってしまいます。と云うことはコストの高い運営をされているわけですね。某データベースを見ると従業員の平均年収や勤続年数が一番高いのが「吉野家」さんです。つまり従業員を大切にしている企業なのかとも思えるわけですね。イコールお客さんを大切にしてる…そんな風にも考えられませんか?



吉野家 41号線小牧店
https://www.yoshinoya.com/
愛知県小牧市小木東1丁目140
TEL=0568-74-0300
ACT=6:00-23:00 無休




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牛丼御三家の朝ゴハン(3-1)松屋

「選べる小鉢」の焼鮭定食

ふと思いついたのは「牛丼チェーン各店の朝ゴハン食べ比べをしてみるのも面白いかなあ」ということだった。と云うのも、宿舎のある津島市から小牧・春日井方面に向かう時の道沿いにこの三社のお店がトントントンと日野の2トンじゃなくって、トントントンと並んで営業しているのよ。一般道を走っても高速を使ってもその前を通るので否が応でもメに飛び込んでくるわけだ。

トップバッターは「株式会社松屋フーズホールディングス」が運営する主力店「松屋」さんです。牛丼御三家と呼ばれる中で売上高は3位、しかし営業利益・純利益となると2位に。
しかしもっと注目しなければならないことは「松屋」さんの場合『牛丼』ではなく『牛めし』と呼んでいることですね。そうなると牛丼御三家というコトバそのもの・前提条件が成立しなくなるわけですが、まあソコはユルく見ていただいて話を進めましょう。

ホームページの朝食アピールはPC版とモバイル版のどちらもごくフツーにあっさり作ってあります。だからといってチカラを入れていないわけでもないようで、例えば今回食した朝食のように「選べる小鉢」(納豆(ネギ付)、冷やっこ、とろろ(刻み海苔付)…さらに店舗限定ですがミニ牛皿、プレミアムミニ牛皿)が含まれるセットメニューもあったりしてなかなかのものです。
松屋フリークさんのお話では「ソーセージエッグ定食(税込¥400)」が最強で、なんとソーセージ・目玉焼・サラダ・選べる小鉢・お漬物・味付海苔・味噌汁・ゴハンという布陣でがっつりハラいっぱい、かなりな人気らしいです。

ボクはいつもの喫茶店モーニングサービスで洋食系のものをいただく機会が多いものですから、今回は和風な『焼鮭定食』にしました。しかしせっかく牛丼店に来てるんだから牛丼テキなものも喰いたい…という欲張りな望みから「選べる小鉢」に『ミニ牛皿』をチョイスしてしまう矛盾を抱えるわけです。

早朝なのでお店は若いニイちゃんが一人で営業してました。オーダーは自販機で購入した食券を渡すシステムです。そしてサスガによくトレーニングされてますね、ほとんど待つこともなくこの『焼鮭定食・ミニ牛皿つき』の朝食が提供されるのでありました。

SIGMA  A013 2.8/30 DN  @ SONY NEX-7

飾り気もなく白い皿に焼鮭(たぶんチリサーモン)が乗っているだけなのでちょっと見た目は寂しいものですが、お味はごくフツーに美味しいものです。小鉢の「牛丼の具」は意外に量が多くてケチってないところがいい。へえ~これに海苔と白菜漬物そしてゴハン&味噌汁ですか、いや~上等じゃありませんか。こーゆー朝食って毎日喰っても飽きないんだよねえ、悪くありません…ってゆうか、期待以上なのでありました。




松屋 小牧店
https://www.matsuyafoods.co.jp/
愛知県小牧市小木東1-146 (国道41号線小牧南ICわき)
TEL=0568-74-5810
ACT=24h営業 年中無休




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でらうみゃ~でかなわんわ(38)

尾張ゴヤの中華めし 第五回

牛すじラーメン 里龍

昔から地元でやってる人気のお店らしいけれど「牛すじラーメン」っていったいどんなん?とその前を通る度に思っていたのよね。フツーに想像するとなんだかコッテリしてそーだし、東南アジアちっくで個性アリアリなラーメンを思い浮かべてしまうんですけど、そんなことをいつまでも考えていてもシカタがないので行ってみることにしたのだ。

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早朝モーニング行脚で喫茶店を二軒ハシゴしたけれど、清須の日吉神社でお参りに時間をかけたせいかハラも減ってくるのだよ。そうだ、宿舎への帰還ルートにある「里龍(りりゅう)」さんに行ってみようじゃないか…ということで到着したのは開店11:30の少し前、店主殿がオープンにするのをクルマの中で待って入店なのですな。

やはり看板メニューの『すじラーメン』をお願いしなくては話にならないよね。すじチャーシューメンにするか迷ったけれど、ココはスタンダードタイプで先ずはそのお味を確かめるのが基本でしょ。
ほどなくして運ばれてきました。おぉ~、スープの色は濃いけれど澄んでいますねえ、こーゆースープのお店ってのはたいてい美味いもんです。想像してたものとはかなり違いますし、期待が膨らむってもんです。
ラーメンとしてはとてもシンプルな出で立ちですな、スキですよ…このタイプ。トッピングはメインの牛すじチャーシューが一枚、極太メンマ、半熟茹で玉子、根深葱小口切り…とお店の実力がモロに出てしまうスタイルですね、よっぽど自信が無ければこーゆーことは出来ないってもんです。
あぁ、いいお味じゃありませんか、このスープ。濃い色からの先入概念はスカッと霧散し、クリアでさっぱりとした滋味がじんわり攻めてきます。しかし奥深いところで複合テキな「だし」の融合を感じます。そこにツルッとした麺が絡んで本当にいい感じですねえ。
肝心の「牛すじチャーシュー」はほろりと崩れてしまうような仕上げでクセもなく結構なものです。上質なコンビーフを食しているときの感覚に近いものがあります。
メンマの太いやつってのはボクはあまり好まないんですが、この場合はオッケーでしょ。それより半熟茹で玉子の火の通し加減とか、ネギの小口切りの厚みがジャストチューン!って思いますよ、美味しいですねえ…このラーメン。
看板メニューの『すじラーメン』は店主殿入魂の一杯なので満足なのですが、それより感心したことはサイドオーダーした『餃子』ですな、これがたまんなく美味かったのです。


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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

多分特別なことはナニもしていないとは思いますけれど、バリッと焼き上げられたその皮がカリカリ感を失わずにずっと皿の上にあることへの新鮮な驚きがあります。ジツにいい感じです。
そして中からアチチの餡…こんな真昼間じゃなければもちろんビールですよね、ビール!その場合ひと皿じゃ足りません、もうひと皿お願いすべきです。ってねえ、ラーメンもいただいてるんですからソレくらいにしておきなさいってば。
あぁ、このお店ね、もっと近くにあったらなあ…って。


牛すじラーメン 里龍(りりゅう)
https://twitter.com/ramenriryuu
愛知県あま市二ツ寺六町41?2
TEL=052-443-0059
ACT=11:30-14:00 / 17:30-22:30 水曜定休





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でらうみゃ~でかなわんわ(37)

噂のにゃごやモーニング その20 「 コーヒーとパンの店 モカ

絶対ナチュラル主義!

はじめに申し上げておきますが、こちらのお店は「ベーカリー」ではありません。と言うのも日常的に利用しているGoogleMapの表示ではお店のカテゴリアイコンが「レストラン」になっているし、クリックして表示されるインフォメーションには「ベーカリー」…もういーかげんと云うかメチャクチャですな。

さてそんなお店をどうして見つけたかと言いますと、清須に在る「日吉神社」さんに行こうと思いまして、どーせ行くのなら近くにモーニングサービスでもやっている喫茶店でもあれば都合がいいなぁ…と思い、例のGoogleMapを駆使してグリグリ探すわけです。グリグリってねえ、そんなにチカラを入れなくてもパソコンのマウスは動作するのでありまして、まあ精神テキな様子とでも言いますか、とにかく必死になって探すのですよ。
そうそう、そのマウスなんですが…5~6年使ったかなあ、とうとう調子が悪くなりましてねぇ先日久しぶりに買い替えましたよ。ボクは先ずワイヤレスじゃないとダメでして、しかもレーザータイプの5ボタンってのが必須条件。そして見た目もカッコいいやつが欲しい…と出張先近くの商業施設・家電コーナーで購入してきました。おっと、脱線ですよ、元へ。

実際の行動はカーナビゲーションを利用するのですが、事前調査ではやはりGoogleMapです。空から見た衛星写真では住宅地の中に在るようですね、解りやすいように周辺はモノクロにしてターゲットだけをカラー表示させてみました。例のオレンジ色アイコンとブルーの屋根が「 コーヒーとパンの店 モカ 」さんです。

クルマのナビゲーションシステムもカンペキではなく、ターゲットの入口や玄関に案内してくれるとは限りません。特に登録されていない目標は住所インプットで対応するわけですが、その建物のウラ側に誘導されたりして「ここはドコ?」みたいな経験を何度もしています。今回もソレに近いものがありましてぐるっと回ってリトライ、ようやくお店にたどり着きました。いや~ホントに住宅地の中ですな。
駐車場はお店の前に2~3台停められるスペースがあります。短い階段を昇り、キレイにお手入れされた鉢花の脇をゆくと左手に玄関ドアがありました。中はナチュラルウッドのフローリング、白い壁に大きなガラス窓の明るい店内なのでありました。
朝8時の開店直後、先客はなし。女性店主殿のハナシではピークのスタートはちょっと遅めなのだそうです。そしてお客さんは圧倒的にご近所さんシルバー…そう、サロン化していると言ってもいい様子みたいです。

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さっそくコーヒーを注文しました。本日のコーヒーは「サントス」ってことになっておりまして、小さな厨房スペースから豆を挽く音が聞こえてきます。楽しみですねえ、そしてどんなモーニングが提供されるのでしょう…と待っていると来ました来ました、うわ~『フレンチトースト』じゃありませんか。

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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

このお店を「ベーカリー」と誤認したヒトはきっとこんなワケだったのですね、パンや焼き菓子など全て女性店主殿の手作りなのです。「考えてもみればパンの仕込みに割く時間が一番長い」と仰っているように相当なウェイトが置かれているようなのであります。
その甲斐あってかとってもナチュラルな風味のパンは味わい深いものなのでありまして、ヤケドしそうなほどアチチなフレンチトーストや芳ばしいバタートーストはとても美味しいものでした。
ジャムがトッピングされたプレーンヨーグルト、茹でタマゴとフルーツ、そしてコーヒー…スペックとしてはごくフツーのモーニングのサービスセットですが、静かに優しく手作りされたそれらは絶対ナチュラル主義!って感じでして、まるで自宅で食す朝食のようでもあります。こんな食事が¥350でいただけるとは、なんてシアワセなご近所さんたちなのでしょう!と思うわけです。もちろんキホンのコーヒーの美味しさも見逃せませんな。
女性店主殿はこのお店を開く前は沖縄のほうでダイビング(のシゴト?)をされていたそうで、短い時間でしたが楽しいお話をうかがうことができました。そんな気さくで明るいお人柄もこちらのお店にお客さんを惹きつける要素なのでしょうね。
そうそう、夏ミカンをいくつかお土産にいただきましたが、コーフンしていたせいかお礼も申し上げずに去ってしまったことをハンセーしております。それにしても美味かったなあ、こちらのモーニング。


コーヒーとパンの店 モカ
愛知県清須市清洲1丁目9?9
TEL=050-5205-9636
ACT=7:30-16:00(土日祝~12:30) 不定





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清洲山王宮 日吉神社

厄をさる福を招く・天下随一お申神社

おサルさんが祀られたこの珍しい神社は光仁天皇時代の宝亀二年(771年)が発祥とされますから、歴史的にはかなり古いものかと思います。また当然のことながら尾張三河出身の三英傑(信長・秀吉・家康)もこの神社との縁が深く、その痕跡が今でも残っているわけであります。


拝殿前には御幣を担いだ猿が神の使いとして配されていました。

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各所サルだらけです。
絵馬の図柄、旧拝殿に掲げられた大絵馬は水墨画家・井上北斗氏の作品、社殿の屋根瓦にもおサルさんたちが…。

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ちょっと変わったお祓いも体験してきました。
「人は日々の生活の中で様々な苦しみや悲しみそして恨みを持ってしまうものですが、そうした感情のわだかまりや執着を捨て、赦しと癒しの心で他者と向かい合えるように祓い清めましょう」ということで「はきだし皿」というものを購入し、それにそれらの思いを吐き出し封じ込め、そして「清祓所」に割り捨てることによって本来の清らかな心を取り戻すことが出来る…というものです。
ボクですか?もちろんジッコーさせていただきました。まあナカミは内緒ですが。

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境内には「子産石」と呼ばれる女陰石が祀られていました。尾張の人々ってこのテのエッチなものがスキですなぁ…って目的が違うんですね、秘宝館じゃないんですから。

ご婦人がこの石に触れるとたちどころに懐妊すると伝えられるものですが、豊臣秀吉の生母殿(清洲町朝日の出身)もこの「子産石」に触れ祈願し子を授かったとされています。秀吉の幼名が「日吉丸」だったのもこの神社への畏敬の念からなのでしょうか。

現在は子授かり、安産、夫婦和合の石として奉られていますが、それにしても女陰石ってスゴいものを見つけてきたものですねえ。
確かに女陰を想起させる形状ではありますけれど、味方によってはソレに挿入されているたくましい男根のようなカタチも見てとれるのでありまして、なかなかに奥深いものがあります。




境内には山王稲荷社もあります。
非常に美しく整備された神社で、とても清らかなキモチになりました。

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なんだか久しぶりにいいお天気だった休日、間もなく桜の便りも聞こえてきそうな三月二十四日なのでありました。


MINOLTA M-ROKKOR 2/40, M-ROKKOR 2.8/28,  Ernst Leits M-ROKKOR 4/90 @ SONY α7




清洲山王宮 日吉神社
http://hiyoshikami.jp/
愛知県清須市清須2272番地
TEL=052-400-2402

でらうみゃ~でかなわんわ(36)

噂のにゃごやモーニング その19 「 喫茶レストラン 百福 」

質の高い手作り感


ネットで見つけてチェック、そして”あるもの”がいただきたくて早朝攻めしたお店です。聞き慣れない住所だったので全く想像もつかなかったのだけれど、カーナビの指示通りに行ってみれば「な~んだ、通勤経路からほんの少しだけ逸れただけの場所じゃん…」な位置だったのね。

朝陽が射しこむ店内は明るく落ち着いているしインテリアも個性的で面白い。スクウェアフォトが15枚組になった作品は、アウトフォーカスさせたグリーンの対象物を3×5に並べたもの。これはステキだ!なんだかスグにマネできちゃいそーなんだけどいいカンジですなあ。
あと浮世絵の額もあったりしてオーナー殿のセンスが光ってますね、ニッポン趣味な欧米人の感覚に近いような気もします。

ゴヤらしく(ここは稲沢市なのですが名古屋市にシームレスに隣接しているエリア)相変わらずシニア世代の憩いの場化してますけれども、BGMが60~70年代の洋楽ロック&ポップスってところがミスマッチで甚だ愉快なのよ。
ただこのジャンルのチョイスはボクとしては大賛成です、静かな曲も激しい曲もみんなメロディーラインが美しくココロに響いてくるのですよ。その時代って洋楽の黄金期ですから…おっと脱線っぽいですな、元へ。

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いただきたかった”あるもの”ってのは『サンドイッチ』なのです。モーニングサービスは3種類あっていちばんスタンダードな「トースト・茹でタマゴ・サラダ」、この「サンドイッチ・サラダ・コーヒーゼリー」、和も用意されていて「おにぎり・味噌汁・焼き魚・卵焼・漬物」の各セットです。どれもいいですねえ…そしてドリンク代金の¥380でこんなに素晴らしいサービスが供されるわけです。ランチタイムは定食が中心ですが、一番高価なものでも¥730という価格設定にも拘わらずゴハンのお替わりは自由でドリンクは¥100!。午後はまた「Tea Time Service」があってドリンクにシフォンケーキ・わらびもち・フレンチトースト・パンケーキのいずれかがサービスされます。しかもその時間帯は午後の1時から閉店の7時まで。…あぁ何てお店なんでしょうね!もう通い詰めたい!

MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

てふんわり&しっとりの美味しい『サンドイッチ』はハムサンドと厚焼きタマゴサンド。どちらも非常に上質で美味しくてカンドーものですな。コーヒーがまたイケてまして、モカ系の酸味の効いたタイプ&やや濃い目ってところもボク好み。もうこれだけでシアワセです。

セットになっているのはコ-ヒーゼリーとサラダですが、前者は角バットで凝固させ切り分けたものをガムシロップとホイップクリームで仕上げる本格派。後者は生ヤサイとポテトサラダwithコーンで立派な分量が奢られているのよね。良質な食材を使いまたこれだけテマヒマかけたものをよくこのお値段で提供できるものです、本当に感心しますしまた満足感が得られます。

店内はいちおー分煙になってはいますが仕切りはなく入口に近い方が禁煙席、奥の6卓が喫煙可なスペースになっているわけでして、ノースモーカーにとっては若干辛いものが有るかも知れないですね。ボクですか?もちろん奥の喫煙席でまったりしましたけど。

美味しかった…また来たいと強く思います。ただ朝は6:00オープンですか、シゴトに向かう途中で寄れないこともないけどギリかなあ、う~ん。


喫茶レストラン 百福
愛知県稲沢市日下部北町4丁目75
TEL=0587-81-8552
ACT=6:00-19:00 月曜定休






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でらうみゃ~でかなわんわ(35)

噂のにゃごやモーニング その18 「 フルーツパーラー セリーヌ

やはり一宮はモーニングの聖地だった

朝から雨…このところ休日の度に雨天なのは何故なのだろうか。平日は信じられないくらいの好天で気温も高いのにねぇ…シゴトに支障が出ないのはいいんだけど、休日に限っていつもこうだとなんだかねえ~って感じ。
まあクサクサしていてもしょーがないので予定通り「にゃごやモーニング」の探求と「尾張の寺社巡り」をするわけだ。
「珈琲池田屋」さんでモーニングをいただき「妙興寺」さんに参拝したらトットと帰るつもりだったのだけれども、その禅寺のあまりの素晴らしさに時間はかなりオーバー、結局は昼めしどきになってしまった。まあある程度はこーゆー展開になることは覚悟していたけれど、ヨソモノはこうした状況に弱いのよ。困った…昼めしドコで喰う?
ところがカーナビ画面をよく見ると以前に行ったことのある喫茶店がすぐ近くに!もうとっくにご紹介していたはずなのに未だに公開していなのは出し惜しみしているワケではなく、例のHDDすっ飛び事故で(シツコいようですが)画像データが休眠中のお店なのであります。

MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

その時は『特製フルーツパフェ』だけを食して帰ったわけですが、トナリの席の子連れ主婦たちが食していた『鉄板ナポリタン』があまりにも印象テキでして、フルーツパーラーなのにナポリタン?って違和感が逆に喰い意地の張ったエロおやぢを刺激したのであります。

フルーツパーラーらしく他にも『フルーツサンド』などのソレらしいメニューはあるものの、アタマの硬くなった中年オトコは『鉄板ナポリタン』だけがその注文ストリームに存在するのだな。
いやいや美味いですよ、魂のこもった洋食店や老舗喫茶店のそれみたいにエグいくらいのイナタさはないけれど、ソフィスティケートされたお味は”名古屋めし”のエッセンスを十二分に感じさせてくれるものであります。
そしてその『鉄板ナポリタン』(ナゴヤでは『イタリアン』でしたよね)もさることながら、その付け合わせがスゴ過ぎたのであります。なんとカットフルーツ盛り合わせ!ウソでしょ?単品で注文したんですけど、これがデフォルトですか~、やっぱりフルーツパーラーのプライドですな!
希少なフルーツもフィーチャーされていて本当に感動ものですね、平素はそうしたものになかなかありつけない肉体労働者は限りないヨロコビをこうしたものに感ずるわけなのです。

さて、ナゼこれが『噂のにゃごやモーニング』なのかと言いますと、このお店はモーニングサービスもほぼ同様なタクティクスで攻めてくるらしいのですね。所在地や開店時刻の関係でそのモーニングの恩恵に与れないけれど、ホームページではこんなメニューが紹介されています。

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あら~やっぱりグッと来ますねえ、こうしたモーニングをいただける人々が羨ましいじゃありませんか。利用できたならきっとご紹介するでしょう、そんな思いで『噂のにゃごやモーニング』のカテゴリーに編入したのであります。
まあ諦めが肝心ってこともありまして、その反動なのか食事のあとには甘くて冷たくて果実の風味がコレデモカ!ってくらいのパフェを注文してしまうのですね。

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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

前回は無難な『フルーツパフェ』でしたが、店員さんに「今のオススメは?」と訊くと「イチゴかミカンの…」と返答があるわけです。静岡県民としてはドチラも名産品ではありますが、イチゴは地元産ということで『イチゴパフェ』をお願いすることにしました。

う~む。サスガに美味いです!ってか信じられないくらいに香り豊かで旨味みたいなものに満ち溢れていますよ、このパフェ。どうしたらこんなに美味しいものが出来るんでしょうねえ、鮮度とか品定めとかいろいろあるのでしょうが、トーシローはスーパーでお買い物するときにだって見た目だけの判断しか出来ませんものねえ、きっとプロフェッショナルの”目利き”があるのかと思います。
ところでボクの「パフェ流儀」なんて宣言するのはおこがましいものではありますけれど、なんとな~く長年そうした行為をルーティンにしてきたものですから、ココで紹介せずにはいられないのですよ。
いやいや、そんな奥深いとかスゴいものではありません、ただパフェを食すときにトップのフルーツを少し残しておいて、パフェグラスの1/3ポジションのところでバニラアイスや生ムリームと共にグサグサグチュグチュと粗く潰してミックスするわけです。そして若干ドロリ気味になったそいつをパフェスプーンでチミチミと掬ってはクチに運ぶわけですよ。
これがまたイケてるのなんのってさ!見方によってはセコいというか、いじましいとも言えるし、ズルいとも思えるわけです。しかしコレはもうヤメられないのですよ。即席スムージー或いはフルーツシェイクって感じかな、クオリティーは全く別物ですけど。
まあ雨休日もこんな楽しみがあるのでして…。





フルーツパーラー セリーヌ
http://www.fruits-celine.com
愛知県一宮市大和町於保丹波1?1
TEL=0586-47-6511
ACT=8:30-18:30 無休




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でらうみゃ~でかなわんわ(34)

噂のにゃごやモーニング その17 「 珈琲 池田屋

モーニングの聖地・一宮でプレミアムな『キューブトースト』

池田屋と聞けば真っ先に思い浮かべるのは「池田屋事件」である。幕末の1863年尊王攘夷派の長州・土佐藩の志士たちが京都三条木屋町の宿・池田屋に潜伏していたところを江戸幕府の用心棒・近藤勇率いる新選組が急襲…というところからこの事件は始まる。
それにしても有名な坂本龍馬っていったいナニモノだったんでしょうねぇ…ボクとしては箸にも棒にもかからない程度のオトコとしてしか評価してないんですけど。何故にこれ程までの重要人物として歴史上に残っているのか全く理解できません。

次に思い浮かべるのは「池田屋カバン店」なのね。う~む、ローカルな話題でしょうか…でも1950年に静岡県の旧清水市で創業した老舗の鞄製造販売店なのですよ。一般的なカバンはもちろんですが、多機能でタイプも豊富な高級ランドセルが有名で銀座にもお店を出しています。
ボクは大学生のころ一度だけ静岡呉服町店で布製肩掛けバッグを購入した記憶があります。当時はそんなブランドショップとは知らずに、気軽に安価なものを選んだりしたんだけど、今になって思えばけっこー笑えますね。

さて今回は「珈琲 池田屋」です。モーニングの聖地・愛知県一宮市の中でもピカイチと評されるこのお店は何と言っても『キューブトースト』が有名なのよね。それはレギュラーの(ドリンク代金だけでいただける)モーニングサービスではなく、プラス¥280するスペシャルなセットなのだけれども、この内容で¥280に収めているところは素晴らしいではありませんか。
こんなインパクトのあるボリューム感からボクの大キライな”インスタ映え”ってコトバを以って巷では人気があるらしいけれど、そーゆー感覚と目的でこのお料理を語って欲しくないなあと思うのですよ。
某事情で開店の8時には間に合わず少し遅れて到着してしまったので席は半分以上が埋まっていました。ちょっとヤバかったけど、まあなんとか好みの席に。そしてその『キューブトースト』を使ったモーニングサービスメニューは何種類かあったのですが、ボクは「はちみつバター」ってのをお願いしたのですな。

MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

事前にある程度の情報収集はしてありましたが、実物をメの前にするとサスガにスゴいものがありますねえ!
ポテトサラダ、スクランブルエッグ、コーヒーゼリーの入ったスフレ容器、コーンスープのミニカップがぐるりと取り囲むキューブトースト。そのトーストの内側はくり抜かれ、たっぷりのハチミツとバニラアイス、そしてうず高く盛られたホイップクリーム! あぁため息が出るくらい魅惑に満ちたひと皿ではありませんか。

この『キューブトースト』は確かに美味しい。朝からまるでスイーツのように甘くて濃いお味のものを食していいものだろうか…と思うけれど、やはり美味いものは美味いのであって構いはしないのである。そう、きっとカラダが欲しているのですよ。
肝心のコーヒーはマシンで淹れたものなのだろうか、苦み寄りのバランスで酸味や香りはそう強くない。そして余韻も少な目なので、純粋にコーヒーを楽しむと云うよりは、このモーニングサービスの場合はキューブトーストを中心にした食の方にウェイトが置かれているようなのですね。ただコーヒーカップは自店銘の入ったもので見た目だけではなく、軽くてなかなかに扱いやすいカップなのでありました。

このお店のコーヒーは¥420なので¥280のスペシャルを付加すると、ちょうど¥700という結構なものとなるのね。この出費をどう捉えるかは食すヒト自身の問題ではあるけれど、必要な栄養の補給とか空腹を満たすだけのモーニングサービスならば「ちょっとねえ…う~ん」なのでしょうな。けれども休日の少し遅めなブランチに…ということであれば「こんなプレミアムな朝食もたまにはいいよねぇ~」と思います。


珈琲 池田屋
http://delicious.msas.jp/ikedaya.html
愛知県一宮市観音寺2丁目3?10
TEL=0586-44-0227
ACT=8:00-17:00 無休




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長嶋山 妙興報恩禅寺

一般名称は妙興寺ですが、正式には長嶋山(ちょうとうさん)妙興報恩禅寺となります。
なんとな~く行ってみたお寺ですが、そのスゴさに驚きました。それもそのはず、創建は鎌倉時代の貞和4年(1348年)臨済宗妙心寺派の古刹、そして「尾張正倉院」と呼ばれるくらい国の重要文化財や県の指定文化財・史跡の数々…知る人ぞ知る名刹なのでありました。

お寺の入口には先ず総門。一般道から長いエントランスを経て「総門」に至るわけですが、主柱の上下を金具に似せた木製装飾にしてあります。文様もオリジナリティーに溢れ見入ってしまいました。一宮市指定文化財です。

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続いて「勅使門」です。文和二年(1353年)後光厳天皇の勅額を有し、創建当初来の遺構として唯一の存在という。国の重要文化財

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ようやく三つ目の門「三門」に至るわけですが、ここから佛殿を望むことができます。どちらも重厚かつ壮大な建築物であるし、その構造の複雑さも見ものでしょう。一宮市の指定文化財
苔むした土塁も渋いものですし「十梅」は貞治六年(1367年)に寄進されたもので古木の霊験を感じさせるものですね。

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境内各所では苔が美しく、また終わりの季節を迎えた牡丹が詫び寂を感じさせます。

MINOLTA  M-ROKKOR 2.8/28  @ SONY α7


禅堂に至る道に鐘楼があります。内部の梵鐘と共に愛知県の指定文化財になっています。右フォトは禅堂入口の土間。

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板塀の引き戸をくぐると禅堂石庭がメに飛び込んできました。清掃も隅々まで行き届いていてサスガに修行の地だけのことはあります。

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ちょうど春のお彼岸で法要が営まれておりました。渡り廊下に魚形の鍾板が吊り下げられていましたが、これも相当に古そうなものですね。

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一番奥に在る客殿とその鍾板です。使い込まれ中央部が窪んでいますが、その生々しい木目地が現在進行形であることを証明しています。

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妙興寺三十三観音。上品下生の印を結ぶ阿弥陀如来を中心に三十三観音が四列に並んでいます。桜田門の変が起きた万延元年(1860年)の年号がバックに彫られていました。

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仏殿ほか十六棟と境内全てが一宮市の指定文化財になっている妙興寺、ほんとうに愛知県一宮ってスゴいところなんですね。今回は内部の仏像や図画などは拝観しませんでしたが、とにかく覚えきれないくらいの文化財に溢れる寺院のようです。
雨天の静寂さと落ち着きを堪能した妙興寺でしたが、間もなくやってくる桜の季節そして秋の紅葉と見せ場はたくさんあるようですね。機会があればぜひ内部に保管されている文化財も拝見したいものです。


MINOLTA M-ROKKOR 2/40, M-ROKKOR 2.8/28,  Ernst Leits M-ROKKOR 4/90 @ SONY α7




妙興寺(長嶋山 妙興報恩禅寺)
愛知県一宮市大和町妙興寺2438
TEL=0586-45-1973