和風ハンバーグ


 さっぱりと食したい、という家族のリクエストは“ハンバーグで”という条件つきだった。
 こうなればもう鶏肉しかないだろう。だが家庭内では食肉偽装しても社会に与える影響などないはずで、多少のコクと“喰いつきのいい味”の演出のために牛豚合挽も少量混入させた。
 警察もマスコミも来なかったのでバレずに済んだようだ。あとは身内のタレコミだけか…。

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 根深も青葱も在庫切れ。かくなる上はタマネギ婦人に再登場願うしかない。
 古根生姜をすりおろし、庭の大葉をちぎり取ってきた。大葉君は幼い葉をやっとの思いで出したばかりだったが、無残にもボクに強奪され、また一から出直しだ。お気の毒に思うが、まぁ頑張ってくれ。これからの活躍も大いに期待しているのだから。

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 タマネギは厚めにスライスしてガーリック・オイルでソテーする。中火以下にして決して焦がさぬように神経を集中させる。
 大根おろしに“そばつゆ”を加え「おろしダレ」は完成された。
 焼き上がったハンバーグに、玉葱ソテー→おろしダレ→おろし生姜→大葉千切の順にトッピングだ。
 コレに根深のソテーと青葱の小口切りが加わればカンペキだったのだが…。

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 夏らしい味である。「巨大鶏つくね和風たれ季節香草添え」といった日本語は果たしてタダシイのかは分からないが、とにかく文句のつけようはない位ウマかった。
 先日の“マサヒロ”と“アカイカの酢のもの”の「和風三品・鉄壁の夏セット」で夜は更けていった。


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シャトー・グラン・ルソー
ACボルドー2005 赤FB

 何気なくキャッチしたボールは意外に重く、掌にシビレが残るのを想像もしていなかった…そんな印象を真っ先に感じたワイン。
 赤紫の深み、熟したフルーツ香、バニラ系の重厚なアロマが“豊か”という表現を引き出す。
 こじんまりとまとまってはいないので、余韻も膨らむ大人の味だ。
 もう少しコクのある料理の方がこのワインが活きたであろう、と思うと少し後悔した。
 たまにこうしたミス・チョイスをしてしまう所がシロウトの悲しさだ。