こんな時期になってから食べても有難味がないではないか、という汁なし麺。
もう少し暑いトキに食せばヨカッタ…というハンセーの昼食なのである。
冷麺とは違い茹でたての熱々麺に油やタレを絡めて食べる“油そば”。武蔵野にある珍々亭さんは「元祖・油そば」を謳い、我が国で最初にこのテの麺を紹介したお店として今でも人気があるらしい。
大手食品メーカーもマンネリ打破&話題性追及の種として格好のレシピであったに違いない、関東・東北・北海道エリアで販売する生麺セットとしてタッグを組んだようである。
最西端は静岡で、こうした製品が受け入れられる地域性のギリギリの線なのだろうか、とにかく静岡というところはいろんな意味でビミョーな性格の土地なのだ。
実際「油そば」が関東で流行しても静岡の中華料理屋あるいはラーメン屋でソレが登場するのは数年後だし、しかもごく僅かなのである。どうも新しいモノを受け入れるのがキライな県民性で、食べるモノだけでなくすべてのモノゴトにおいて相似形式の発言行動が取り仕切られるのだ。
「ヒトから何を言われようがイイものはイイのだー!」テキ先進性はなく、さりとてビリになってもいいから堅実確実な方策を用意周到に…といった風でもない。
常に地理的にも時間的にも中間地点にいて左右・東西いづれにでも加担できるスタンスを取る…そんな県民性はいつの時代からDNAとなって引き継がれるようになったのだろうか。
おかしいな〜徳川家康はもっと先を読んで曖昧かつ中立テキ立場で政に臨んでいたハズなんだけど。この県の人たちには「もっとハッキリせんかい〜!」と云いたくなるコトが多すぎる。
おっと、油そばのハナシから脱線しすぎましたな…
いやこの「油そば」はベクトル方向ハッキリしてますよ。
◆元祖油そば「珍々亭」
http://www.ctktv.ne.jp/~ma-ko64/tintintei.html
◆製造販売元・東洋水産株式会社
http://www.maruchan.co.jp