(44)『やきそば弁当・塩』


札幌のKが神戸サミットへ大量に持ち込んだカップ焼きそばは北海道限定の“マルちゃん・やきそば弁当”だ。
この商品のスタートとなり現在でも人気があるオリジナル『やきそば弁当』のコトは以前の日記に書いたが、物産展でもないと入手できないこの品とは久しぶりのご対面となり、なんとなくウキウキして食べてしまったのである。
お味は同社の「俺の塩」と基本テキに一緒だが、パッケージを良く見ると“利尻産昆布”と特別なアピールが書いてある。昆布の種類はたくさんあるのにワザワザ「利尻産」と謳う理由があるのだ。
北海道は国内生産量の95%を賄う大生産地だが、太平洋側で採取されるコンブが煮物やその他の加工品として使用されるのに対し、日本海側とオホーツク海側のコンブはダシ用として利用するのに好適とされ、利尻はその代表ブランドなのだ。
コクがあり澄んだダシ汁の利尻産昆布は京懐石でも重宝され、関西地方で好まれる高級おぼろ昆布やとろろ昆布としても流通加工されている。
東洋水産がこうした特徴をキッチリと捉えてインスタント食品にも応用してゆくのは、やはりこの商品にかけるイキゴミの違いを感じるし、水産会社としての面目躍如といったトコロだろう。
 



東洋水産株式会社
http://www.maruchan.co.jp/