駅弁大会

ドコのショッピングセンターやデパートでも開催される“うまいもの市”、中でも特に人気の高い催しとして駅弁大会がある。

木曜日の朝刊チラシでソレが折り込まれボクは久し振りに弁当を買う気になった。なにせ全国の名物が集まるのだ、普段手にするコトのできない珍味にも巡り合えるだろうしお気に入りに再会できるチャンスもある。
金土日の三日間開催のうち一番タマの多そうな日曜日に狙いをつけてチラシを眺めたのだが、季節がらカニを使った弁当が非常に多い。
事前にメをつけていたのは釧路の“かきべん”、福井の“焼鯖姿寿司”“焼ガニ弁当”、静岡の“鯛めし”、鹿児島の“あぶり黒豚弁当”などといくらでも…と云うよりドレでもいいからとにかく喰わせろ〜!みたいな状態で昨日は出撃したのだ。
何度も経験しているコトなのだがこういったモノは開店直後の午前中に限る。夕方などに足を運ぼうものなら催事スペースの棚はガラガラで目ぼしいものなどあるハズもなく、人気少なめな弁当のパッケージに三割引のシールが貼られているものがかろうじて数個あるのみ…といった惨状を目の当たりにするハメになるからだ。
案の定10時の開店に合わせて入店すれば同じコトを考えるヒトも少なからずいるワケで、意外に大勢の客が棚の周囲で駅弁の品定めをしている。
チラシの写真では美味しそうに感じてはいても実際に手にとってみればチャチだったり、高価な割には平凡だったりして事前の学習は台無しになるケースも少なくない。
結局購入したのは「広島・夫婦あなごめし」「純系名古屋コーチン・とりめし」「米沢・牛串弁当」の三つで、家族で少しづつお味見大会が開かれた昨晩、牛や鳥はもちろん美味しかったのだが、やっぱりボクは焼アナゴのゴハンが一番気に入ったのね♪
作りたてでもないのにふっくら柔らか、アナゴの旨みがギュッと詰められたこのお弁当は添付の甘辛タレをかけると一層美味しさが引き立ち、正々堂々の“お気に入りリスト入り”なのだ。