チーズ記念日

今日は数字の“1”が四つ並ぶ日で記念日として4つほど挙げられている。
「サッカーの日」、コレはスグに判るがスポーツ用具メーカーが制定した商売道具であまりイミはない。
「宝石の日」は明治42年農商務省が宝石の重さの単位にカラット(1ct=200mg)を採用決定した記念に日本ジュエリー協会が制定したもの。主な宝石の種類が11種類あるというトコロからなのか。
「電池の日」は電池にはプラス(+)とマイナス(-)があるコトから漢数字の十一に見立てて制定。ちなみに12月12日は“バッテリーの日”だそうである

で、フード関連だと「チーズの日」なのね。文武4年の10月に全国に天皇からの使いが出され「蘇」の製造が命じられたと『政事要略』にある。
10月は新暦では11月に当たり、一番覚えやすい11日を…ということで日本輸入チーズ普及協会とチーズ普及協議会がこの日を「チーズの日」と定めたらしい。
「蘇」とは古代日本に存在した乳製品で今でいう濃縮クリームに近いものであったと考えられているが、更に精製熟成を進めたモノが“醍醐”と呼ばれる現代のチーズで、“醍醐味”というコトバのルーツである事をご存じの方も多いだろう。
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昨晩はそのチーズを4種類とハムの盛り合わせをワインのお供にしてみた。加熱して風味を加えたチーズも美味しいが、ストレートに味わうチーズはまた別の顔を見せてくれるものだ。
ただし冷蔵庫から出したては禁物で、常温で一時間から二時間…しっかり香りが出てくると同時に旨みも数倍に膨れ上がるような気がする。
ちょっとアクセントに挽きたてのペッパー類やオリーブオイルを垂らして食すのも一興だ。オリーブオイルは上質で香りが良いものでないと肝心のチーズが台無しになってしまうのでご注意を…
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ヴァラガリーナ・メルロー
IGT 赤・FB
メルロー100%


ザクロのような華やかさがある果実味で、香りも同様にキラメキを感じる
まろやかなタンニンが干しプルーンやブルーベリー、シナモンの風味に乗ってふくよかな味わい
明確な酸味がアタックに現れスッキリとしたキレを呼び込むかのようだ