焼肉丼はちょっとだけ韓国風


病院に行ったり市役所にアシを運んだりと忙しい日だった。昼食は買い物ついでに出先でと云うコトになり、久しぶりに「富士見うどんへ行ってみよ〜♪」なのだ。
以前に食して大変に結構なお味だった“釜玉”にもググッとソソられるものがあったが、やはりアノいりこだしの旨さが恋しくてフツーのかけうどんにしてしまったのね。トッピングにはかき揚天を一枚を入れ、アトはオニギリで充分だ。
隣の席ではスリ鉢みたいに大きな丼からうどんを啜る若年男性が同僚と楽しそうに食事をしていた。たぶん3玉入りの大盛りなのだろう、そんなにバックリ喰える食欲をなんとなくウラヤマシく感じたりもするボクなのよ。
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買い物に立ち寄ったスーパーでは豚肉の肩ロースが特売になっていた。キムチやサンチュも安くなっていて「コレは焼肉をしなさいという御啓示か…」と購入を決意したワケであるが、よく考えてみると肩ロース一発ではヤキニクは成立しないのである。やっぱり牛カルビも欲しいし、タン塩だって喰いたいじゃん…
予算のカンケーもあるのでアッサリ諦め、豚肉単品でも堂々イバれるメニューにするコトにした。ナニを隠そう奥サマお嬢ちゃまは大のゴハン喰いなので「またドンブリかよ〜」とは決して苦情を出さないのである。そう、タレ焼した豚肩ロースをバ〜ンと乗せた丼でキマリなのだ。
よくレディー向け料理雑誌などにはレタスをボウルに見立てて、その中にゴハンや焼いた肉をチョボのせしては白い皿に円く配置したりするシャラッくさい写真があったりするもので、いかにも「セレブのランチでございますのよ、お〜ほっほ〜っ」みたいなカンジはガッツリ喰いたいオトコの料理ではない!と反発したくもなるのだが「ジツは一度はやってみたいのよ…」とミョーに引っかかる部分もあったのだ、と正直に告白しておこう。



サンチュではそんな芸当は出来ないのでドンブリに可愛く盛りつけドッカリと豚肩ロースを乗せてやる。う〜む、コレならオンナコドモも満足するドンブリに違いない。
しかし実際に食してみるとサンチュはゴハンと焼肉の熱でクタクタになってしまい、シャキシャキパリパリあちちウマウマ〜♪のようなシアワセ状態には程遠いものになってしまった。やはりニクが焼けたらゴハンをサンチュに少々乗せて、ソコに肉とキムチを挟んでクルクルその場で巻いて食べるのが正解なのだな。
ネコ舌のおセレブ様なら冷めたゴハンに冷めた焼肉でオッケーかもしれないが、やはりボクはアッチッチ〜のアトに冷たいビールをグビリと飲るほうがダントツにスキなのである。







Afternoon, June 25. 2009. @MyGarden