ガーリックソースの『チキンステーキ』

地元テレビ局のグルメ番組で喫茶レストランのしょーもないチキンソテーのランチを紹介していた。「もっと美味いのを作ってやるぜ!」とつい吠えてしまったボクは引っ込みがつかなくなり肉料理連発となってしまったのである。

まぁいいさ…、このテの料理はお手の物だ。レシピやメインの調理そのものよりもガロニの方が逆にテマヒマかかってメンドーなのである。
お店だったら付け合わせの野菜類など常備しているのでちょいちょいと組み合わせてはステキな一皿に仕立て上げるのもカンタンだが、家庭だとそうもゆかず場合によっては買い出しに走らなければならないコトもあるのね。
この日は例のイタダキモノ茄子に秋田産グリーンアスパラガス特売品5本で¥100とか、ストックの“インカのめざめ”などというジャガイモがあったのでソレで勝負しようではないか、ということになった。
アスパラはボイルしてハカマ除去&1/2カット、ジャガイモはスチームして表面を軽くソテーした。茄子は長い乱切りにしてチキンを焼いた時に出た脂をシミ込ませながらソテーしてやって添え野菜の準備は完了だ。
鶏の腿肉は筋をしっかり切ってやらないと焼き縮みしてアラレもない格好になってしまうので、表裏をツンツクツンツクとペティーナイフの先でイジメ抜いて「あっは〜ん♪」してヤラなければならない。ひと通りナメ尽くすようにツンツンしてやると鶏腿肉は弛緩してダラリとなるが、スパイスと塩をモミ込み再び熱い吐息をかけてやるとキュ〜ッと締まってピチピチでパンパンな姿に変身してゆく。そう、フライパンで表面をカリっとソテーして、アトはオーヴン任せにしてしまうのだな。そしてオーヴンで焼きあがるのを待つ間にこの時出た脂で茄子をソテーしてやるのよ。
肝心のソースはガーリックのアッシェをオリーブオイルで熱して香り出ししたら醤油とハチミツを加えて少し煮詰めてやる。トロリとなった所にバターを少々落として風味づけすれば出来上がりだ。好みでブラックペッパーや輪切り唐辛子を入れてもよいだろう。
皿に盛りつけたらアツアツのうちにナイフを入れようではないか。ジュウシィで柔らかなチキンではあるが皮はカリカリで香ばしく、ソコにかけられたガーリックソースがまた堪らなく食欲を増進させてゆく。
どーするんだよ…こんなの家で食べちゃったりしてさ。ヤワなお店じゃ満足出来なくなくなって困るんだなぁ…







Sora

4:07PM, August 26. 2009.