ナマではないけれど『駿河丼』

猛暑が海水温にも影響しているのだろうか、今年は田子の浦漁港のシラス漁が振るわないらしい。道理で何度行っても「今日は（シラスの水揚げは）ありません」みたいな看板に阻まれては哀しみの帰路となっていたワケなのだ。

例年九月の最終日曜日に開催される“しらす祭り”は過去に例のない不漁のために早々と中止が宣言されている。余程漁模様が悪いのだろう、地方ニュースでも田子の浦漁港でインタビューをしていたが「こんなに獲れないのは生まれて初めてだよぉ」と高齢の漁師の方が潮焼けした顔を暗くして語っていた。
田子の浦漁協のホームページでは毎週開催されている漁協食堂での「しらす丼」についても随時情報を流しているが、先月今月と一度も販売されずにとうとう終わってしまった。う〜む、コレはかなり深刻なモンダイなのである。
由比や用宗の漁港では揚がっているようなのでソチラに購入に走ればよいのではあるが「ナニかのついでなら…」というズボラなエロおやぢはコシが重いのである。というか、その二つの漁港で揚がったシラスは何度も食したコトがあるので昨年あたりから田子の浦水揚げにコダワっているボクなのだな。どうせ駿河湾奥で獲れるモノなんだからドコのだって一緒だろ…と言われるのがオチと解ってはいるが、ソコがなかなかに偏屈ヤローなのである。
そんなワケでどうしてもシラスと桜海老の『駿河丼』を食べたくなったボクはシカタなく茹でシラスと茹で桜海老を購入してドンブリを作るのだ。いや、コレだってけっこー美味いのよ。
あまりヨケーなコトはせず、海苔を敷いたゴハンにたっぷり乗せてワサビ醤油を少々…がっつりワッシワッシあぐあぐキャ〜♪なのである。