『スジコのせめし』でばっくり朝ゴハン

世間一般では“イクラ”が珍重され人気だけれど、ヘソ曲がりなエロおやぢは鮭の腹から取り出した卵をほぐさずにそのまま塩漬け或いは醤油漬けにした『スジコ』が好物なのである。
イクラに比べちょっと魚臭いけれど濃厚な風味と旨味は食す者を虜にし、特に朝食に於ける炊きたて白飯には無敵なのよね。おいおい、先日は『粒うに』が一等賞みたいなことを言っていたじゃないか…って、まあ固いこと言わずに「西の横綱は粒うに、東の横綱がスジコ」くらいに解釈しておいて下さいな。


Noppon Kogaku  NIKKOR-S Auto 1.4/50  @SONY α7

ジツは一昨年までは知床のウトロ漁港で漁師を営む親戚から年末になると塩引き鮭とイクラが必ず送られてきて、ここ何十年かはそれを楽しみにしていたのよね。イクラはサスガにウトロ漁協の一級品でサイコーだったけれど、釧路に住んでいたころよく食した『スジコ』が懐かしくて、送られて来るものとは別にテメーで購入しては食していたのだ。
ところがその親戚(母上の従兄弟)も亡くなり息子さんが家業を継続されているとのことで、なんだかお会いしたこともない方から単に親戚だってことだけで盆暮れの贈り物をしあうのは忍びないことのような気がして、お互いに話し合った上でヤメにしてしまったのである。寂しいことではあるけれど、これも時代の流れってもんで仕方がないのよね。
こんな『スジコ』を食すたびに、そのことも思い出してはシンミリしたキブンになるエロおやぢでもある。




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薄茶色にカレカレとなった当家の庭の楓
ちょうど日没前の真っ赤な夕陽が差し込んで
まるで紅葉が復活したみたいに輝く瞬間



YASHICA  AUTO YASHINON-DX 1.4/50  @SONY α7