でらうみゃ~でかなわんわ(49)

噂のにゃごやモーニング その30 「 おうちごはんと珈琲の店 オルセット 」

お替わり必至のコーヒー

八事の興正寺に行こうと決めたけど、やっぱり近くでモーニングしてハラごしらえしないと…ってことでGoogleMapを眺めてみるわけだ。おぉ~ナニやらよさげなお店があるじゃん。「 おうちごはんと珈琲の店 オルセット 」ねえ、日曜日も朝は7時から開店しているからちょうどいい。

オルセットってどーゆー意味?と思い調べてみたらイタリア語で子熊のことらしい。
う~ん、もしかしたらテディベアなどのぬいぐるみや置物が大量に飾ってあるメルヘンチックなお店かも…だとすると、あんまり趣味じゃないかなあ…なんて思いつつ、やっぱり「おうちごはん」という呪文につられて行ってしまったのね。
到着してみると可愛らしいお店だった。お店のヨコの駐車スペースは一台分しかないのだけれど、運のよいことに空いていた日曜日の朝7時30分ころです。
テーブル席は埋まっていて椅子が三つほどのカウンターしか空いていない、まあシカタないよね…ってことでとりあへず腰掛けたけど、すぐにテーブル席が空いたのでそちらに移動させていただいた。
入口のドアの脇にはクマさんの大きなぬいぐるみが置いてあったけど、店内はそのテのものは少しだけでちょっとホッとしましたよ。それよりなかなかにステキなインテリアじゃありませんか。BGMは70'sのPOPSが最初に流れていたけれど、いつの間にかオルゴールのものに替わっていいました。

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お店の客席は各5つのテーブルと椅子がロングソファと組み合わさってフレキシブルな対応が出来るようになっていることと、小上がり座敷のようなスペースもあって乳幼児を連れたヒトでも利用しやすい構造になっているところが面白いですね。

さてさて平素に比べて大幅に遅くなっている朝食タイムです、とってもハラがすいてましてね、早くブレックファストを食したいわけです。メニューブックを見るとドリンクにパン・茹で玉子・サラダのAセット、おにぎり・茹で玉子・小鉢のBセットがあります。そのほかにワッフルモーニング(ドリンク代金+¥250)やスープモーニング(同+¥300)がありましたが、プラス¥200でいただける『DXモーニング』がありまして、お~っしコイツで決まりだぜ!とお願いすることにしました。

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いや~ん、めっちゃいい感じじゃありませんか。カリッカリのバタートーストにたっぷりの生野菜サラダ、ハム、フルーツ、そして少し大きめのオムレツ!
慌てて食しちゃいけないと思いつつ、ハラペコと美味しさの相乗効果でスピードコントロールが利かない。プラス¥200ながらとっても質の高いプレートです、これはお値打ちです。
そしてもうひとつ特筆すべきことは、何よりこの店のコーヒーが美味しいってことなのです。有機栽培のペルーを一杯づつ丁寧に淹れるハンドドリップ、こんなにふくよかな味と豊かな香りのコーヒーはそうあるもんじゃありませんってば。もちろん「お替わりお願いしま~す」は必至です。

新潟産のコシヒカリを自家精米したり、とにかく手作りした家庭料理を提供するお店のようです。ホントはモーニングタイムだけじゃなくて、ランチにもおじゃましてその「おうちごはん」を享受してみたいんですけどね。


おうちごはんと珈琲の店 オルセット
http://www.orsetto.net/
愛知県名古屋市昭和区曙町3丁目17-3
TEL=052-731-3182
ACT=7:00-17:00 水曜定休第一+第三火曜日




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八事山 興正寺

名古屋市の中心部(名古屋城周辺)から見て南東に位置する小高い丘陵地の八事(やごと)、ここに興正寺(こうしょうじ)がある。正式な名称は「八事山遍照院興正律寺」(やごとさんへんじょういんこうしょうりつじ」だ。
開山は貞享三年(1686年)で江戸文化が華やかに開花する元禄時代の直前である。

興正寺マルシェ」で賑わう参道を通り中門をくぐると国の重要文化財である五重塔の前に出る。文化五年(1808年)の入仏まで十二年もの歳月をかけて造られた塔の前には、高さ約7m・重量約6tで青銅鋳造漆塗り仕上げの「釈迦牟尼大仏」が鎮座している。
正面からはもちろん有難いそのお姿ですが、ちょっと高い位置から後姿を拝むのも面白いと思います。

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寛延三年(1750年)に建立された西山本堂には本尊である阿弥陀如来が奉安されていますが、上部に掲げられた額が山号でもなければ寺号でもない、そしてその文字が”読めない”っていうテメーの学のなさを憂いてしまうのである。因みにその横に掲げてあった額もフシギな画と文字が書かれていたので、近くにいた雲水さんに訊いてみたところ、彼も解らないということだった。

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西山本堂を出てさらに上を目指す。そこには享保二年(1717年)に尾張徳川家から寄進・建立された「能満堂」があるけれど、急な石段のため脇にはエスカレーターが設置され高齢者やハンディキャップへの配慮がなされていた。
球状の木でできた供物のようなものがあったり、他の建物とは違った風情のある建物だった。少しだけ乱雑な周辺は美しく整備されつつある模様。

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そこからさらに歩みを進めると女人禁制と彫られた石塔がある女人門址に至る。西山と修行の場である東山の境であり、かつては中門がこの場所にあったのだそう。
カギの手に並ぶ九品仏(くほんぶつ)や日陰の塀でひっそり過ごす二仏など、そこから大日堂への道のりも興味深い。

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八事山の最も高い場所に位置する「大日堂」、幟がはためくここも現在整備の途上のようだった。
堂の周囲をグルリと囲む回廊には梵語の文字板とお鈴や線香立てと浄財箱が置かれ、何か修行をするのかそれとも願い事をするためのものなのかよく判らないけれど、とにかくこうしたスタイルを見たのは初めてだ。

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堂内の「大日如来」、興正寺の総ご本尊さまである。元禄十年(1698年)に尾張徳川家二代藩主・徳川三友公が母の供養のために鋳造させたもの。

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東山から下り西山方面へ再び上ってゆくと鐘楼や観音堂がある。ここにも数多くの幟が立てられ様々な願い事と共に奉納されている。

この興正寺は多くの札所としても知られ、知多四国八十八ヶ所霊場第88番札所・名古屋二十一大師霊場第21番札所・東海三十六不動尊霊場第36番札所・尾張三十三観音霊場33番札所・東海百観音霊場第33番札所・なごや七福神・大名古屋十二支卯年本尊札所…と権力の大集中なのか、それともそれだけ霊力のある仏さまがいらっしゃるからなのか、本当に珍しい寺院となっている。

また五重塔が国の重文であることは前述したけれど、そのほかに名古屋市指定文化財である「梨木禽鳥図屏風」「唐人物図屏風」「木造観音菩薩立像」など貴重なものが数多く現存する。

そんな高貴な場所のはずなのに、露店の出る縁日が毎月三日(5日に大随求明王・西山本堂、13日は虚空蔵菩薩・能満堂、そしてこの21日が弘法大師・弘法堂「興正寺マルシェ」)も行われ、広く庶民にも開かれた寺院のようだ。

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広大な墓所と境内のためクルマ社会となった現代ではそれに対応するスペースを確保しずらいわけであるけれど、興正寺さんは接続する国道153号・飯田街道からすぐに入れる立体駐車場を設備としている。
最初はミスして入ってしまったかと心配したけれど、間違いなく立駐がお寺の公式駐車場である。当然有料ではあるけれど高くはない。またこのようにマルシェなど縁日が開催されている日は終日定額¥300で利用できるようになっていた。有難いことである。

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一日一組限定の貸し切り結婚式なんてものもプロデュースしているようで、尾張徳川家の帰依と二百数十年の歴史が積み上げられた名刹ブライダル…ご結婚をされるお二人ににはソレナリな責任を持っていただかなければなりませんな。ちょっとプレッシャーあり過ぎな感じもしますけど。まあ覚悟がおありならどうぞ…。


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八事山 興正寺
http://www.koushoji.or.jp/
愛知県名古屋市昭和区八事本町78番地
TEL=052-832-2801




帰り際の一枚
ごった返す中門前の参道は「興正寺マルシェ」
第一丸宮さんというお店で購入した漬物がめっちゃ美味かったです
フォトは?
ごめんなさい、全部喰っちまいました