でらうみゃ~でかなわんわ(131)

噂のにゃごやモーニング その88 「 カフェ・ド・マキ 」

可愛い看板ネコちゃんがいる喫茶店

宿舎の在る津島市からシゴト現場の春日井市までのルートはいくつかあるけれど、所要時間は早朝だと高速を使っても一般道を走ってもたいして変わりはしないので、ケチなエロおやぢは当然後者を選択するのですよ。
そんな道すがら、一軒の喫茶店をいつもメにするわけです。通過するのはたいていAM6:00前後ですが、例の黄色の回転灯がいつもチカチカクルクルしているので「あぁもう営業しているんだなあ…」と横目でニラんでは通り過ぎていたのね。

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何でコーヒー&モーニングを利用しないの?と、誰しもそう思いますよね。そうなんです、これまで入ってみなかった理由は高速道路下の幹線国道、しかも中央分離帯つきのヤヤコしい反対側車線…と最悪の条件だったからです。そこに入ろうとすると通り過ぎてからUターンするか、または手前で右折して入り組んだ狭路をグリグリ走っては反対側車線に入って…と、ちょ~メンドくさいことをしなければならないのです。

ところがいつも利用する喫茶ボンフールさんの定休日は、どこかベツの喫茶店を探さなくてはならないわけですね。早朝から営業されているお店はそうあるものじゃありませんから、そこはもうメンドだなどと言ってられないわけです。

「カフェ・ド・マキ」のネコちゃん   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

そんなわけで思い切って入ってみた「カフェ・ド・マキ」さんです。看板は二種類あって、ひとつは「カフェ・ド・マキ」(エントランスのソンブレロには横文字で Cafe de Maki )、古そうなほうのもう一つには「喫茶 軽食 マキ」となっています。
まあドチラでもいいのでしょうけれど、グーグルやその他WEB上の情報では「マキ喫茶店」などとヘンなナマエになっていて、こんなシツレーな話はありませんよね。カッテにヒトの看板を変えるな!っつーの。多分同名のお店がいくつかあるからなのでしょうけれど、それは分類・差別化する側の論理でありまして、同姓同名のヒトが何人もいるからと云ってカッテに呼び名を変えられ看板を書き換えられたりしたらたまったもんじゃありません。即刻修正を求めたいものであります。

お店に入ると一匹のネコちゃんがお出迎えしてくれました。とっても大人しいネコちゃんでありまして、ちょっと撫でてあげたら嬉しかったのか気に入ったのか、ボクの座る席の傍にまで来てボディーをスリスリしてくるではありませんか。おしおし、いい子だねえ…としばらくお相手して差し上げておりましたが、コーヒーの注文をしたり店内360度撮影をしているといつの間にかいなくなっていました。

テーブルには爪楊枝・お砂糖のキャニスター・振り塩の容器の他にナゼか「アリ用コンバット」が置いてありまして笑えます。当家でもありましたけどね、どこからかアリが列を為して侵入してきてお砂糖容器がアリだらけになっちゃった…ってことが。

それより振り塩の容器が米国製タッパーウェアのヴィンテージ品(フォトではブルーのキャップのついたもの)だったことに驚きました。軟かなフタのプラスチック製密閉容器は一般的にタッパーと呼ばれていますが、それはアメリカの登録商標なのでありまして、本来は特定商品の名称なのであります。まあ電子オルガンをエレクトーン(これはYAMAHA登録商標)と一般呼称するのと一緒です。
それにしても懐かしいなあ、当家にもその米国製タッパーウェアの塩容器があったと思います。もう50年も前の製品ですがモノを大切にする母上ですから、もしかしたら今でも保管してあるかも知れないなあ…などと考えていたらコーヒーとモーニングのサービスセットが運ばれてきました。

「カフェ・ド・マキ」のモーニングサービス   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

こちらのモーニングサービスもコンサバティブでトラディショナルなスタイルです。がつんとブ厚いトーストにたっぷりバター、そして茹で玉子! 潔くていいじゃありませんか。コーヒーのお味もしっかりしたコクと香りで申し分ありません。
昔ながらの喫茶店ですが静かで落ち着いていてスキだなあ。

喫茶軽食マキ店内_190925_R0010069_RTSC-NXA-CS3tdc #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

店内にはたくさんの植木鉢と共にママが筆書きしたたと思われる額がいくつも掲げられていて、ひとつひとつ読むとけっこー楽しいものであります。
それと気になるメニューがありまして、カルシュームたっぷりと謳う『かちりピザトースト』ね、これはじゃこがフィーチャーされたもののようです。そして名古屋人ならずともぜひお試しを!という『小倉チーズトースト』です。これはもういちどこちらを訪れて食してみたい軽食なのであります。


Cafe de Maki( 喫茶・軽食 マキ ) 
愛知県西春日井郡豊山町大字青山金剛4
TEL=0568-28-0076
ACT=6:00-17:00 金曜定休




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でらうみゃ~でかなわんわ(130)

いちどは喰いたい”名古屋めし”

其の拾弐 明治22年創業 豊橋駅「壼屋弁当部」の『稲荷寿し』

愛知県豊橋市静岡県に隣接する自治体なのですが、正直言って通ったことはあるけれど行ったことありましぇ~ん!なのです。そして何と言ってもチクビ…じゃなくって「チクワ」が有名です。
静岡のローカルCMでも「豊橋名物!〇〇サのチクワ」という昭和30年代に制作されたような古風でノスタルジックなアニメーションCM、弥次喜多道中をモチーフにしたそいつが今でも放映されているわけです。何度も食していますが、やっぱり美味いです。チクワの逸品は全国各所に在りますけれど、豊橋のそれもけっこー上位に食い込むんではないかという旨さがありますよ。

豊橋駅・壼屋の『稲荷寿し』掛け紙

そんな豊橋の名物としてもう一つ、稲荷寿司ってのがあるわけです。 あれ?お稲荷さんは豊川稲荷じゃなかったの? なのですが、名鉄あるいはJRで豊川稲荷駅の最寄JR東海道線は豊橋駅なのでありまして、ムカシからそこでお稲荷さんをファストフードとして販売していた歴史があるのです。
創業が明治22年という「壼屋弁当部」さんもそのひとつでありまして、これがまたなかなかに評判もよろしいわけです。ヒトによってはニッポンイチ!とマックス評価している方もいらっしゃるくらいです。
弁当部…ってねえ、壼屋さんの従業員が退勤後に趣味の弁当作りをするサークル…ってワケではなくて、社名がこーゆーものなんですね。もう開き直ってるというか、崖っ淵ってわけだったから…ではなくて、これ一本で勝負!というキアイとでもいいますか、強靭な精神性を感ずる社名なのであります。

それにしてもグレイを基調にしたデザインが素晴らしい掛け紙です。乗り鉄とか撮り鉄あるいは喰い鉄なんていう趣味の方々もいらっしゃいますが、そうしたツウの方々にもおしなべて評価が高い駅弁なのであります。いちど喰ってみたいもんだぜ…と思っていたら、なんと宿舎近くのスーパーの駅弁大会でこれに巡り合ったわけです。もーヨロコビは最高潮!即カゴですよ、当然ながら。

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壼屋の『稲荷寿し』   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

いや~、もうコトバもありません。真実の美味さってものがこの稲荷寿司に宿っている気がします、なんて美味しいのでしょう!寿司飯の硬軟、寿司酢の塩梅、甘く煮たお油揚げへのダシツユ含ませ具合、飯の詰め加減や油揚げとのバランス…どれをとってもパーフェクトって感じです。でらうみゃ~でかなわんわ、美味くて美味くて7コをイッキに喰ってしまいました。名品と伝え聞くだけのことはあります。

チャンスがあれば何度でもいただきたい魅力にあふれる豊橋駅・壼屋弁当部さんの『稲荷寿し』でありますけれど、同社でもうひとつ提供している『三色稲荷寿し』ってのがあるらしく、それはレギュラー稲荷に加え、ワサビ菜のおひたしをトッピングしたものと山椒ちりめんをトッピングしたものとの三品ショウの折詰らしいのですな。う~む、それも喰ってみたいじゃん…いよいよ豊橋豊川稲荷へ行かなくてはなりませんかねえ。


合資会社 壼屋弁当部
http://tsuboya-toyohashi.com/
愛知県豊橋市北島町字北島 68-1
TEL=0532-31-1131




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でらうみゃ~でかなわんわ(129)

いちどは喰いたい”名古屋めし”

其の拾壱 丸和食堂の『みそかつ』

ゴヤトランスファー完了っ!って、それは先週の日曜日の事なんだけど、約二か月ぶりに戻ってきたナゴヤはやっぱり暑いのですな、自宅が朝霧高原に近い上、それまでの現場は涼しい御殿場だったのでヨケーにそう思うのかも知れないなあ。
そしてベツに何の慕情があるわけではないのだけれど、ほぼほぼ一年近く過ごしたナゴヤのめしがなんとな~く恋しいような…そうでもないような…う~んビミョ~なキブンであったことは間違いないのであります。

丸和食堂の暖簾   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

やっぱりねえ『みそかつ』とか『きしめん』食いたいじゃありませんか。特に前者はナゴヤじゃないとお目にかかる機会が非常に少ないものなのでありまして、トンカツ好きのエロおやぢとしましては真っ先に飛びつくメニューなのですよ。ええ、フツーのトンカツが本当はスキなんですけどね、せっかくナゴヤにいるんですから『みそかつ』喰わないテはない!てなもんです。けっこークセになってる?ん…ん…もしかしたらそーかも。
まあソレはソレとして目ぼしいお店をリサーチするわけです。伝統の名店とかね、人気のアノお店とかね、そりゃいろいろありますけれど、ボクとしてはそーゆーお店よりナゴヤとその近郊の庶民がフツーに普段から食してる『みそかつ』ってやつが喰いたいのでありまして、それはそれは苦労して調べるわけです。しかも静岡からトランスファーした直後ですから宿舎の近くじゃなきゃイヤ!みたいなワガママを満たしてくれるお店を探すわけです。

で、これがまたあるんですねえ、ごくフツーの食堂。こーゆーお店の定食が喰いたいんだよ、気取らずに家族で利用するとか、チープな予算で一杯飲ってそこそこ美味いもん喰いたい…なんて図々しい欲望を満たしてくれる近所の食堂、そんなカンジですよ。
宿舎からはクルマで10分くらいかな、もうちょっと近くだったら晩酌&グルメといった煩悩徘徊行為が出来るんだけど、まあ昼めしですから抑制した行動を要求されるわけです。

先客はおっさんひとり、カウンターでビールを飲みながらゴキゲンに過ごされているようです。いいなあ、ボクもそーゆー身分になってみたい。で、手渡されたメニューブックは手垢や脂にまみれて汚い年季の入ったものでして、よ~く推敲するとかなりお安い設定が保持されているようなのであります。いいね、いいねえ!ボクはこーゆーお店を求めていたんだよ。
詳細をご覧になりたい向きはメニューブックの画像をクリックしてください、大きな画像で開かれますから。 ね!安いでしょ?庶民の食堂はこうでなくっちゃねえ。

丸和食堂『みそかつ定食』   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

そしてヨテー通りに『みそかつ』を定食でお願いするわけです。
正直言ってちょっと待たされます。しかしガマン出来ないほどの遅延ではありませんし、逆にイチから心を込めた手作りをしていればそれくらいの時間はかかると思います。そしてピチピチと油のハネる音がして少しのディレイを噛ませた後に『みそかつ』のプレートが運ばれてきました。うわっ!いいカンジじゃありませんか!

芳ばしく色よく揚げられたトンカツの上に例の八丁味噌ソースがだだっとかけられているのであります。豚ロースのエンド部分を、カットしたカツの中央上部に配置する盛りつけは初めてですが、マグロのセリで尾肉の輪切り部分を勘案して仲買さんがセリ値を決める…という作法にちょっと似ている感じもしますね。

いやいや、美味いです。フツーにとっても美味しい。特にキンチョーすることもないしストレスも感じない美味しさ、食べ進んでも楽しくて嬉しくて美味しくて…という感情が食べ終えるまで続くところが庶民派食堂の醍醐味ですよね。あぁ、本当にいい感じ。
お味の感想はテレビのグルメレポーターさんに任せておいて、ボクは付け合わせの生ヤサイやマカロニサラダそして小鉢のゴーヤ炒めとか漬物でゴハンをわしわし喰いながらココロが溶けてゆくわけであります。

丸和食堂の店内_190922_R0010065_RTSC-NXA-CS3afd #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

結局来店客は先のおっさんとボクだけ、信じられないなあ…こんなに美味しいのに何故有名店やチェーン店にヒトが押し寄せるのか。ボクは断然コッチ派!丁寧な手作りのお味はココロをギュッと鷲掴みにしてくれること間違いありませんから。
因みに『みそかつ』の定食は¥1250と思い込んでおりましたが、それは特ロース(厚みのあるもの)定食のお代金で、レギュラーは¥850なのでありました。知っていたら特ロースの方を注文したのになあ、いづれにせよめちゃ安いと思いますよ。
お値段の絶対値が安いお店はいくらでもありますが、丸和食堂さんの場合はそのクオリティーとボリュームがひとつ上を行ってますね、これは素晴らしい。だから「めちゃ安い」という評価になるのでありまして、他のメニューも制覇したくなる魅力に満ちています。
そう、以前に喫茶めしで失敗した『海老フライ』ねぇ、こちらなら間違いなさそうです。


丸和食堂
愛知県あま市中橋明円 9-2
TEL=052-442-8158
ACT=11:00-14:00 / 17:00-21:00 月曜定休



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ニラと生キクラゲのタマゴ炒め

平凡なニラ玉炒めを「生キクラゲ」でパワーアップ

ある日帰宅すると玄関わきの宅配牛乳BOXの上にニラがどっさり置いてあったのです。古新聞紙にガサッと包まれていて、きっとどちら様かが置いて行ってくれたものに違いありません。
まあフツーならそうした食品は限りなくアヤシいと踏んで、出自が判明するまではそのまま保留…と言うのが常識なのでしょうけれど、こうしたことは哀愁のイナカ町ではよくあるハナシなのでありまして、構わずそのまま夕食の食材として活用させていただくわけです。

それにしても大量のニラです、きっと持ってきてくださった方の家でも「採れすぎちゃって困るのぉ~」だったんですね。ええ、喜んでいただきます。当家の菜園にもニラはありますけれど、量も少ない上にイジメ抜いているものですから硬くなってましてね、食用に適さないわけではないのですけれど、ちょっとねぇ…てなカンジで推移している関係上、こうした寄進はたいへん有難く思うわけです。

いろいろな食べ方のあるニラですが、やっぱり炒め物がサイコーですよね。モヤシと一緒にザザッと炒めたものなど例の琥珀色をした泡ドリンクにズバリなわけですし、富士宮焼そば塩バージョンのスタッフとしては叙勲ものの活躍をしてくれるわけです。
ところがあいにくなもので、その日の当家の冷蔵庫にはモヤシもなければ富士宮焼そば麺もないという悲しい現実が待っているのでありまして、何かベツのレシピで切り抜けなければならないわけですよ。

ダシ汁でタマゴとじする和風ニラ料理も美味いんだけどなあ、そう大量に消費できるものでもないし…と思った訳ですが、そこでハタと思い出したのが数日前に某スーパーで「生キクラゲ」が売ってましてね、こいつはきっと何かに使える!と直感したものですから、即カゴに入れてお持ち帰りしてあったわけです。そうだよ!そうそう!その「生キクラゲ」ってやつと一緒に中華風の炒めものにすれば、きっとエクセレントなやつになるぜい!というイキサツなのです。

ニラと生キクラゲのタマゴ炒め   LZOS INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50  SONY α7

不思議なものですね、キクラゲってキノコは他のキノコみたいにいい旨味やダシが出るわけでもないし香りもなんだかあるようなないような…という茫漠とした食材なのですが、その黒々とした色彩とごりごりぷりぷりした食感が他のものにはないキョーレツな個性を持ち併せているのですよ。そう、野球選手で言うなら、レギュラーの座は望めないけれどここぞって時の代走ですよ、盗塁はもちろん外野フライでも本塁を陥れるためのスペシャリストとして他の追従を許さない存在ってのがあるわけですね、それがキクラゲなんだな。ん~なんだかヘンな例えかも知れないけど、まあそーゆーことです。
平凡なニラ玉炒めもこいつでパワーアップさ、ゲームはイッキに緊張感が盛り上がるのであります。

あぁ、やっぱり美味いですねえ!乾燥キクラゲを水戻ししたものも美味しいけれど、この「生キクラゲ」ってのはブリブリ加減がちょっと違ってましてね、もう堪らない食感なんです。主役のニラの邪魔は絶対にしない、タマゴの領域侵犯もない、双方をジツに上手く引き立てつつテメーの輝きをチラっとアピールしてくる…そんな憎い野郎なんですねえキクラゲってのは。
あぁボクもそーゆーオトコになりたかったなあ、もうムリですけど。

(追伸:ニラの提供者は牛乳屋のおじさんだったということが後日判明いたしました。)




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予定に終わった冷製パスタ

タコのフェデリーニ

盛夏に乗り込む前に冷製パスタのための乾麺を購入しておいた。フェデリーニと呼ばれる細麺でありまして、スパゲッティーカッペリーニの中間くらいの太さがいい感じに冷製パスタとしてハマるわけです。たまらなく美味しいんですよね、この麺を使った冷たい料理。

ところが静岡に戻ってからのシゴトがとってもキツくてですね、肉体だけでなく精神テキにも苛まれ続けたわけでありまして、帰宅直後はもちろんですが休日の活動でさえ「メンドくさいから今日はヤメヤメっ」みたいな状態が続いてしまったわけですよ。そして気が付けばもう九月…まだまだ残暑に辛いものがあるとは言え、なんとな~く冷製パスタってフンイキではなくなってしまっているのですな。う~む、ちょっと怠慢し過ぎました。

で、どーすんの?この細麺… ですよねえ、なんとか美味しくいただいて上手く使い切りたいじゃありませんか。そんなわけでタタッと作るイタリアン、『タコのフェデリーニ』劇場の開始なのであります。

タコのフェデリーニ   OLYMPUS OM-SYSTEM G.ZUIKO AUTO-S 1.4/50  SONY α7

劇場ってねえ、大袈裟過ぎますよ。ええ、ベツに大したもんじゃありません、冷凍庫にストックしてあった刺身用蒸しタコ足を削ぎ切りにして、ペペロンチーノ風に調味するパスタの調製途中で加えてやるだけです。かな~りタタッと作ることが出来る、という点に関しては偽りはありません。

美味いです、ハッキリ言ってヘタなレストランじゃ味わえない美味さがあるのでして、意外に品の良さも兼ね備えたひと品でもあります。何と言ってもこのフェデリーニに負う部分が大きいのではと思いますよ、メーカーが DE CECCO ですから麺の表面がちょっとカサッとしていて、薄くなりがちなオイル系ソースをしっかり絡め取ってくれているところがいいのです。
あぁ美味しい!ズボラしてないでもっと早く作って喰えばよかった。
予定では鴨ロースの燻製をネギと一緒にバルサミコソースで和えてやる冷製パスタだったんですけどねぇ季節は過ぎ去ってしまいまして、こんな風に温かいパスタを作っては食すわけです。

まあ美味かったんだからヨシってことに… 
いやいや、そーゆー問題じゃないと思いますけど。





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夏が旬のカニを食す

北海道釧路直送の「花咲ガニ」

カニって冬が旬…というのが常識ですよね、そう確かに間違ってはいません。それは我が国で一番消費量の多いズワイガニ松葉ガニや越前ガニを含む)の旬が11月の解禁から翌年三月くらいまでだからなのですね。

ところが第二位のタラバガニ(ロシアからの輸入品を含む)の旬は春から夏にかけて、三位の毛ガニに至っては北海道沿岸各地で周年リレーのようなカタチで水揚げ…ってことで、ジツは冬が旬のカニズワイガニだけなのでありました。

今回食したカニは釧路から根室にかけての沿岸でしか漁獲されない「幻のカニ」とも呼ばれている(ちょっと大袈裟ですけどね)『花咲ガニ』なのです。しかも旬は六月から八月いっぱいくらいまでの夏…という短い期間にその美味しさのピークを迎えると云うカニなのですね。
もちろん年末や厳冬期の花咲ガニも美味しいのですけれど、海が荒れるので漁模様は不安定なのでありまして、期待しているとスカ喰っちまうってことにもなりかねません。

そんなワケで釧路の「カネキタ北釧水産」さんといういつもカニを注文する業者さんからのお知らせメールに触発されて『花咲ガニ』を注文してしまいました。信頼できる業者さんです、もちろん冷凍モノではなく”朝獲れ茹でたて未冷凍”という充実したバックボーンがあるからこそお願いするわけでして、例によってアセダラ疲労困憊状態から解放される休前日を指定日にして到着を待ちました。
便利な世の中になったもんです、クロネコがちゃんと約束を守って当家にそいつを持参するわけです。ギョーカイでナンバーワンってことだけありまして、配達の時間割は正確ですし、配送員の応対も非常にキモチいい。つまり公約しているキマリごとはきっちり遵守しているからなのですね、どこぞの半島反日国家のように国際的な約束さえ反故にするようではオトナの付き合いは出来ませんし、信頼感など有り得るものではなくサイテーの関係しか考えられません。我が国の将来のためにも断交を…おっとっとぉ~脱線ですよ脱線!元へ。

茹で上げをそのまま冷蔵直送してくれてますので、到着後はそのままいただくことが出来ます。ではでは早速いただくことにしましょうか。
いや~サイコーです、サイコーサイコーっ!もう死んでもいいってくらい美味い。ブ厚い殻をバリバリ割りながら、しかもトゲトゲしているのでけっこータイヘンなんだけど、こーゆー究極の美味さがテにはいるのならば、そーゆー些末なことはどーでもよくなるのです。

花咲ガニの甲羅盛り   Carl Zeiss Jena Pancolar 1.8/50 (Zebra)  SONY α7

いつものように「甲羅盛り」をジッコーします。カラ剥きしながら食してもいいんですけどね、こうしてカニの身を山盛りにしたら(その行為の途中でちょくちょくつまみ食いはします)、カラなどが散乱したテーブルを片付け、手を洗い、カオも洗い、箸も新しいものを準備し、冷酒の器も取り換え、椅子を引いてきっちりと姿勢を正し、こうして当家にやってきたカニ殿に敬意を表し、ようやく喫食となるわけです。

いやいや、改めて申し上げることも不要かと思いますが、濃密な海の滋味、旬のカニミソの飛びぬけた旨味、茹でたてならではの食感と甘み…そういったものたちが壮大な威圧感を以てどっか~んとやってくるわけです。どーだまいったか~っ!の世界であります。数あるカニ類の中で最強の食味濃度を誇る『花咲ガニ』は麻薬テキな誘引地獄、一度手を染めたら抜けられないカニ界のダークサイドと言っても過言ではないでしょう。
因みに脚肉・肩肉はもちろん味噌はスープリームな美味しさではありますけれど、ボクはこの『花咲ガニ』を食すときの愉しみとしてハカマの肉と甲羅のウラ側に貼り付いているトロトロとした豆腐のような部分が異常にスキなのであります。SNSウケする甲羅盛りも結構ですが、テメーの趣味を前面に押し出した甲羅盛りで勝負するエロおやぢなのであります。



翌朝はその鉄砲汁


食し終えた花咲ガニの殻を捨ててはいけません
いいダシがとれるんです
翌朝いただく『花咲ガニの鉄砲汁』がまた楽しみなのでありまして
このために前夜は抑制した食事に止め置く必要があるのです

花咲ガニの鉄砲汁




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続・採れすぎちゃって困るの~

豚コマ炒めと粉ソース焼そば

一昨日「採れすぎちゃって困るの~」だったピーマンとパプリカを炒め物にして食した駄文日記を公開しましたが、採れすぎて困るくらいだったのでありますから当然一度で食べ切れる量ではないのですね、即ち第二弾を打ち上げなければならないのです。
彩りもキレイだし本当はもうちょっとオサレな料理…例えばスペイン料理のパエリア…なんぞ如何でしょうってなんもんです。イタリアンみたいに丸ごと肉詰めオーブン焼きってのもイケてますよねえ!
しかし、しかしなのです。疲労困憊、どろどろアセダラ・ホコリ泥土・ヘンな油や塗料とか化学薬品・有害な粉塵…そんなとんでもねえものたちにたっぷりどっぷり塗れてやっとのことで辿り着いた我が家です、シャワー浴びて例のエナジードリンクを飲っちまえば「あとはよきに計らえ」ってなってもおかしくはないでしょ、ハッキリ言ってヨッパでハラいっぱいになればあとはどーでもいいんです。
ところがですねえ、テメー独りならテキトーに済ませてオシマイ!ってカンジでもオッケーなんですけどね、同居する年老いた母の健康のことも少しは勘案しなくてはならないのでありまして、いえいえイヤイヤやってるわけではなくて、どちらかと云うと積極的にその生活必需作業をかって出ているわけですよ。責任とか生き甲斐とか様々な理由がありますけどね。まあテメーの楽しみも併願して…くらいに思っていただいてもいいのかと思います。

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豚コマ炒めと粉ソース焼そば   Nikon NIKKOR 2/85  SONY α7

そんなピーマンとパプリカを使った料理です。やっぱりタタッと出来る炒め物になってしまいました、疲れたカラダとココロではこれくらいが限界です。年寄りには少しヘビイかもしれませんが、肉体労働者にはガツンと疲労回復メニューなのでもあります。
冷蔵庫に残っていた「マルちゃんソース焼そば生麺」はイナタい粉ソース添付なのでありまして、その芳ばしくスパイシイなお味の相棒としてピーマンやパプリカはなかなかに活躍してくれるわけです。モヤシ・ニラ・ネギ…そういったヤサイたちも必死に協力してくれるわけでありまして、なんだか単なる粉ソース焼そばの域を飛び出してしまった感じがするくらい美味いやつです。

そしてその合い盛りにした「豚コマ炒め」ですね、こいつにはタマネギだけが相棒です。隣国のタマネギ野郎はかなり自業自得なピンチみたいですけれども、当家のタマネギは質素で身の丈に合った生活をしてきたのでシアワセな最期を遂げることが出来るようです。
輸入食材には経済協定に基づいた政府間の交渉や約束事などいろいろな要素が絡んで難しいものもありますけれど、今回の豚肉はなんとフランス産なのでありました。テメーの乗っているクルマの製造国なのでなんとな~く親近感はありますけれど、購入動機は何と言ってもその安さでありまして100gで¥100を切った価格で販売されていたものです。
あまり期待してはおりませんでしたが、まあ何とこれが柔らかくて美味いのなんのって!本当に旨いんです。
たまたま偶然ってこともありますので、後日同じものを購入して試してみましたけれど。その美味しさは全く変わりはなく大いに満足なのでありました。へえ~フランスって豚肉も美味いんだ…と新たな発見なのですよ。

採れすぎちゃって困ったピーマン&パプリカのオカゲでいろいろなことに気づかされたり知ったりしたのでありまして、まあ人生ってのは最後まで勉強ですよね、エラソに申し上げますが。






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