でらうみゃ~でかなわんわ(129)

いちどは喰いたい”名古屋めし”

其の拾壱 丸和食堂の『みそかつ』

ゴヤトランスファー完了っ!って、それは先週の日曜日の事なんだけど、約二か月ぶりに戻ってきたナゴヤはやっぱり暑いのですな、自宅が朝霧高原に近い上、それまでの現場は涼しい御殿場だったのでヨケーにそう思うのかも知れないなあ。
そしてベツに何の慕情があるわけではないのだけれど、ほぼほぼ一年近く過ごしたナゴヤのめしがなんとな~く恋しいような…そうでもないような…う~んビミョ~なキブンであったことは間違いないのであります。

丸和食堂の暖簾   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

やっぱりねえ『みそかつ』とか『きしめん』食いたいじゃありませんか。特に前者はナゴヤじゃないとお目にかかる機会が非常に少ないものなのでありまして、トンカツ好きのエロおやぢとしましては真っ先に飛びつくメニューなのですよ。ええ、フツーのトンカツが本当はスキなんですけどね、せっかくナゴヤにいるんですから『みそかつ』喰わないテはない!てなもんです。けっこークセになってる?ん…ん…もしかしたらそーかも。
まあソレはソレとして目ぼしいお店をリサーチするわけです。伝統の名店とかね、人気のアノお店とかね、そりゃいろいろありますけれど、ボクとしてはそーゆーお店よりナゴヤとその近郊の庶民がフツーに普段から食してる『みそかつ』ってやつが喰いたいのでありまして、それはそれは苦労して調べるわけです。しかも静岡からトランスファーした直後ですから宿舎の近くじゃなきゃイヤ!みたいなワガママを満たしてくれるお店を探すわけです。

で、これがまたあるんですねえ、ごくフツーの食堂。こーゆーお店の定食が喰いたいんだよ、気取らずに家族で利用するとか、チープな予算で一杯飲ってそこそこ美味いもん喰いたい…なんて図々しい欲望を満たしてくれる近所の食堂、そんなカンジですよ。
宿舎からはクルマで10分くらいかな、もうちょっと近くだったら晩酌&グルメといった煩悩徘徊行為が出来るんだけど、まあ昼めしですから抑制した行動を要求されるわけです。

先客はおっさんひとり、カウンターでビールを飲みながらゴキゲンに過ごされているようです。いいなあ、ボクもそーゆー身分になってみたい。で、手渡されたメニューブックは手垢や脂にまみれて汚い年季の入ったものでして、よ~く推敲するとかなりお安い設定が保持されているようなのであります。いいね、いいねえ!ボクはこーゆーお店を求めていたんだよ。
詳細をご覧になりたい向きはメニューブックの画像をクリックしてください、大きな画像で開かれますから。 ね!安いでしょ?庶民の食堂はこうでなくっちゃねえ。

丸和食堂『みそかつ定食』   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

そしてヨテー通りに『みそかつ』を定食でお願いするわけです。
正直言ってちょっと待たされます。しかしガマン出来ないほどの遅延ではありませんし、逆にイチから心を込めた手作りをしていればそれくらいの時間はかかると思います。そしてピチピチと油のハネる音がして少しのディレイを噛ませた後に『みそかつ』のプレートが運ばれてきました。うわっ!いいカンジじゃありませんか!

芳ばしく色よく揚げられたトンカツの上に例の八丁味噌ソースがだだっとかけられているのであります。豚ロースのエンド部分を、カットしたカツの中央上部に配置する盛りつけは初めてですが、マグロのセリで尾肉の輪切り部分を勘案して仲買さんがセリ値を決める…という作法にちょっと似ている感じもしますね。

いやいや、美味いです。フツーにとっても美味しい。特にキンチョーすることもないしストレスも感じない美味しさ、食べ進んでも楽しくて嬉しくて美味しくて…という感情が食べ終えるまで続くところが庶民派食堂の醍醐味ですよね。あぁ、本当にいい感じ。
お味の感想はテレビのグルメレポーターさんに任せておいて、ボクは付け合わせの生ヤサイやマカロニサラダそして小鉢のゴーヤ炒めとか漬物でゴハンをわしわし喰いながらココロが溶けてゆくわけであります。

丸和食堂の店内_190922_R0010065_RTSC-NXA-CS3afd #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

結局来店客は先のおっさんとボクだけ、信じられないなあ…こんなに美味しいのに何故有名店やチェーン店にヒトが押し寄せるのか。ボクは断然コッチ派!丁寧な手作りのお味はココロをギュッと鷲掴みにしてくれること間違いありませんから。
因みに『みそかつ』の定食は¥1250と思い込んでおりましたが、それは特ロース(厚みのあるもの)定食のお代金で、レギュラーは¥850なのでありました。知っていたら特ロースの方を注文したのになあ、いづれにせよめちゃ安いと思いますよ。
お値段の絶対値が安いお店はいくらでもありますが、丸和食堂さんの場合はそのクオリティーとボリュームがひとつ上を行ってますね、これは素晴らしい。だから「めちゃ安い」という評価になるのでありまして、他のメニューも制覇したくなる魅力に満ちています。
そう、以前に喫茶めしで失敗した『海老フライ』ねぇ、こちらなら間違いなさそうです。


丸和食堂
愛知県あま市中橋明円 9-2
TEL=052-442-8158
ACT=11:00-14:00 / 17:00-21:00 月曜定休



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