急速な勢いで全国区まで上り詰めた「富士宮焼きそば」だが、ご存知のように元々はコドモの軽食でガッコー帰りのガキどもが駄菓子屋の店先でオバチャンに作ってもらう“おやつ”であり、お好み焼きと人気を二分するファースト・フードなのである。
皆さん随分興味をお持ちのようなので、ちょっとソノ食材をご紹介しよう。
大げさなタイトルを掲げたが、ジツは秘儀など存在しない。楽しみにされた方、ゴメンナサイなのだ。
当家に於いて使用される食材は、麺を除きキホンテキにこれだけである。キャベツ、肉かす、だし粉、ソースの4種だ。
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確かに「麺」は別格だ。だがこのエリアならではの食材もあって、それらが複合的に絡み合って「富士宮焼きそば」の味が確立しているのではないか、と思う。
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先ず『肉かす』。豚の背脂からラードを抽出したアトの文字通りカスである。若干の油脂が残っていて、独特な風味を有するコトから欠かせない存在だ。無い時は「天かす」で代用可。
次に『だし粉』。山国の富士宮から少し離れた海岸沿いにある蒲原町は広重の絵でも有名な宿場町であるが、昔から鰹節や鯖・鰯の水産加工が盛んな町である。このだし粉はサバ・イワシの削り節を製造する際に出来る、やはりカスなのである。
コドモの小遣いで食べられる食品に、そんなコストはかけられないからこそ引き継がれてきた食材なのであろうが、コレも富士宮焼きそばの味の構成要素として非常に重要なポイントだ。
そして『ソース』。各家庭や店などで使われるソースのブランドは様々で、数種をブレンドして使うなど工夫している方もおられるようだ。
当家は試行錯誤の上、最終的にコレ一本となった。
「ワサビ・ウスター」となっているが、別にワサビが入っているワケではない。ただしかなり辛口。独特の麺の甘みや、キャベツの旨味と香りを殺さずにフィニッシュしてくれるこのソースがマイ・フェイバリット。
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アトはこれらに「イカ」「豚肉」「桜海老」など。
お好みに応じて加えればよい。
大切なコトを忘れていた…『紅生姜』である。
コレがないとバカみたいなのだ。
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【 入れてはイケナイ食材リスト 】
野菜類:玉葱、もやし、ピーマン、人参、青菜系、椎茸などの茸類
食肉類:豚肉以外の畜肉、畜肉加工品
水産品:イカ・桜海老を除く魚介類、本鰹節、海苔・海藻類
その他:鶏卵、キムチなどの香辛漬物、チーズ
※あくまで個人テキな嗜好による富士宮焼きそばの定義です。
昔ながらの「富士宮焼きそば」の保存を目的としています。
関連情報
富士宮焼きそば用麺
マルモ食品工業㈱
http://www.marumo-sh.co.jp/
めんの叶屋(㈱叶屋製麺工場)
http://www.kanouya.jp/
ワサビ印ソース
㈱鈴勝
http://www.suzukatsu.co.jp/
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