厚底サンダルとんかつ


一年以上間が空いてしまったが清水は三保にある「とんかつ・五郎十(ごろじゅう)」に出かけた。
必ず混み合うコトは解っていたので開店直後を狙って出撃、自宅から1時間ほどの距離なのでちょうど良いドライブだ。
開店時刻の11:30より少し早く着いてしまったが、既に暖簾は出ており先客さえ入っていたのには驚いた。


早速席に着き注文をする。
メンチも卓球のラケットくらいの大きさであるコトは知っていたのでグラつきそーになるのだが、ココは初志貫徹で“特大ロースカツ定食”を注文。





店内には揚げ油の香ばしい香りが充満し、久しぶりのご対面に胸をときめかせながら待っていると先にソースと漬物が出てきた。
ん〜漬物の胡瓜もダイナミックに切ってあるじゃん。




厚みのあるトンかつなので、オーダーが入ってから20分以上待たねばならない。
所作がないのでキョロキョロしているとお店のオネーサマが
「とってもカワイーのよ♪」
と指差し教えてくれたのはツバメの巣とベイビーちゃんたち。
入り口の軒先に毎年やってくるのだそうだ。


さあ出来たのね、メインのとんかつが!
一度は体験済みとは云うものの、そのアットーテキな存在感は他に類を見ないだろう。
ただしボクがリピートするワケは、その脂質の素晴らしさとジューシーな旨みがフツーのトンかつ屋にまったくヒケをとっていないというコトに他ならない。
ただデカイだけではないのである!とムネを張って叫ぶのだ。
カリカリ熱々のコロモが口腔内を傷つけ血だらけになっているのは承知の上で、ガブリと喰いついてはニンマリ味わうトンかつの悦楽。
ひたすら喰い進むのみなのである。


マッチ箱と比較しようではないか。
この厚み…ムフフ♪
“わらじ”ではなく“厚底サンダル”と呼ぶべきだ、と強く主張したい。
600gのスーパーボンブ、快楽は闘いでもあり短期決戦を挑まなければ負け戦は必至なのである。


海老フライとヒレかつ二枚が乗ったミックス定食もスゴ過ぎた。
コレも並みの胃袋では収まらないのね。


完食は不可能と判断。
二度目の挫折である。


残りはお持ち帰り。
お店のヒトが当たり前のようにアルミフォイルと袋を出してくれるのが、なんとも笑える五郎十なのである。



とんかつ『五郎十
食べログ情報=http://r.tabelog.com/shizuoka/rstdtl/22000875/
静岡県静岡市清水区三保943-7
TEL:0543-35-4966
天女伝説の「羽衣の松」に近い位置にあります→地図