生ハムの冷製パスタ・バルサミコソース

一日雨という予報でこりゃ涼しくてEYと思っていたら、とんでもない蒸し暑さに悩まされた昨日。今シーズンはもう食べるコトがないと思っていた冷たいパスタを復活させてしまった。

 トマトソースのアッサリ系冷製もよいが、動物性タンパクに相性のよいソースがちょっとリッチな一皿を飾り付けてくれる。
マスタードとハチミツにバルサミコの深く味わいのある酸味、そこに加わるオリーブオイルがパスタと生ハムを上手につなげて、もう他には考えられないくらいの相性の良さが光る料理に仕上がった。ルッコラやクレソンとレタス類の葉野菜にでさえドレッシングとして十分通用するこのソースは、今月初めに行ったイタリアンのお店と中旬に御馳走になったフレンチのお店の両方からインスパイアされて作ってみたものだが、意外なほどにカンタンなレシピなので誰も失敗せずに楽しむコトができるはずだ。
 寝かせて熟成してゆくタイプではないのでその都度調合する必要があるが、逆にその方がマスタードバルサミコの香りが活きていてパスタと和えたトキのエネルギーの発散の仕方が違う気がする。
生ハムは高価なイタリア産などを使う必要はなく、手軽に手に入れられるラックスシンケンで十分だ。このソースが欠けている部分を補うに余りある能力を発揮してくれると共に、仕上げに振りかけるパルミジャーノ・レッジャーノが、レギュラークラスの生ハムをエクセレントな存在に押し上げてくれるからなのである。