べったら漬


黄金色に染まったタクアンは不動の地位で漬物界の王者として君臨しているが、この“べったら漬”も侮れない。甘くパリパリとした中から漂う大根の風味は時々ムショーに食べたくなる魅力を放っている。
タクアンに比べて当りハズレが少ないのも良い点で、スーパーなどで見つけてはあまり迷うコトなくカゴに放り込めるのだ。もっとも“べったら漬の高級品”というのはあまり聞いたことがなく、ドレもヨコひと並びとなって待っていてくれるのがなんとも安心感がありご近所さんテキな感覚でいられる。
ところが庶民テキであるからと云ってガサツなモノかと云えばそうでもなく意外に繊細な一面を持っている。切ってから半日もするとすっかり風味が失われ、美味しく感じなくなってしまうのが王者であるタクアンとの違いだろうか。
色白でツヤのある肌がそんな性格をよく表わしている漬物である。










今朝の富士山

2009.05.15. 05:21 @Mannohara,Fujinomiya-City