スーパーの低価格弁当と『激にらラーメン』

トンカツ連発と云うワケではない。ジツは先週の某日、お昼に食した弁当なのだ。

不況の影響だろう、コンビニでもスーパーでも弁当コーナーには従来に比べて低価格な商品が多く並ぶようになったが、ココまで思い切ったプライスを付与されているものは初めてだったのでどんなモノなのかと思わず買ってしまった。
付け合わせの生野菜はキャベツの千切りだけでパセリやレモンといった気の利いたモノは一切付いていない。今までアタリマエあるいは当然と思っていたものを省くことによってコストを下げてゆく戦略はオカズにも適用されていて、キンピラゴボウと茎ワカメの味付けが楚々としたカンジに盛り込まれ“のり弁”でお馴染みの大根桜漬を彩りにしてある。
ゴハンの量はオニギリ1.5個分くらいだろうか、お若い方には物足りないだろうがボクには丁度良い量だ。しかし一文字にふりかけられたゆかり粉が最後の良識といった風情で、逆に侘しさを強調してしまっている感もあるのね。


肝心のトンカツは結着成形ニクで冷めても柔らかいタイプだ。肉そのものの重量はいいとこ50gほどだろうか、この価格なら文句のつけようもないギリギリの線を狙っている所がニクい。
名古屋風の八丁味噌ソースはけっこー美味しく、多めにトッピングされた白ゴマも香ばしさを手伝って結構な主菜だ。上等なオカズでもないし種類も少ないものの“とりあえずハラの不満は収まる”といったカップ麺テキなジャンキーとは明らかな違いがあり、200円台後半の高級カップ麺をはるかに凌ぐ満足感はある。
ゴハンは炊きたてオカズは出来たてを詰めてくれるテイクアウト専門弁当屋さんとはまた異なるベクトルで、同じ低価格路線であってもこうした商品が選択肢に入って来てくれたコトを素直に喜びたいし、また“食”の原点を見つめ直すいい機会でもある。
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¥250の弁当では足りなくてラーメンを作ってしまった…と云うのはウソで、コレも別の日に食したお昼ゴハンである。
ニク野菜炒めに不可欠なニラではあるが売られている一把全部では少人数家族のオカズ量にバランスしないので半分ほど残しておいたニラなのだ。大切にしまい込み過ぎて腐らせてしまうコトもよくあり、その日はインスタントラーメンのトッピングに使ってしまおう…と某チェーンの“壺ニラ”を真似て豆板醤で和えたものを作ってみたのよ。


タマゴでとじて“ニラ玉ラーメン”にするテもあるが、まだ梅雨も明けていなかった時期なのでガツーンと辛くてナニかこうスタミナのつきそーな食事をしたかったのだ。
友人ともよくそんな話をするのは「何も入れなければただのインスタントラーメンも、ちょっと野菜炒めをのせてみたりトッピングを工夫するだけで全く別のモノに生まれ変わる」と云うコトで、ヘタなラーメン屋で高いカネを払って不満足を買うより遥かにスバラシく美味しい食事ができるコトもあるのだ。
近年は製麺法やスープも改良されバカにできないインスタント麺なのである。






東海地方もやっと
昨日“梅雨明け宣言”がなされました