■ チーズジンギスカン
多国籍なカオス
生まれた静岡では全く縁のないものでしたが釧路でその虜となってしまったジンギスカン、再び静岡に戻ってからはあちらこちらでラム肉を探し回り、ついでにベル食品さんの「成吉思汗たれ」も探し出してはクラシックスタイルのジンギスカン料理を楽しんだものです。
ところが近年はほんとうに便利な世の中になり、羊の食肉としてはスライスしたラム肉の他に骨付きラムチョップや上質な生ロース肉も入手できるようになりましたし、北海道で普及していた味付けマトンやラムも冷凍パッキングでの流通が当たり前になり、近所のスーパーでも常時買い求めることが出来るわけです。
購入してきたものは札幌に隣接する北広島市という町で製造された味付け済みの肉でして、オーストラリア産のラムを辛味噌タレに漬け込んだ商品です。もう何度かリピートしておりましてその美味しさは確認済みなのですけれど、今回わざわざこれをチョイスしたのはちょっとしたアイデアがありまして、その試食も兼ねた晩酌タイムを狙ったものなのですよ。
うふふ、ジンギスカンにチーズ♪ですよ~、どーですかい。
もしかしたら既にジッコーされているお店もあるかも知れませんが、今のところは Art-Foods亭 がニッポンで初のメニュー化実現かと思っております、はい。
加熱した両手スキレットにモヤシを敷き詰め、そこにフライパンで焼いた辛味噌ラムをジュジュッと乗せ、上から白ワインで伸ばし溶かしたチーズをとろ~りかければ出来あがり、さあ!熱々ジュウジュウを召し上がれ!てなもんだい。
ラム肉のコクと香り、辛味噌の旨味と辛み、チーズの豊潤な滋養と円熟がクチの中で混然一体となって、食す者を多国籍なカオスに誘ってくれるわけです、もうサイコーですよ。
相棒は赤ワインでもウイスキーでもオッケーですが、何と言ってもビールでしょうビール。熱々を頬張りぐいっぐびぐびと喉を鳴らせば、そこはもう北のパラダイスです。あ…北って " あの北 " のことではなく北海道ですからね。
尤も北海道も今やニセコ周辺が大陸系のヨソモノに買い占められているらしく、早く何とかしないと…なんて美味しくないハナシを思い出してしまいましたが。
■ 霜月の庭風景 もうひとつのアスター
花も種も終わった紫蘭
枯れて萎れた葉を纏め結わえたのは母上
こうして下草の管理をラクにして
来年に備えるわけです
先日ご紹介したアスターは濃い色のほうで
こちらは淡いカラーの群落です
不揃いではありますが
ぼつぼつと咲き始めました
洋モノっぽいナマエがつけられておりますが
その濃淡には和のテイストも盛り込まれておりまして
切花として活けても素敵な風情があります
天候や光線によって色味が変わって見えるところもいい