雨降りでも楽しみはあるのさ…

先週の金曜日はあいにくの雨だった。せっかく遠方から訪ねてきてくれる友人に富士山はおろか駿河國の美しい風景を見せてあげられないのはジツに残念なコトである。
まぁそうは言っても雨の日には雨の日の楽しみ方というものがあって、ボクはソレもキライではない。逆に以前から気にはかかっていたものの、なかなかジッコーできないアレやコレといったスペアプランで有意義な一日を過ごすのである。


出発前に当家の前でメガーヌ君を撮影… と云うのは真っ赤すぎるウソなのだな。いつかはこんな家に住んでみたい…と思える素晴らしい建物は静岡市の高松という海岸にほど近い場所に建つ“旧マッケンジー邸”だ。
ココを知ったのはもう30年も前の話だがようやく訪れる機会に巡り合った。入館する前からその存在感は圧倒テキで歴史の重みと時代の変遷を如実に現している。


静岡市が管理する国登録有形文化財なので庭なども含めて隅々まで美しく保管されている。
ボクがココで拙い文章で書き連ねるよりも静岡市のホームページをご覧になっていただいた方がよくご理解していただけると思う。とにかく素晴らしい…のヒトコト、ハデな文化財ではないので見学者も少ないようで、こんな雨の日には貸切で見学出来ると云う幸運もあった。
邸内の写真撮影は自由になっているがチャラチャラと表現出来る類のものではなく、ぼくはシャッターを切るキモチにとてもなれなかった。
またいつかジックリとこれらの遺産と対峙してマッケンジー夫妻の思いを伝えられれば…と思っている。


旧マッケンジー
http://www.city.shizuoka.jp/deps/bunkazai/bunkazai_hogo_mackenzie_index.html



さて旧マッケンジー邸のコーフンを胸に次なるお楽しみは“いちご狩り”である。
元々は清水市の西端だった久能とは、徳川家康の墓碑もある久能山東照宮のある場所で日本平の南側・海岸線伝いの細長いエリアである。日当たりも良く水ハケのよい砂地であったことから戦前から『石垣苺』の産地として確固たる地位を築いてきたチョ〜有名観光スポットでもある。
清水生まれのニンゲンとしてはココが市町村合併によって静岡市と冠するコトにかなりな抵抗を感じるがソレも時代の流れでシカタのないコトなのだな。
そんな講釈はどーでもよくて、とにかくココのイチゴは美味しいのである。久能のビニールハウスでいちご狩りをしたのは10年ぶりくらいであるが、料金もムカシと変わらず新鮮で甘い果実にありつけるは有難い。


年末年始の特定日を除きオトナひとり¥1800という入園料をどう捉えるかは個人差があると思うがボクは決して高いものだとは思わないし、コレだけリッパな粒を思う存分楽しめるのであるから逆に安いくらいに感じる。
メをつけていた古来種を保存しているイチゴ園はお休みだったのでテキトーいきあたりばったりで突入したが、な〜にナカナカに結構なものである。
現在主流の章姫のハウスに入れていただいたが、真っ赤に完熟した極大粒がズラリと並んだ石垣からプチリと外してはクチに運ぶと一般市販ではとても体験できない香りと甘みが拡がり誰しもを最高の笑顔にしてくれる。


静岡市久能のいちご狩り
http://www.kunou-ichigo.com/


   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


以前にイチゴ狩りをしたときは欲をかいてハウス内の実を喰い尽くすようなバカなマネをしてしまい、挙句の果てにそのアトのゴハンが食べられなくなってしまった苦い経験をしているので、今回はソコソコに楽しんでお終いにした。


イチゴは午前のオヤツといったカンジでいいハラ具合だ。昼食はココ!と決めていたので迷わずエキパにメガーヌ君を突っ込む。
本当は静岡市の西に位置する丸子宿まで行って名物の“とろろ汁”をごちそうしてあげたかったのであるが、観光バスが何台も押し寄せるような有名店はイマイチのお味だし、大正時代からやっているような料亭は最低でも一人5野口さんという予算が必要で緊迫財政を強いられている当家としてはオイソレと乗るワケにはゆかないのだ。
ウ〜ム、丸子のとろろ汁は難しいバランスなのである。
ところがJR静岡駅に隣接するASTY西館にはその老舗料亭の子分格がリーズナブルな設定で名物のトロロを食べさせてくれているのだ。コレは利用しないテはない。特にランチは千円程度から数種類用意されていて、いつもサラリーマンやお買いもの主婦などで賑わっている人気店でもある。
ボクたちはその中から『いざよい』と名付けられた“鮪の山かけ”つきの定食をお願いした。麦ゴハンに赤だしみそ汁、トロロの磯辺揚げと三種の小品がセットになっている上に“とろろアイス”のデザートまで運ばれる大サービス品だ。


山かけには新鮮なマグロの赤身がたっぷり入っていてシソやミョウガ・ネギ・ワサビ・焼海苔といった薬味が添えられている。トロロにはいい塩梅の味付けが既にされているのでそのまま麦ゴハンにかけてバックリわしわしと喰らいつくコトができるのね。
あぁ、美味い。サイコーだ。もうコトバなど発するヨユーもなく、ただただモグモグと食べ進むのみである。
塩でいただくトロロの磯辺揚げは酒が欲しくなってしまうような逸品で、このお店を夜に利用するならば絶対に外してはならない品だろう。三連角小鉢に盛り付けられた大根なます、胡麻豆腐、湯葉の魚卵和えなどドレひとつとして唸らずにはいられない美味しさはサスガ老舗料亭のDNAを汲むワザである。
そしてそっと出されたおクチ直しの“とろろアイス”がはんなりとした山芋の香りで、なんともココロを和ませてくれる。駅ビル・レストラン街の一角にあるのでそう落ちついたフンイキではないが、静岡らしいエッセンスに満ちたいいお料理を頂けるお店として安心して薦められる。


待月楼
http://www2.tokai.or.jp/taigetsuro/


府中庵 待月楼
http://www.fuchuan-taigeturou.com/




☆ とろろ汁も駿府宿の隠れた名品なんですよ。 クリックで応援をお願いしますね…





今朝の富士山
四日間ほど隠れてましたが、今朝やっと…
少しだけ冠雪に厚みが増したような気がします



8:17AM, March 01. 2010. @Fujinomiya-City
Original Photo










みいさん
おはようございます! ドライブデートにはモッテコイのコースなんですな、久能は(笑)
サングリアってスペイン料理のお店があって、ホテル・グリーンヒルとセットでさ(≧∇≦)b そこの料理をルームサービスしてくれてショートステイが可ってスゴいよね。 お若い方ならいちご狩りのアトにお楽しみか…(笑)
桜エビ料理が楽しめるのは県の中部エリアだと御前崎か吉田・相良港あたりですかね。もう少ししたら春漁が始まるけど、ちょうど帰省されるころ新鮮な桜海老が出回るのかな… 楽しみですよね、かき揚げ♪
とろろは色々なイミでオトナの食べ物ですな〜 \(≧▽≦)丿



しんしさん
おはようございます! まるまる4日間隠れてましたよ富士山は…(*^−')ノ(r[◎]<)
南西斜面の雪が厚くなったなぁ〜と思っていたら、昼ごろには雲で見えなくなってきて「な〜んだ、朝だけだったのか…」(笑)
悲しい天気予報ですね、また4〜5日は見えないんでしょう(´Å`)
次にお出ましのトキはバ〜ン!と白くなっていることを期待してますよ。




チャッピ〜さん
おはようございます! 長過ぎますよ、コメ(≧∇≦)b
一番印象に残っているのは、新富士駅ヨコのお店でいただいたハート型コーヒーカップで(笑)
いや〜旧マッケンジー邸にはとことんヤラれましたね、もう一度ゆっくり見学したいですよ。ピアノはヤマハが2台とドイツ製が1台でしたっけ、どれもアンティークなピアノでしたがちゃんと音が出る状態になっていて驚きですね。
“いちご狩り”に“とろろ料理”って静岡名物のB面ってカンジですが、コレもまたいいものです。A面はお茶・みかん・ウナギ・桜海老しらす・わさび…ってトコでしょうかね、あえてB面をチョイスするのはツウっぽくてステキだろ〜♪



harukoさん
おはようございます! 遅コメなんてぜ〜んぜん気にしなくて結構ですよ(*‘‐^)-☆

半年も前の日記にコメント寄せられたりもしますから(笑)

へぇ〜、久能のいちご農園はドコも一緒かと思っていたら、結構違いがあるんですね! もっとも特殊な品種などを提供している農園もあって、料金もそれぞれが設定しているんですね…
東照宮入口近くに農園がかたまってるけど、ちょっと離れた増(ぞう)の方にもムカシから多いんだよな〜
しかし萩原農園さんってとても良心テキですね\(o^∀^o)/ 持ち込みオッケーなんて♪ ってコトはさ、アイスクリームやホイップクリーム持ち込んで「ちょー巨大いちごパフェ」とか作れちゃったりするワケ?
写真は数年前に萩原農園さんのトナリのストロベリーハウス…ってナマエだと思ったけど(笑)…で食べたパフェ、ん美味しかった〜o(^-^)o こんなヤツをもっとカッテにスペシャルデカデカにしたりできるのね〜!
ダメだダメだ! また行かなくちゃならないじゃん…