土用丑…やっぱり『 うな重 』でしょ

ウナギの稚魚であるシラスウナギが獲れなくて困っているらしい。前年の十分の一などという数値を聞くと「エグい商売が得意な某隣国の陰謀か?」などと邪推してしまったが、漁獲高グラフでは年々下降線を辿っていてその数値が自然界の推移であることが解る。

当然、養殖されて大きくなるウナギの量も減少するワケであって価格にハネ返ってしまうのは避けられない。今年でさえ市場価格は3割も高いというハナシを聞くに及んでは来年の鰻蒲焼事情はいったいどうなってしまうのだろう…と不安がいっぱいだ。
まぁシカタないさね、イナカ暮らしのエロおやぢがココでいくらジタバタしても何も変わりはしないのだ、「食べられる時に喰っておこうぜ」と近所の魚屋さんに蒲焼を買いに出かけた昨日である。

メガーヌの外気温計は34℃を表示していた。3分ほどで到着してしまうその魚屋さんでは毎年この日になると店先に炭火の簡易ステーションを設置しウナギの焼けるアノ芳ばしい香りで通るヒトを誘っているが、こう暑いと焼き係のオニイさんもタイヘンだろう、首に巻いたタオルでアセをフキフキしながら炭火の具合を調節している。
蒲焼は串打ちしたものとノーカットの長焼があって台湾産が¥600、国内産は¥850となっていた。食味はボクみたいなトーシローが食べても判別できないほどの差しかないことは判ってはいるが、やはりなんとなく安全性などを考慮すると後者を選択してしまう。
焼置きしてあるのではなく注文が入る度にこうして焼き上げてくれるのが有難い。帰路の車内には悩ましい香りが充満して炎天下の夏キブンがジワリと盛り上がってゆくのであった。

今年の土用丑にはもうひとつ楽しみがあった。中三女子剣道部員の修学旅行土産「奈良漬」はこの日のために開封せずに大切にとっておいたのである。
ナゼか鰻蒲焼に組み合わされることの多い奈良漬は酒粕の香りがクチをサッパリされてくれるから…などといった説もあるが、単にサッパリさせるだけなら胡瓜や大根のヌカミソのほうがよっぽどサラリスッキリするではないか。どちらかと云えば奈良漬の方がお味も濃厚でクドい系なハズなのに、やはりウナギ蒲焼の甘ショッパい醤油タレ味にはコレがズバリとハマるのである。
人間は気付かないかも知れないがウナギの栄養素をカラダに呼び込む成分を奈良漬だけが持っているのかも知れないし、この組み合わせが明治時代から生き続けているのはきちんとした科学テキ根拠があるに違いない。
あぁソレにしても美味い蒲焼だったな… 今年はもうこれでいいや。


魚 萬
静岡県富士宮市万野原新田4057-31
TEL=0544-58-5811

地図




☆ やっぱり魚屋さんのウナギだよな♪ って満足しました、デパ地下一流店クラスのお味です!
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Sora
暑っつ〜い… サンバ〜ン!
って、ローカルCMだったねぇ



9:42AM, July 26. 2010.