下諏訪で知った極上の味『とんかつ定食』＠丸一

先日清里のメリーマックさんに行った折に石原氏から「諏訪に面白い石仏があるらしい」との情報をいただいた。ネットの画像で見ると何ともユーモラスな形状であって、コレは早速観に行かなければならないとメガーヌを走らせた日曜日である。
とりあえず目指すのは諏訪大社、あの御柱祭で有名な神社である。下諏訪駅近くに在る「上社・秋宮（あきみや）」に駐車し参拝を終えたらプラプラと中山道を歩き、石仏に近い「下社・春宮（はるみや）」までの道のりを楽しもうと云う寸法だ。

到着は正午前で秋宮を観て回るとちょうど昼めしの時間がやってきた。これから春宮に向かう途中に何か美味いモノを喰わせてくれるお店などないものか…と大社入口に掲げてあったガイドマップを見るとズラリ並ぶ蕎麦屋に交り一軒のとんかつ専門店があった。諏訪まで来たらフツーは蕎麦だろ〜なのではあるが、ジツは中央高速で立ち寄ったSAに置いてあったパンフレットには「中央道・長野道　丼合戦」というものがあって、ソレに掲載されていたカツ丼を見てすっかりボクは「とんかつモード」にワープしてしまっていたからなのである。
それになんだか“専門店”というコトバがみょ〜にくすぐるではないか、ハラも減ったし急ぎ足でゴーなのだな。大社から歩いて数分の街中にそのお店はあった。飾りっ気のない外見は店内も同様でごくフツーのとんかつ屋さんだ。厨房を囲むようにしてカウンター、小上がりには４人席程度の卓が三つ、二階にも席があるようだ。
献立を見るとトンカツはロースにヒレ、海老フライ。あとはちょっとした酒の肴として馬刺し・漬物などが在るくらいで、やはりとんかつ専門店なのであってキッパリと潔い姿勢だ。
以前のように厚底サンダル状とんかつなどと云った大食いをするつもりもないので、一番スタンダードそうな『とんかつ定食』をお願いした。ちなみにお値段は￥1400である。

ところが出てきたトンカツを見てビックリなのである。デカい！厚い！ヨケーなものがついていない！　皿にキャベツ以外はカラシとレモンのみ、ドンブリご飯と味噌汁、漬物はテーブルにおいてある大根つぼ漬。
う〜む、コレは侮っていたボクが愚かであった。フォトを押さえるのももどかしく肉厚で美味そうなトンカツをゴハンにドカンと乗せ、カラシを塗り特製ソースをかけてやる。
ひとくち…　あや〜♪いや〜♪うや〜♪えや〜♪おや〜♪
なんて美味しいのでしょ、こんな旨いトンカツは初めてよ！と言いたいくらいにエクセレントなのである。ジューシイで柔らかなんてのは当たり前だが、肉質のキメ細かさ、脂の甘み香り…ドレをとっても超超一級である。ナゼかコロモまでが異常に美味くて、こんなデカいのにストレスなく食べ終えることが出来た。こんな満足感は久しぶりに味わったのね、シツコイようだが「あや〜♪いや〜♪うや〜♪えや〜♪おや〜♪」なのである。
帰り際にお店のご主人に「お肉の量は如何ほど？」と訊くと「250gが基準だけど実際は280gくらいかな」とのお答えだった。いやはや参りましたね、そりゃ満腹にもなりますわ…
でもコレならまた食べたい。正直コレを書いている今でも食べたいと思っているのよ。