ジツは初めてさ…『シラスと生海苔のパスタ』

アンティパストにアップルパンチェッタのサラダを食しキブンはもうモリモリなのである。しかし昨日は次に食すものを“メイン”とうっかり記述してしまったが、イタリアンではアンティパストと肉や魚料理のセコンドピアット(メイン)の間にプリモピアットと言って、パスタやリゾットなどをブリッジに供するのが通例なのだな。

そーゆーイミではこうしたパスタはメインには成り得ない…と考えるのがいちおー正しいワケである。
ところが我々ニッポン人はとっても忙しくて昼食・夕食ともにそうした細分化されたコース設定の食事など年間364日は不可能なのであって、残りの1日でさえバ〜ンと料理が卓にイッキに並んだモノを好む傾向があるのだな。本来が農作物や水産物を中心にした草食系…最近用いられているイミではない…の民族なので内臓の消化機能や骨格のキホンからして違うのである。したがってそうしたボリュームも必要としなかったし、また食環境もソレを許さなかった。
しかしだ、ようやく豊かな食文化に囲まれるようになった現在のニッポンの人々に欧米諸国のようなゆったりとした食事の時間が無いのはナゼなのか。ケータイのメールを打ったりモバゲーをする時間はあるのにナゼなのか。どこに行っても在る自動販売機で飲料購入のテマは省けているハズなのにナゼなのか。食中毒を出すほどコストダウンした外食でかなり安上がりな食事が出来るようになったのにナゼなのか。
それは食事に対し基本テキに“エサ”としての感覚を捨て切れていない後進性が残っているからなのではないか…と思うのだな。もう20数年前のハナシなので現在の様相には当てはまらないかも知れないが、ボクが勤めていた会社は下っ端には5分間位の昼食時間しか与えられず、まるでイヌのようにガツガツと¥240の給食弁当を喰う日々だった。そんな安い弁当なのに全額給与天引き。センパイやエラいさんは食後のコーヒーなんぞを啜ったりタバコを吸ってくつろいでいるのに、カス(と呼ばれた下っ端)は次のステップに走る。シゴトは苦しくても喜びと云うものがあったがソレがイヤで2年も持たずに辞めた。

まあそうした逆境を乗り越える強い精神力とハングリーさを培って欲しい、またそれが出来なければそのギョーカイでは生き残れない…ということを経営者は言いたかったのだろうが、ボクから言わせてもらえばシゴトとメシは別だ。つまりそうしたコントロールも出来ない無能者の体のいい言い訳か労働基準法スレスレで使うための方便だと思う。ふざけんなコノヤロー!である。
と、またしても大脱線の思い出話だな。もっとも駿河湾特産のシラスの美味しさを知ったのはその会社での取材シゴトのオカゲもあったから、まんざら悪いコトばかりでもなかったのだなあ。
そんな県内産シラスの茹でたてがスーパーに並んでいたので、以前からちょっと気になっていた『シラスのパスタ』をいよいよジッコーしてみる気になったというものである。どーせマネるなら伊豆のオーベルジュで提供しているように春の新海苔を合わせてみるのも面白そうではないか、都合の宜しいことに“浜名湖産の新生海苔”も店頭にあったのよ。
海苔の香りに支配されてもっとクドくなるかと思いきや、シラスの旨味に生海苔のはんなりとした磯の香りと甘みが絡んでエクセレントな味わいである。そうしょっちゅう食すものでもなさそうなので、シラス漁解禁&新海苔が登場する春から初夏にかけてのメモリアル、旬の一皿というお楽しみに年に一度は忘れておきたくないレシピである。


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今朝の富士山
浅いダーダネラからバーミリオンに変化する空に息をのむ…



4:40AM, May 09. 2011. @Fujinomiya-City










ひろ♪さん
おはようございます! トリハダの夜明けでしたw(^o^)w
「なんだよ〜今日は曇天か…」と外に出て富士山を見上げると、そこにはギョッとするほど鮮やかなグラデーションが拡がっていました。
こんな色も十数分間のイノチ、あっという間に鈍い彩度に落ちてしまいましたよ。



う〜様
おはようございます! 例によって混入物の多いパックを選びました(^o^)v
このベイビィちゃんはタコかと思っていたらイカなんですよ、今度コイツをグ〜ンと拡大撮影してみよーかな。しかし今回はエビとイカが多くてとっても得をしたキブンでやんした(笑)
色彩の名前って種類が多すぎて表現が難しいですノ(´д`*)



ムー吉殿
おはようございます! 確かに打たれ強くなったぜ(´▽`*)アハハ
先日「福田繁雄」氏の回顧番組を視ていたらGDの日比野克彦君とイカレたねーちゃんが出てましてね、初めて知ったその名は「梅 佳代」。
言葉使いもダラしないしコメントもピンボケ… 何コイツ?って思ってたら木村伊兵衛賞の受賞作家だって? 作品もウケ狙いトーシロー投稿面白フォトのレベルでさ、木村伊兵衛が泣いてるよ。
オレたちゃ礼儀正しくあんなにマジメに働いてきたのにね、なんであんなヤツがチヤホヤされるのか…ボクには理解できない!



Lotさま
おはようございます! いつも夜更かしさんですねえ…(´・∀・`)
飼い慣らされた…と云っても、そんなシアワセなことはありませんよ。なにせ世に出る完成型ではなく様々なプロトタイプを楽しめるんですから(笑)
お若い方なら尚の事、きっと豊かな発想で既成概念にとらわれないお料理をふるまわれていたのではありませんか?いいなぁ… あっ、でもきっと南の島の魅力にハマってアチラに永住かも(笑)
「リアルすけべおやじ」と「エロおやぢ」はドッチがエラいのか…自己査定するとボクはリアルに後者ですけどねえ(´▽`*)アハハ



Lotさま
肌の白い娘でした… どうしてそんなコト知ってるのですか(笑)
沖縄ばかりではありませんけどね、南方の国って価値観が変わってしまうじゃありませんか… 意外に北海道出身者が定住してるんですよね。その逆もかな〜りアリですが…
ボク自身もセブ島にハマりかけたことがありまして…ユルい生き方もいいかな、と。

7:34AM, November 04. 2005. @CEBU, Philippines