『うなぎの蒲焼メンパ』@夏の土用丑2014

土用の丑と云えばアレに決まってるじゃん…てなワケでスーパーに出かけてはずいぶんお高くなってしまったソレをを購入するエロおやぢである。

ウナギの養殖は最短で一年程度かかるから稚魚の“シラスウナギ”が獲れなかった昨年の状況を鑑みれば仕方のないハナシなのよね。それにしても国内産うなぎの蒲焼でノーカットの“長焼”だと二千円台後半になってしまっているのは数年前の倍なのだな、こいつは痛い。
今年は稚魚の漁獲高が例年並みに復活したとはいえ昭和三十年代に比較すると激減というコトバがふさわしいらしく、固有種のニホンウナギ絶滅危惧種レッドリスト指定の最優先候補に挙げられているというから我々も覚悟が必要なのである。
さて今年の夏の土用丑は昨日7月29日だったが、泣いても叫んでもシゴト…しかも早出残業確定の遠方現場を指定されていたのでうなぎ屋さんで一杯飲りながら…という風流なヨルの宴は絶望テキなプランなのである。

そうは言っても季節のイベントをスルーすると云うのもなんだか寂しいハナシなのであってなんとかクリアしたいではないか。だけどその悩みは弁当ににして持参するという実に単純なタクティクスで解決するのよ。スーパーの冷凍ウナギ蒲焼だっていいじゃないか、上手いこと調理すればヘタなうなぎ屋の料理にヒケをとらないくらいに持っていけるからね…てなわけでここ数年魚屋の実演販売で土用丑のウナギを食していたエロおやぢの方針転換なのである。
やはり近づく土用丑に備えてスーパーもそのコーナーを拡充させて待ち構えていた。おっ、コレは安いねえ…とテにとれば例の賞味期限切れ&腐敗原料鶏肉加工品をヘーキで製造販売している国の製品なのであって、いくらモノゴトに頓着のないエロおやぢであってもサスガにその国の食品はパスしたいではないか。ちいっとばかしではないお値段の違いはあるけれどやっぱり国産だよな。
県内でウナギの養殖加工産地といえば浜松か吉田町なんだけど、そのスーパーで売っていた“うなぎ蒲焼パック”には歌川広重の浮世絵・東海道五十三次「沼津」をモチーフにしたラベルが貼付されていた。はて、これはいったい何?と製造者を見てみると沼津の有名うなぎ料理店(といっても元はウナギ中心の水産加工会社)の製品なのであった。なるほど。
当日の朝はちょっとだけ早起きして件のうなぎ蒲焼を調理した。今回は弁当に都合が宜しいように串焼きのほうをチョイスしてあったので作業はラクだ。10分間ほど蒸して5分ほど200℃のオーブンへ…これだけで焼きたてのあの味がかな〜り蘇ってくるってもんさ。
楽しみだった昼めしタイム、木陰でメンパを開くと極上のお味が待っていてくれた。冷めているのに芳ばしく柔かな食感、あ〜シアワセ。甘辛加減が絶妙でいい感じのタレだな…と思いパックを見ると、ウナギ本体は沼津の加工会社だけど添付のタレは吉田町にある老舗タレ専門メーカー製品だった。やはり伝統ってのはそうカンタンにマネの出来ないものがあるのだよ。またそーゆー製品をチョイスした料理店もセンスがいいよね。





クリック↓↓↓で応援をお願いします