念願の?『ロースカツジャンボ定食』@味丸

メガーヌ君を入院させるために行った静岡では事前に「今日は“カツ丼”喰うぞ〜」と決めていたにもかかわらずお目当てのお店が臨時休業ってアクシデントでフラれてしまったのよね。

だから退院こそそのリベンジのチャンス!って感じでエロおやぢの期待は暴発寸前まで昂っていたのだよ。
すっかり傷も癒えてピカピカになったメガーヌ君に二週間ぶり面会するヨロコビよりも、そのあとに“カツ丼”を喰うことのほうがココロの専有面積が広いのはちょっとモンダイかとは思うけど、な〜にメガーヌ君はもう10年もつきあってる人生の一部みたいな存在だからその辺りはきっと理解してくれていると信じているのだな。
入院ついでにオイル交換もお願いしておいたのだけれど、なんだか運のよいことにルノー静岡ではレーシングオイルのELFを通常価格より割り引いた上にオイルフルターも無料交換というキャンペーンをやっていたのである。もちろんソレでお願いしたに決まってるじゃん、そしてプレミアムグッズまでプレゼントという幸運もついてきた。以前に何かのイベントでオレンジ色の新型トゥインゴのメッセージクリップをいただいたが今回はその新型カングー版なのであった。いいねえ、二つ並べると楽しいよね。

さてメガーヌ君は無事に退院したし頂くものは頂いたので計画通り例のお店に向かった。今日こそカンペキ!とその前を通りかかると(ん?シャッター閉まってるじゃん…)なのである。おかしいなあ、定休日は水曜日のはずだしナニか経営者殿にでもトラブルが生じているのだろうか。
まあいつまでそんなワケを考えていても埒があかないのでサッサとベツの昼めし処にターゲットを変更することにした。なんだか前回と同じじゃん…まあその時はまるで拾い物をしたように極上の蕎麦を食すことが出来たので満足して帰宅出来たのだが、今回はそーゆーワケにはゆかないのである。なんてったって“カツ丼”なんだよ、そいつを一発喰わないことには死んでも死に切れないってくらい決意は強固なのである。

ところがねえ世間はそう甘くないんだな、目ぼしいお店は遠かったり高級なお店だったりとなんだか行くキブンになれない、そうサエないのである。だがねえ、Art-Foodsの引き出しをナメてはいけませんぞ、あるんです“いつかは一度行ってみたい”と思っていたお店が。
そのお店は静岡市中心部からクルマで20分ほど、清水区の千歳町ってところにあるのだよ。ずいぶん前にシゴトでそのメとハナの先の現場に長いこと通っていたのだけれどとうとうそのお店に突入することが叶わなかったのよね。まあそんなにヘンピな場所でもないしいつかは行けるでしょ…くらいにお気楽に考えていたのだが、案外そーゆー事案は実現しないものなのよ。

だからこうした“困った時”の救世主としてインプットしておいたのはサスガにオレ様なのである。ハラもへってイラつき指数も増加しているので早速ゴーなのだな。
お店に到着して駐車場は…と探せば店舗の横も駐車場だけれど、その奥にあるガレージも駐車オッケーなのであった。珍しいではないか、個人店でなかなかこうした設備が整っているところはない、サスガに地方都市である。雨の日や日差しの強い季節にはありがたいよね。
正午はとうに回っているのにお店に入ると先客はいなかった。う〜む、もしかしてヤバいお店なの?と一瞬思ってしまったけれど、店内は清潔だし経営者とその奥様と思しきお店の方も丁寧な挨拶で迎えてくれたので成り行きを探るしかなかった。

ちょっとレトロな店内の様子は落ち着きがあってたいへん結構なものである。ハリボテではないリアルな歴史が刻まれた客席は落ち着きがあるし、過度な装飾が施されていないところも質実な経営が続けられている証だろう。うんうん、これはイケそうだ。
早速注文とメニューを眺めると「あら〜“カツ丼”がないじゃん」なのである。またフラレちゃったって寸法かい…まあシカタないよな、“とんかつ”というキーワードは一致しているのでヨシとしようではないか。
がっつり食いたい想いがココロに詰まっていたせいか『ロースカツジャンボ定食』を注文してしまった。静かな店内席で待っていると先にスリ鉢に入れたれた煎りゴマが運ばれてきた。そいつをスリスリしているとオープンキッチンからはいろいろ魅惑テキな音が聞こえてくる。トントン、コトコト、ピチピチ、サクサク…こーゆーところがいいんだよね。そしていい香りが漂ってくるなあ〜と思っていたらボクの『ロースカツジャンボ定食』の出来上がりだ。
「おおっ!デカいっ!」もうたまらずド真ん中の一番美味そうなやつからバックリいっちまおうじゃないのよ!と箸を急ぎ持つ下品なエロおやぢである。

カラシをつけて例のスリゴマ鉢にソースを入れるのももどかしく熱々をクチにくわえる…あ〜っ旨いっ!なんてシアワセな瞬間なんでしょ。もう“カツ丼”のことなんざこれっぽっちもアタマにない、まったくノーテンキなヤローだぜ。念願だったソレではないけれど逆に上等なお料理にアップグレードなので文句はないのである。
しかしロースとは云ってもジャンボなのでリブロースに近い部位なのだろうか、とにかく脂の旨味とかニクの甘み香りがハンパないほど強い。いいニク使ってるんだろうなあ、平素食している“とんかつ”とはステージが違う。

面白かったのはゴハン・味噌汁共にフツーの器ではなく小鉢状の陶器製食器に入れられていたことである。茶碗かドンブリに木製汁椀ってのが通常のスタイルなんだろうけどココは違うのね。しかも味噌汁にはレンゲが添えられていて、まるでスープのようにそれをいただくのだよ。
ところがその味噌汁…正確には『豚汁』なんだけど…が上品なお味で美味いったらありゃしない!なのである。メニューに『豚汁』のお替わりという項目があったのも頷けるハナシ、これなら追加注文する客がいてもフシギではないくらいの逸品だ。
付け合せはキャベツの千切りとポテトサラダのみ、これに自家製らしき漬物の小皿がつくというシンプルなスタイルが“とんかつ”そのものを引き立てている。とにかくこーゆー潔さがスキだ。

ガツガツ食していたらようやく次の客がひと組入ってきた。なんだか侘しいけれど、これも時代のなせるものなのか。静岡市中心部の老舗飲食店も後継者問題などで次々に店をたたんでいる昨今。ボク自身お気に入りだったお店が三つもそうした理由で消えてしまったショックが大きいだけにこのお店の将来が気にかかって仕方がないのよ。
近年のイナカの人々はランチだと大手のショッピングセンターのフードコートや安価で入りやすいチェーン飲食店が主たる外食の拠点みたいで、こうした伝統と技術に裏打ちされた“食”が急激に消滅せざるを得ない状況になっているところがジツに危険なのである。どぎゃんとせなあかんのは鹿児島だけでなくニッポン全国地方エリアなのよ。
ところでモクテキだった例のカツ丼専門店ね、帰宅してから改めて調べたらどうやら生き残っているようだ。定休日を日曜日に変更して平日のランチタイムのみの営業ってことらしい。どうりで行く度にシャッターが閉まっていたのだな。どうか待っていてくれ!近いうち絶対に行くからさ…


とんかつ 味丸
静岡県静岡市清水区千歳町14-47
TEL=054-352-7302
ACT=11:30-14:30 / 17:00-20:30 水曜定休



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  • 帰ってきたメガーヌ君 (2014.09.14.追記)

ちょうど二週間、ようやく新型のメガーヌ3に慣れた頃に帰ってきたボクのメガーヌ君。ずっとそんなことは考えたこともなかったけれど、あらためて運転してみると(やっぱり旧いクルマだなあ…)ということだ。
それはダメという意味ではなくて新旧タイムラグなして乗り比べた結果の客観テキ感想なのであって、テクノロジーの進歩が10年という歳月によって如実なカタチで製品化された結果なのである。

新しいメガーヌはエンジンも刷新されてチカラ強く加速する。コーナーでのロールも少なく安定したトレースラインは自分の運転レベルが上ったと錯覚するような爽快さがあるし、加えてCVTによるシームレスな加速が優越感をくすぐる。タイヤがミシュランのエコタイヤだったのでロードノイズがややウルサ気味だったのが残念だったけど、これがボクのメガーヌ君に履かせているヨコハマ・ブルーアースAだったらもっと落ち着いた空間になっていたに違いない。
クルマとしての基本性能は文句なしだったけれど、いくつか気になった点もある。例えばサイドブレーキが電動スイッチスタイルになったのはいいんだけどフットブレーキを踏んでいないと解除出来ないとか、オーディオの音質が大幅にダウンしているだけでなくFMの感度が頗る良くないし液晶表示も選局やソース表示ばかりが目立って肝心の時刻や外気温表示が小さくて見にくかったこと、ドアポケットやセンターコンソールのドリンクホルダー類の配置がなんだかヘンで使いづらかったこと、そして決定的に感性にフィットしなかったのは液晶デジタル表示のスピードメーターでインパネが安っぽいこと。同僚曰く「プリウスのメーターみたい」、このコトバにはトドメを刺された思いである。
ソレに比べボクのメガーヌ君はあちこちにヤレが目立つばかりでなく取れなくなった汚れやベトつき、プラスチックインジェクション成形のお粗末さからくるカタつき騒音など言うところだらけだけれど、やっぱりインテリアの基本デザインのよさとヒューマンなインターフェイスのおかげでしっくりイノセントな空間が詰まっていてココロ落ち着くものがある。動力性能だってまだまだイケる。
そして何と言ってもパノラミックサンルーフのアドバンテージは偉大すぎるのよね、こいつがなくっちゃクルマじゃない!とヒソカに想いを積むエロおやぢなのである。

     ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 


某日某所での夕刻日没
日が暮れるのが早くなったよね


6:11PM, September 08. 2014.






元ルーさん
こんにちは!
キャベツって機械で千切りしたものと手で千切りしたものでは繊維のカット方向の均一性が違うので旨さも変わるんですよ。そしてカット後の浸水処理とかフクザツな要因があるんですけどね、やはり専業プロフェッショナルのワザはスゴいですd(°-^*)⌒☆
水10リッターですか?ボクはいつもシゴトで18L入りのポリタンを二つ両手で振り回してますよ(笑)ってなかなかフツーのヒトはそんなマネできませんよね、ましてや老人にはキツい話でしょう。お互いに老後のことがちょっと気にかかる年齢になってしまいましたね〜ノ(´д`*)
そろそろ欧州車にリターンしませんか?そこまで熱意があるのにガマンする人生はカラダとココロによくありませんよ(´・∀・`) 飛び降りるついでにこんなのいかがですか〜(笑)