お見事オリジナル『ショーロー丼』@ちゃん源

  • 東海道蒲原宿ランチ奔走記(5)

感涙にむせびながら啜ったクラシカルなラーメンと絶品ギョーザのちゃん源さんで気になるメニューがあってアタマから離れなかった。

それは『ショーロー丼』なる人気メニューでいわゆる焼肉丼らしいのだけれど、まあどんなもんなのかは喰ってみなくっちゃ判んね〜なってなことでまたまた昼めし時になればメガーヌを飛ばして向かうちゃん源さんなのだな。
注文してからしばらくその語源について考えてみた。ショーローって発音からは日本語だと鐘楼が一番近いかな、でも中国語だとShāoròu…シャォロゥてなカンジでのコトバになる。中国にはニッポンでいう焼肉みたいな広範囲な肉類を含むコトバがないので烤豬肉(Kǎo zhūròu)など動詞+具体的な畜肉名となるようだ。となるとこの中華料理店のメニュー名はインチキってことになるんだけど、誰もそーゆーことにイチャモンをつけるはずもなく(なんとな〜く中華料理っぽいフンイキみたい)でオッケーなのだ。な〜んてくだらなくってドッチでもいいことを考えていたら料理が運ばれてきた。おっ!美味そうじゃないか。
叉焼のようでもあるし炒めニクのようでもある。茹でブタを炙ったような感じもするしなんともフシギな食感とお味がする。いや〜美味いんだよコレ。調理方法は追求しないほうがいい、近頃のニッポン人はなんでも知りたがって困るのだ。知らないほうがいいこともあって(あ〜あのお店に行けばとってもマネのできない美味しいものにありつけるんだよ)てな楽しみが消えずに残るのである。
下劣なバラエティー系テレビ番組などでは「あの有名店の名料理のウラ側解剖!」とか「この商品はこうやって製造されている」などタネ明かしテキな人気取り番組が多いけれど、そんなこと知ってどーすんだよ!っていつも思う。もっと知るべきことはたくさんあるだろってね。またソレを取材許可する野郎も輪をかけてバカだ。

フツーの料理屋さんでヤキニク丼って言うと甘辛いタレで濃く味付けされたニク&タマネギなどのヤサイ類と彩りトッピングが施されているところが多いと思うのだが、ちゃん源さんのそれはニラとキクラゲのみ。卵黄トッピングは『スタ丼』などでもお馴染みだけれど、全体はお見事なオリジナル商品として完成されていて人気メニューのひとつであることがよく理解できる。
全体が淡い味付けにもかかわらずニクそのものにしっかりとした旨味と塩分が閉じ込められているのでチカラ強い味なのにさっぱりといただける。これは名作だ。
もうひとつちゃん源さんのお料理で感心するのは、食べ終えてしばらくしてもスッキリしていることなのである。クチがいつまでもネロネロしないのは化学調味料を使っていないか、使っていてもごく少量に控えてあるかのどちらか。使用する油脂の質もこうした部分に大いに関わる。いずれにしても良質なお料理が楽しめる庶民のお店なのよね。


中華料理 ちゃん源
静岡県静岡市清水区蒲原3-7-18
TEL=054-385-2511
ACT=11:00-14:30 / 17:00-20:00 月曜定休




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午前七時一分
通勤途中の富士川橋袂
カッキ〜ンと冷気の空に朝陽が昇るけど
やっぱり気温は零度


7:01AM, December 24. 2014. @Fujikawa-Bridge, Fuji-City