でらうみゃ~でかなわんわ(111)

尾張ゴヤの中華めし 第九回 中華料理「同源」

爆盛り店とは知らずに…

そのお店の前を通りかかるのはいつも暗くなってからだった。夜空に「同源」という透過照明の看板が浮かび上がり、なんだかちょっと高級なカンジじゃん…てなところです。
「同源」ってあの医食同源というコトバの一部ですねえ、メニューは薬草を使ったり健康に留意したものなどが中心なのでしょうか、いつかは行ってみよう…と楽しみにしておりました。


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そして昼ゴハンを食すお店を探していた某休日、そういえばしばらく中華料理を食していないぁってことで、ふと「同源」さんを思い出した次第です。宿舎から近いので空いていそうな開店直後を狙うのも楽勝ですね。
昼間に行ってみるとお店の建物周りには草花が溢れ、降り出した雨の中でなかなかに風情のある姿でありました。ところが入口わきにはランチの案内ボードがありまして、そこには680円(表記は680月になってるのが笑えますけど)という価格の『台湾焼そば』がアピールされていました。う~む、意外に安いお店じゃん…と嬉しくなりましたよ。


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店内は中央の椅子席ボックスと、窓際にグルリと長テーブル座敷タイプが設えてありました。小さな子供さんがいる家族連れも安心して利用の出来るスタイルのようですね。

メニューブックもありますけれど店内の柱や壁など、とにかく利用できるところはムダにしないという姿勢なのでしょう、写真入りのPOPやポスターが所狭しと貼りまくられ、事前に抱いていた高級感ってやつは霧散しました。なんだい、ごくフツーの中華料理店だったんだ…もっと早く来て利用すればよかったなあ、とテメーの早合点を反省するのであります。

しかもその献立はガッチリお得なセットが中心で、どのフォトもボリュームの凄さが際立っているではありませんか。パソコンで印字されたものもありますけれどお店の方の手書きも混じっていて、なんだか食に対する熱意みたいなものが伝わってくるのです。

いろいろ迷うものばかりですが、やはり本日イチオシみたいな『台湾焼そば』のランチをお願いすることにしました。メインはともかくそのランチの内容が全く判らないので注文はバクチみたいなものですが、まあ店内ポスターの傾向からして期待を裏切られることはないでしょ…てなところです。
この日は久しぶりの中華料理ってこともありまして、オプションで『餃子』もひと皿お願いしました。メニューブックには非常に多種類の料理が記載されておりまして、こうした副菜の希望もすんなりと叶えてくれるのであります。

お店の親切で明るい感じの女性が案内してくれたのは、ランチについている「フリードリンク」のコーナーです。大手のチェーンレストランのように自動供給する機械ではありません、市販のボトルがドドッと置いてあるだけのコーナーですが、やはりなんだか「ウチはサービスでも負けないもんね~」みたいな意気込みを強く感ずるのであります。

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さあさあ、本日のランチが運ばれてきました。凄いボリュームです!
大皿にドッカ~ンと盛られた『台湾焼そば』に圧倒されます。これに春巻・スープ・白ゴハン・漬物・デザートまでついているのでありまして、ゴハンもスープもたっぷりです。あぁコレなら『餃子』の追加注文は要らなかったかも…と少々のアセりもチリチリ刺してきます。

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しかしこれらのお料理はジツに美味いのでありまして、喰っても喰っても減らない『台湾焼そば』なんて信じられない旨味がコレデモカってくらい押し寄せてくるわけです。宿舎生活で不足しがちなヤサイも充分な量が入っておりまして満足至極、美味い美味い。
そして『餃子』ね、こいつがサイコーです。もしかしたらナゴヤに来て食した餃子の中でイチバンかもってくらい美味い。しかもその価格が¥200ってねえ、ウソでしょ!ってくらいにイケてます。

揚げたて春巻もパリパリサクサク素晴らしいし、たった¥680のランチにこれだけの満足が得られるお店ってそうあるものじゃありませんよね、拍手喝采であります。
最後に食したデザートの杏仁豆腐は完全に手作りのものでありました。菱形に切ってあって小さなフルーツ片なんぞが散らばっているものがよくありますけれど、あれはヅメカン業務用でして、まあ決して不味いものではありませんが、そう感動するほどのものでもありません。
それに対し大きな容器に流し固めた杏仁豆腐をスプーンで掬ってドバっと器に、そしてそこに黄桃をひと切れ…ケチケチしてないところがいいじゃありませんか。そしてお味の方もたいへん結構なものなのであります。

いや~素晴らしいランチタイムでありました。
オカゲさまでハラはパンパンになってしまいました。それだけでなくこの日は夕食をパスしてしまったくらいグレイトな食事でした。いったいこちらのお店ってナニモノ?と調べてみると、知る人ぞ知る「爆盛り中華」のお店なのでありました。¥980の「おとこ定食」なんて山盛り鶏唐揚に餃子二人前が…みたいなメニューが多数あるようでして、巷の評判も上々なのであります。単に量が多いだけでなくお味やお店の方の対応などもその高評価の要因です。ナゴヤにリターンしたら行くべきお店のひとつとして強く印象に残っておりますです、はい。


中華料理 同源
愛知県あま市篠田稲荷 36
TEL=052-443-6266
ACT=11:00-14:30 / 17:15-23:30 月曜定休




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