『チキンカレー』のコンプライアンス

やれブラック企業だ過労死だのと雇用側のモンダイばかりがクローズアップされているけれど、果たして被雇用者側に責任回避やカン違いだけでなくそもそも能力と労働とは…と云う基本概念が正しく認識されていたのか、と考えることもある。確かに悪徳企業が存在することも事実だし、実際ボクもそんなカイシャに辞表を叩きつけて去った経験が三度もある。けれども最終テキな責任はテメーにあるんだよ、悔しかったらテメーで企業を起こせばいいし、そんな資金や時間がないなら客観的にジックリと自分の能力を照らし合わせて“自己の生き方に合った会社”を見つけ出せば宜しい。運がよければ他人がその才能を見出してくれることだってあるしね、とにかく世間体やミエとかプライドなんてもんはバッサリと捨てること。

アナタは高学歴でアタマがよかったんだからそれくらい出来るでしょ。国立大学の頂点と呼ばれる最高学府を卒業し、ニッポンでもちょ〜有名な一流企業に晴れて就職、順風満帆な人生に漕ぎ出すはずだったのに、そんなハズはない…と思い込んでいたのでは?と思うのよ。
そうだよなぁ今までは何でも一等賞、ヒトから言われたことは全てカンペキにこなしてきたんだから…という超優等生の誤ったプライドが自ら命を絶たなければならないことに引きずり込んでしまったのではないのかな。
そう人間ってのは神様じゃないんだから“どうしても出来ないこと”ってのがたくさんあるんだよ。「こんな野郎に命令されたことくらい涼しいカオでサクッとこなしてやるぜ!」と思っても、やってみたら意外にアレ?ってな具合に上手くゆかないことだってあるさ。T大卒?カンケーないね。国立二期校と呼ばれた地方大出のエロおやぢみたいに「でっきましぇ〜ん!」と叫んでブン投げちまえばいいんだよ。その代わり“出来ること、得意なこと”を活き活きとやってみせればヒトはキチンと評価してくれる。今悩んでいる若者たちよ、どうかその素晴らしい才能を永遠に放棄することだけはやめようじゃないか。
世の中に数多あるカレーも同様で、プロもアマもみんな「ウチのカレーが世界一さ」って思ってはいるのだろうけれど、国や地方が変わればヒトの嗜好も違うのであって、同じカレールウでも出来ることと出来ないことがあるのだな。例えばシャビ系のタイ式グリーンカレーで『焼きカレー』はムリってもんだし、欧風のバターたっぷりコクウマ系ビーフカレーを『カレーうどん』のベースにしてもイマイチなのである。
だからボクの仕込むカレールウはいちおー多様な用途に使えるようにワザと中途ハンパなスタイルに調製してあるのよ。まあ専門職の方からみればいーかげんでコドモっぽいものだろうが、な〜にそうバカにしたもんでもないんだぞ…と親バカよろしく申し上げるのである。


RICOH  XR RIKENON 2/50 (Eary Type)  @ SONY α7

いつもの組み合わせではA社とB社のアレとソレを半々にするのだが、今回は母上が購入ストックしてあったC社のブラックなんちゃら(企業ではない)カレーの固形ルウがあったので混ぜてしまった。
作った当日はもう仕込みだけで精いっぱい、時間もないからエイヤで『焼きカレー(Photo左上:Nippon Kogaku  Nikkor-S Auto 1.4/50  @ SONY α7)にすることにした。間の悪いことに冷蔵庫のストックはブロックのベーコンとミニトマト・玉ねぎ・茹でブロッコリくらいしか無かったのでそれだけで済ましてしまったけれど、それでもけっこーイケる仕上がりになったのよ。もちろんお味はエクセレントね。
数日間を空けて今度は鶏もも肉をゴロゴロにカットしたものを購入してきたので、ガーリックやスパイス類と共にソテーして白ワインでポワレ、そこにストックしておいたそのルウを加えてササッと煮込んだだけの『チキンカレー』だ。やっぱり旨いねえ、テメーで作ったルウってのは。
ボクのカレールウ作りを企業のコンプライアンスに例えるならばフレキシビリティーのあるシゴトだ。お客様の多様なニーズに応えるために…って、あ〜やだやだ、そんな堅苦しいゴタクはどーでもいいねえ、テキトーにタタッと作ってもめっちゃ美味い!と言われるような普遍のベーシックね、それが責任と約束なのである。




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北窓のアイビイ
日当たり最悪の環境なのにナゼかフツーに育っている
エロおやぢの人生みたいだって?
う〜ん、確かにそーかも



Tokyo Kogaku  RE.Auto-Topcor 1.8/58  @ SONY α7