平和な家の『冷麺』

近所でも鼻つまみの悪ガキがいる。ガキと云ってもいい齢をしていて女房や子供だっているが、どうにも先代・先々代のときから素行が悪くて町内会から干されかかっていた。

他人の家の庭に石を投げこんだりドアホンを壊したりもした。最近は物騒な飛び道具にチカラを入れているようで、オカゲで女房コドモはかなり困窮しているらしい。
ところが今年になってから急にシオらしい発言で善人を装うようになった。もう悪いことはしませんから家族の喰いぶちの寄付もお願いしたいし、なんとかその家の体面を保てるように配慮してもらえないか…というメッセージなのよね、もう掌を返したようにコロッと変わっちゃってビックリです。
いちおー町内会長さんと来月に面接の約束をしているようだけど、周囲の人たちの反応は様々で敷地境界線まで歩み寄ってはヘコヘコ挨拶に行く者もいれば「なんかアヤしいから、これまで通りの付き合い方しかしないつもりだけど」なんて慎重派もいる。まあ当家としてはちょっと様子見ってところかな、これまで何度もウソをつかれて裏切られてるからねぇ限りなくアヤしいとは思いますけど。
そんな悪ガキ家の得意料理が『平壌冷麺』なのだと云う。半島の人々がムカシから食してきた伝統料理でもある。

わが国では韓国料理のお店で食べられることが多いけど、一般市販品では『盛岡冷麺』が有名かな。在日朝鮮人岩手県盛岡市で開業したお店で提供され、その二世がテイクアウト用に開発した商品がヒット、こうして当家の食卓にもあがってくるのよね。
べつにこの冷麺にあわせたワケではないのだけれど、ちょうど食べたいと思ったときに“自家製チャーシュー”が焼きあがったのである。本場では牛肉を用いるらしいけれど、豚肉チャーシューのほうが他への応用もしやすいしねぇ都合のよろしいタイミングで嬉しい限りじゃないか。
今回のチャーシューはモモ肉とバラ肉の二種類を同時に仕込んだ。これまで単発テキに作っていたのだけれど、どーせ仕込むならイッキにやったほうが効率がいいもんね。冷凍保存しておけばいつでもラーメンシンドロームの特効薬になるしさ。
さてこのテイクアウト版『盛岡冷麺』の強みはレトルトパウチされた“ストレートスープ”にある。特色ある麺とかキムチつきっていうアドバンテージはあるけれど、やっぱり肝心要はスープでしょ。


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焼きたてのバラ肉チャーシューをアチチと言いながら切る。もうプルプルしていて食す前からこいつがサイコーに美味いってことが判るのよ。
張り切って半熟タマゴや白髪葱そして胡瓜スライスなんぞも用意した。韓国冷麺(または平壌冷麺)の場合はここに梨やリンゴのスライスが添えられることが多いけど、まあ今回は本格料理の予行演習みたいなもんですからね、そいつは次回ぜひ…ってことで。
あぁ美味いなあ、今年の夏もこいつを何度か食すことになりそうね。こうして平和な家で食す『冷麺』を件の悪ガキにも教えてやりたいもんだぜ。ところでカッテに盗んでいったアレ、早く返してもらえないかな。平和ってねえ、気流とかフンイキで出来るもんじゃないですよ、悪ガキさん




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今年もマロウが咲きました



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そして昨日夕方の富士山
冠雪があと僅かになりました
朝晩はけっこー冷えるんですけどね


4:33PM, May 12. 2018. @Fujinomiya-City

AF-S NIKKOR 4.5-5.6/70-300G ED  @ Nikon D300