でらうみゃ~でかなわんわ(22)

尾張ゴヤの中華めし 第三回

中国料理 好陽 #02

そのマジメな仕事ぶりが気に入って昨年末から何度も…というより週末のお約束みたいなカンジで…訪れている。いや、そんなお店はいくらでもあるだろう、しかし客のココロにフィットするかどうかは店内のフンイキや客層とか、メニュー構成とそのお値段、どんなお酒があるのかなど、そのお味以外に複雑に分岐しているのであって、まるでYes/Noで進む「アナタにピッタリのお店は?」みたいなものなのね。

ビールの問題も重要だ。ボクはサーバーから注がれる生ビールよりもクラシカルな瓶ビールがスキなのでそのブランドも大いに気にかかるのね。
滅多にないけれどサッポロが置いてあると狂喜してしまう。エビスはちょっとしたハイクラスのお店ならよくメにするけど、サッポロ黒ラベルは宝くじ当選くらいに確率が低いのが残念ね。
サントリーは業務用としての商品構成をプレミアムクラスしか展開していないのでエビス同様にフツーのレストランや食堂にはないと思ったほうがいい。
かつての王者キリンはそのシェアをアサヒに喰われてかなり苦戦しているけれど、それでもムカシからやってる老舗のようなところはやはりキリンでなくっちゃ!と店主も客も思うのか確実にキリンラガーがあるところが嬉しいよね。スッキリ味わいの一番搾りも人気だけどやっぱりボクはラガーかな、好陽さんはこいつがあるところもいいのよ。

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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

ここで抜けているのが(抜きん出ているという意味ではありませんからね)アサヒですな。ボクはこのメーカーさんのビールはクチに合わなくてダメなんですよ。決してマズいとは申し上げません、単にボクの嗜好に合わないからなのだ…と思ってます。ナゼだろうなあ、スーパードライもビールって謳ってるわりに本来の原料以外の添加物が入っているし、爽快辛口みたいなイメージをウリにしているけれどジツは雑味が多くて非常に後味がよろしくない…って感じてますけど。加えて昨今テレビCMで起用されている”あのオトコ”もスキじゃないしさ、ヨケーに印象悪いんだよね。

主力商品のスーパードライ以外も試したけれど(新製品が出れば必ずいちどは購入してみるのがビール好きの使命なので)ドレもダメだった。どうやらあの企業の商品ベクトルが合わないみたいね。かなり昔に製造販売されていたアサヒ本生ってやつは美味かったんだけどなあ。
てなワケでアサヒに関しては新発売製品もスルーすることにしているのよ。あら~ごめんなさいね、まあ現在トップシェアってことでこんな腐れ中年オトコが一人くらい買おうが買うまいがカンケーないでしょうから、堂々とココで書いちゃうのね。ただあくまでもボク個人のクチに合わないってだけのハナシで、決して誹謗中傷などするつもりはありませんから。
だから外食&ソト飲みでビールを注文しようとしたときにスーパドライしかなかったりすると店を出たくなるくらいだ。シカタがないのでそいつをいったんはいただくことになるんだけど、追加はサーバーの生ビールのほうにチェンジしキブンの凋落を回避するのね。
うっわ~、ビールの話からとんでもねー脱線をしてますな、好陽さんの話に戻しましょう。

この日は『八宝菜』を最初にお願いした。はんなり塩味ベースのお料理でもちろん美味しい。不自由な出張生活中なので食生活にはかなり気を遣っているけれど、同じニク料理でもこうしてヤサイの多いものは有難い…というかこーゆーチョイスをしないといけないなぁと思いますね。

宿舎では厨房が使えないのでサラダもスーパーで購入してくるパック入りカット洗浄済み生野菜。まあドレッシングをかけて食したりチーズやハム或いはツナ缶などを添えてはテキトーに食しておりますけれど、毎度似たような組み合わせになってしまって頗るつまらないのですな。まあつまらないとか見た目云々よりも、サラダとしての根本テキなもの…つまりヤサイ本来のお味が美味しく感ずるかどうかってことなんだけど、コレが全くダメなのですねえ。
よく考えてみれば当たり前の話なのでして、あのテのカット野菜は製造元-配送業者-店舗での保管販売という流れの中で賞味期限内の品質保持にそーとーなウェイトをおいてありまして…つまり食味や栄養価よりも安全性と見た目(変色防止など)を優先させてあるのですよ。
低濃度での次亜塩素酸ナトリウム消毒というスタイルはサスガに最近の業者さんはやっていないようですが、カット後の徹底した洗浄と強力な脱水で無菌状態に近いものを製造しています。その工程でヤサイの持つ栄養素や旨味成分と香りも一緒に洗い流され飛ばされ消去され、あの味気ない単なる植物風味に変化してしまうのですな。
うわ~またまたなんだか脱線模様、元へ…だから外食でこうした美味しいヤサイをたっぷりいただけるのが何より嬉しく思えてくるわけです。それにテメーで作るのと違ってヤサイその他の具材の種類が多いのもいいんだな、そしてゴハンのオカズってよりもやっぱりアルコールのお供でしょ~美味い美味い。
調子に乗ってこのお店の絶品唐揚げをまた注文してしまいました。旨いんですよぉ好陽さんの鶏唐揚げ、いつも自家製の「五香粉(ウーシャンフェン)入り塩」を小皿で添えてくれましてね、これがまたいいシゴトするんですね~サイコーです。
ガブリと食らいつけば溢れる肉汁…もうビールがイケてイケてたまりません!お家ではいつも500ml缶を1本いただいて次のステップに突入してゆくわけですが、こうした”何を食しても美味しいお店”に来ると瓶ビールの追加は必至なのでしてね、ハメ外して3本目をお願いしてしまうこともあるくらいです。

ところで好陽さんの店内壁に貼ってあったキリンのポスターね、ノンアルコールビールのものなんですけど、面白いと思ったのはナゴヤ弁でキャッチが書かれているわけです。
「昔ッから、決まッとる。」
ビールはキリンってことに決まってるのか…いや「決まッっとる」か…飲酒運転や未成年の飲酒がそうであるのか…どちらもかけてあるんでしょうな。ケッサクじゃありませんか、ガンコで毅然とした姿勢が見えてきます、まるで好陽さんの御主人がそう語っているようでもあります。あ~ボクですか?相変わらずフラフラしてますな、キリン一本ってわけじゃなくってサッポロ飲んだりサントリーに走ったり…まあテキトーに生きてます、はい。




中国料理 好陽
愛知県あま市乙之子元苗場6-1
TEL=052-445-1555
ACT=11:00-14:00 / 17:00-21:00 木曜定休




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