No Ramen, No Life.

そしてコンサバティブな『ラーメン』がスキ

静岡県伊東市・田中屋の「生ラーメン」

静岡県伊東市に「田中屋製麺所」というところがある(らしい)。せいろ蒸しした極細の焼そば麺が有名だそうな。そして同じ原料のラーメン用麺も製造販売しているのね。伊東と云えば伊豆半島の東側、あと僅かで神奈川県という場所なので、そう気安く行くことは出来ない。いくら話題になっていたとしてもちょっと難しいかなあって思うのよ。

ところが先日(と云っても先月初旬に帰省した折のことだけど)例のトナリ町ちょいハイソ系スーパーに行ったらちゃっかり置いてあるじゃありませんか…さすがハイソ系!万歳!です。そのスーパーはまるでデパ地下のように全国各地の珍しいものもあるけれど、地元・県内産の産品にもチカラを入れていて、哀愁のイナカ町スーパーとは格の違いをキリリと際立たせているのだな。
もちろんせっかく見つけたのですからカゴに入れたのは言うまでもありません。そして同スーパーの定番商品である手作り叉焼やメンマも購入し、目指すコンサバティブなラーメンの支度はカンペキなのね。

ほぼ同様な生ラーメンは我が哀愁のイナカ町の雄・マルモ食品さんでも製造販売していて、この駄文日記でも何度か取り上げてはご紹介させて頂いている関係上、似たような物しか出来上がらないけれど、元来『ラーメン』とはそーゆーものなのであって実生活に大いに刺激を与えるとか、人生を左右する影響力があるとかいった類のものではない。けれどもこいつがなくっちゃボクの人生は無いのだな、「No Ramen, No Life.」てなもんさ。

そんなわけで田中屋製麺所さんの生ラーメンを作っては食してみた。予想通り特にスゴいなんてものは皆無であって、そこにあるのはただただフラットな日常と、そんな日常の食事に在る小さなシアワセ、昨日も今日もそして明日も変わらないであろうお味への安堵感、コドモのころからオトナになるまでずっと続いている街の食堂ラーメンにも近い郷愁、失いたくない思い出のように繊細な情念がこうした食べ物に詰め込まれているのかと思います。

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Nikon  NIKKOR 2/85  @ SONY α7

大まかな部分では富士宮のマルモ食品さんのものと変わらない気がします…というかボクの舌ではその違いをハッキリ掴み切れないのね、だってとにかくフツーにめちゃ美味いんだからさ。
静岡と云っても東部に限ったハナシですが、静岡県民はこうした澄んだ醤油スープであっさりとした味わいの『ラーメン』が好きなのかな、いわゆる昔ながらの”中華そば”ね。富士山周辺地域のソウルフード的位置づけになるのかも知れない。
何のストレスもなく食し終え、そして小さいけれど穏やかな幸福感に浸る午後。きっとひと月くらい経てばどうしてもまた食べたくなり、苦しい日々を送るに違いないけどね。





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もうじき春分


夜明けが早くなってきましたね
一歩一歩…な春の足音
ただ花粉のイタズラは勘弁してもらいたいけど



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