■ 噂のにゃごやモーニング その10 「 喫茶 エデン 」
『茶わん蒸し』の誘惑
シゴト現場へ急ぐ県道沿いにこのお店がある。この時刻だと冬の間は真っ暗で店のシルエットさえ判らなかったけれど、春になって日の出が早くなりその全貌がハッキリするようになった。
例の黄色い回転灯(ナゴヤの喫茶店は営業中のサインとして点灯させるのね)と室内照明しか見えなかったのに、こうして眺めるとなかなかに昭和な佇まいではないか。ムカシは地方に行くとこんなカンジの喫茶店がフツーにあったものだけど、静岡県に於いては知る限りことごとく閉店してしまいなんだか寂しいのよね。
大手チェーンの進出やコンビニでのレギュラーコーヒー販売など要因はいくつも挙げられるけれど、やはり喫茶店でゆっくりコーヒー&タバコってゆう生活スタイルが過去のものとなってしまったからなのかなあ、病的なほどにヒステリックな嫌煙ブームもあってつくづくヨユーのない時代に変わっているのよ。
一台もクルマが停まっていない駐車場に清々とキャプチャー君を停め店内に入ってみる。ビニールシートのソファ席ボックスが中心、照明もムカシよく見たようなアレですな、やはり店内も昭和なのでありました。
薄明るくなってゆく空がよく見える窓際の席に着いた。ソファは背もたれや座面が大きく座り心地がよいのは、宿舎を出発するときの外気温がマイナス1℃で湯をかけてフロントグラスの氷を融かしたことを忘れさせてくれた。
高速道路を使わずに宿舎から小牧・春日井方面に向かう時に使う県道沿いにこのお店は在るのだけれど、いつもはテメー作の簡素な朝食を宿舎で摂ってから出かけるので、こうした喫茶店は開店していることが解かっていてもなかなか立ち寄ることはなかったのね。ところがヒドい花粉症にヤられて(クスリ飲んでるんですけどねえ、花粉の許容量を超えてしまったのでしょうか)鼻水グズグズダラダラでもう調子悪いったらありゃしない!な感じで、とても朝食を準備する気にはなれなかったのよ。そこでハタと気付いたのが「あっ!あそこがあるじゃん!」なのだな。
MINOLTA M-ROKKOR 2/40 @ SONY α7
モーニングセットのトーストはバターの他にジャムや小倉もチョイスできたのだけれども、何と『チーズトースト』も同じ料金でオッケーみたいなので、セコいエロおあやぢは一番コストがかかりそうなそいつをお願いしたのですねえ…ってウソウソ、いつも小倉やバターばかりなのでたまにはチーズもいんでないかい?ってノリですよ。でも同じ料金で(と言ってもモーニングの無料サービスですから)『チーズトースト』ってのはなかなかあるものではないでしょう、やはり予想通りこいつはとっても美味かったのよ。
それよりビックリ仰天だったのは、なんと『茶わん蒸し』がモーニングに堂々とセットされていることなのである。あちゃ~、こーゆーテもあったのかい。たいていは茹で玉子なんだけど、考えてもみれば”トロトロ半固形状のタマゴスープ”って捉えればコーヒーやトーストに合わないはずがないではありませんか。いや~美味かったです、ホッとしました。そしてその魅力にまた誘惑されそーなフンイキです。日常はガサガサするばかりのシゴトですが、そのスタートをこうしたモーニングサービスで迎えられるのはとってもシアワセなことなのでしょうね。
◆ 喫茶 エデン
愛知県稲沢市奥田大門町70
TEL=0587-32-3270
ACT=6:00-17:00 第二・第四木曜定休