■ 噂のにゃごやモーニング その47 「 記念橋珈琲館 」
お替わり出来るモーニングコーヒー
その名を知ったときには「きっと街なかを流れる小さな川に〇〇記念橋というものがかかっていて、その袂に煉瓦造りの古い洋館風建築の喫茶店があり、川面にはときどき水鳥が飛んできて休んでいたり街路樹が映っていたりしてシブい風景なんだろうなあ…」なんてカッテに想像していた。
ところが実際行ってみると川なんて無いわけだし、津島市内を東西に走る県道のごちゃごちゃした街路わきに建つフツーの建物だったわけね。しかもド派手なオレンジ色に壁面が塗られていて「こりゃしまったなぁ、入ってみる気はどうも…」とリターンが頭の片隅をよぎるのではあるけれど「まあせっかくココまで来たんだからねぇ」とドアを開いてみた。
うわ~開店直後なのに満席じゃないか!やはりシルバー軍団に占拠されているし…とまたしても躊躇していたら、カメリエーレが「こちらのお席へどうぞ」と小さなテーブルを指定してくれた。ほぉ~、運よくおひとり様用のスペースがあったのね。
それにしてもシルバー軍団は朝から元気だ。そしてよく喋るし、よく動く。ナゴヤの地方民放番組で某喫茶店の店主が「ウチは”老稚園”だよ」と自嘲するように語っていたことを思い出した。
さてそんなハナシはドッチでもよくてボクはハラがへっているのよ、とにかく温かいコーヒーを注文してモーニングサービスをいただこうではないか。
テーブルには小さなメニュー案内があり、そのサービスが何種類かの中から選べるようになっていた。ボクにしては珍しく『ホットドッグ』がメインのサービスをいただいてみようと思ったのね、たまにはいいじゃん…みたいにさ。
しっかり焼色が付けられ芳ばしく温まったドッグパンに良質なソーセージとケチャップソース、サラダと茹で玉子にぷちゼリー…ふむふむ、悪くないじゃん、てか美味いよね~コレって。
店名がプリントされたカップにはややビターテイストなコーヒーが注がれていて、空腹な早朝にはシミるけれど、ドッグやサラダを食しているうちにそれは快感に変わってゆくのである。いいねいいねぇ…なんて思っているうちに、店名の「記念橋…」へのギモンなんぞすっかり何処かへ消え去っていた。つくづくノーテンキなおやぢだと思います、はい。
シルバー軍団の喧騒の中でカラになったカップをソーサーに置くと同時に、先ほどのカメリエーレが「コーヒーは如何ですか?」とサーバーを手にボクの傍らに立っているではないか。あれれ~、いただいてもいいんですか?と訊くと「モーニングのコーヒーは一杯サービスがオッケーなんですよぉ」とほほ笑んでくれた。
あぁ有難や有難や…こーゆーお店もあるんですねえ!
思わぬプレゼントにニマニマしながら店内を見回しました。お店のフンイキを伝えたいのでフォトにしたいんですけど、混んでる上にテーブルが近接しているのでソレは断念。
そして厨房ディシャップの上に黒板が掲げられているのを見つけましてね、それにはいろいろと書かれているのでありましたけれど、どうやらコチラのお店は”手作りの甘味”がウリのようなのであります。しまったなぁ、知ってたらこんな早朝に来ないでおやつの時間ぐらいを目指すべきだったよ。
レギュラーのモーニングをいただいて、そのあとに名物の『白玉クリームぜんざい』なんてさ、めっちゃシアワセな休日になりそうじゃんねえ。
◆ 記念橋珈琲館
愛知県津島市江東町3丁目 180
TEL=0567-25-2152
ACT=6:00-17:00 火曜定休
■ Face #22
忙し過ぎて目が回っている油圧バルブ君