■ 独りヤキニク その3「焼肉 サヤ川」
特にランチが評判の焼肉屋さんに行ってみた。宿舎のある津島市のトナリ町・蟹江にそれはあるのだけれど、ナマエが「焼肉 サヤ川」っていったい何なの?って感じでしてね、まあソコんところは行ってみてのお楽しみってことです。
開店時刻より少し早く到着してしまったので、お店の前の土手に上ってみた。おぉ~、いい眺めじゃないか。
左手の大きな川は日光川、東西に走るJR関西本線や東名阪道…と尾張平野の西端は低い海抜地帯なのだな。その大きな日光川に注ぐ小さな河川が「佐屋川(さやがわ)」で、かつては「池」と呼ばれた時期もあったほど流れは緩やかなのですね。作家の吉川英治氏が「東海の潮来」と呼んだほど、美しい水郷風景の片鱗が今でも残っているのだ。
そんな佐屋川はヘラブナの管理釣り場に適しているのでして、この焼肉屋さんはその経営もしている様子です。昔はフナやコイの漁が盛んだったけれど、環境の変化や時代の波ですっかり衰退し、蟹江町の漁業協同組合は解散してしまったらしい。
それにしてもどうして店名を佐屋ではなくサヤと片仮名にしているのでしょうねえ、依然それはナゾのままでした。
店内はごくフツーの焼肉屋さんスタイルで、メニューブックをみてもリーズナブルな設定のものが多く、気取らず利用できるお店のようですな。
さてナゴヤで三度目となる「独りヤキニク」です。土日祝日も実施しているランチメニューの中から『焼肉ランチ C』をお願いしました。骨付カルビ・タン・牛ホルモンの三種盛り合わせにゴハン・赤だし・サラダ・小鉢・漬物がセットになったお値打ちメニューです。
ランチ&クルマ移動なので例のドリンクはご法度。まあ真っ昼間から飲みたいとはそんなに思わないのでいいんだけど、やっぱりちょっと残念なキモチもありますねえ、フクザツな気分です。
年季の入ったステンレス製割箸箱がこのお店の歴史を感じさせます。
そして予め炭を熾してある七輪がテーブルに運ばれてきます、そしてあとは網にニクを乗せて焼くだけです。ウーロン茶をぐびりと飲りつつ三種のニクを少しづつ焼き上げてゆきます。いや~嬉しいものですねえ、炭火ヤキニクって。
皿に盛られたニク三種には「味噌だれ」がかけられていまして、これがまたいい感じにコゲて風味を何倍にも膨らませます。さあさあ丼ゴハンにバ~ンと乗せていただきましょうか。
いやいや、でらうみゃ~でかなわんわ!焼肉ライス万歳です。小鉢の冷奴・煮物などを合いの手にサラダなんぞもいただいて、そりゃ満足の焼肉ランチですよ。ちゃんとダシを利かせて風味の良い赤出しにも満足、これで¥1300?ウソでしょ?てな食事です。
ヘラブナ釣りの趣味は無いけれど、桜の季節に佐屋川の桜並木を散歩して、その帰りにこちらで焼肉ランチってコースも悪くないよね。まあそのころにはナゴヤにはいないでしょうけれど。
◆ 焼肉 サヤ川
愛知県海部郡蟹江町大字蟹江新田佐屋川西 2-1
TEL=0567-95-9801
ACT=11:30-21:00 月曜定休