■ " 箱天そば " と " 栗のムース "
よく考えてもみればずっと行っていない蕎麦屋さんがありました。最後にお邪魔したのは…2019年の covid-19 騒ぎの直前、秋の気配も見え始めた晩夏のころです。そのあとは外出自粛だのワクチンだマスクだとにかく日本中がパニック状態に突入していった時でありました。今思うといったいアレは何だったのかと思いますけれど、ひとつひとつの行動がどの程度正しかったのかなんてことは判りませんし、きっとこの先もナゾのままであるのでは…と思うのです。
母上と乾麺蕎麦を自宅で食す度に「あ~この町には味源さんみたいな美味しい蕎麦屋さんがあるのにねえ、なかなか行けないんだよなあ…」と半分ため息混じりの会話をしておりましたが、先日 twitter(現Ⅹ)のフォロワさんのタイムラインに
秋も深まってきましたから 今日から始まります 栗のムース
という写真つきポスト(Xに替わってからこうなりましたが以前はツイートという行為)を見つけました。主は「味源」さんの女将さんです。
うわっ!なにこれ!お蕎麦屋さんでこんなステキなスイーツがあるの!?なのであります。早速母上にそのことを伝え、近日中に行ってみようと云うハナシになりました。
もちろん極上である「箱天そば」の注文は外せません。母上はやはり大好物の「鴨せいろ」ですな、どちらもちょ~一級品であることをここで語る必要はないでしょう、大切にしている方をお迎えする席であっても自信を以てご案内できるお店かと思います。蕎麦そのものの美味しさは香り喉ごし旨味の全てがパーフェクト、蕎麦ツユの塩梅も申し分ありません。
さて、お楽しみの『栗のムース』です。お店の方には思わず「今日はコレが目的で来たんだよ」と申し上げてしまいました。お蕎麦が本業のお店でシツレーな話かとは思いますけれど、まあいいよね。
プレート上は三品構成です。栗甘露煮の入ったムースとその上に蕎麦粉のパンナコッタ&栗風味のカラメルソース。栗のペースト。栗の渋皮煮。
どうだい、スバラシいだろ~♪ ちゃんとお蕎麦屋さんらしい工夫と細工が丁寧に施されているし、そんなゴタクよりも何てったってエクセレントな味わいとプレミアム感なんだよ、もうソコラのパティスリーも真っ青さ、ハンパなパティシエは一昨日来やがれ!てなもんです。
クチに拡がる豊かな栗の風味、あ~秋だなあ…てなヨロコビ満足を思いっきり感じ取ることが出来ますよ。先日食した「栗きんとん」も旨かったけれど、このしっかりとテマヒマかけたひと皿にはありきたりな賞賛と拍手だけでは不足でしょう。
少し前から味源さんではこうした季節の食材を取り入れたメニューを提供されておりまして、もっとその熱意と工夫を頂戴しに行かなくてはダメですねぇ…とあらためて思った次第です。今回はノーマルなお蕎麦(もちろんこれがベストなのですけれど)でしたが、やはり旬の食材を練り込んだ変わり蕎麦やサイドメニューも充実していて、もう少し足繁く通う努力も必要なんだよなあ…と帰宅してからしみじみ考えました。
それと、ちょっとした土産も買い求めましてね…うふふ♪それはまた後日の駄文日記のお楽しみってことで。
All Photographs : MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2 / SONY α7
◆ 手打ち蕎麦 味源
静岡県富士宮市三園平255
TEL=0544-27-4041
https://twitter.com/ajigen_soba?t=IBHngwA3ZBHeJ3nSwDqA2g&s=09