■ 2023秋は庶民派価格
初夏の初鰹のころからそう思ってはいたのですが、やはり今年のカツヲはお値段が安めに推移しております。理由はいろいろあるようですが主たる原因は例年よりやや小振りな魚体にあるとの事、海水温や海流の変化など回遊性の魚種には思わぬ変化を与えるようですね。
まあ小さいとは云っても切身にしてカットしてしまえばさほどの違いは感じられず、安くて美味しいのは庶民の味方!ってことでモロ手を挙げて万歳三唱するのですよ。
いつもの山梨県系某スーパーOGでは店内アナウンスでもアピールしていた通り「鰹のタタキ」が特売になっておりましてね、そんなつもりではなく買い物に行ったエロおやぢはアソコ丸出し…違う!そーゆー破廉恥なことはしませんよ、安いもの欲しさに助平根性丸出しで「鰹のタタキ」パックを慌ててカゴに入れるわけです。
もちろんそのままお刺身でいただいても宜しいわけですが、この日は寿司飯を準備して『戻り鰹のタタキ寿司』にしましょうよ、ってことです。この時期の鰹はその身に蓄えた脂ものっていてファッティーな美味しさですからねえ、逆にさっぱりとした寿司飯と合わせて際立つ旨さに挑戦!てなもんです。
そして初夏のころの食べ方とは違い、ちょっとだけアダルトな方程式が向いていますね。どっさり薬味の刺激テキで溌溂としたお味を追求するのではなく、静かで落ち着いた振る舞いにヲンナはもうメロウな気分になって…って違う違う!酢飯とカツヲの旨味バランスを引き出してくれるギリギリの量が薬味類の役割なのですよ。あぁ上手くいったようですな、ジツに厚みのある風味がその薫りと食感を覚醒させ、やがて訪れる冬への橋渡しとなってくれるのです。
キリっと辛口の日本酒がよく合いますが、そろそろ燗酒もいいのでは…と少しウズいてしまう晩酌タイムです。