栗きんとん

かりがねブレッド

近所にあるKOマートさんでは県内で作られているユニークなパンを取り扱っておられますが、先日見つけたものは隣町の富士市でパン屋さんを営んでおられる " ベーカリー マルタ " さんの商品でした。
品質にこだわったパンばかりですが、その中でも目を惹いたのは『かりがねブレッド』という米粉パンですね。丸いブールのような可愛らしいスタイルと共に「新米」と云うラベル貼付にやられてついつい購入してしまいました。

かりがねブレッド

翌日はそれを早速朝食にいただくことにしました。
あ~いい香りです。米粉ならでは食感もありますが、ナチュラルな香りが添加物の無さを強く強くアピールしてきます、これは秀作ですね。軽く温めるとその風味が際立ち、朝の食卓をより一層楽しいものにしてくれます。お米は富士市産と云うのも嬉しいな。
因みに " かりがね " とは富士川東岸の氾濫を治めるために江戸時代に築堤された堤防「雁金堤(かりがねつつみ)」のことで、現在は堤防としての機能よりも桜やコスモスなど花の名所として有名です。お店のある地元の歴史と暮らし、そうしたものを盛り込んだ佳い商品名だと思います。






岐阜県中津川の『栗きんとん』

岐阜県中津川市は長野県に隣接し、南アルプスや木曽の山脈の西側に位置します。江戸時代は中山道の宿場町「中津川宿」として栄えた街で、木曽路の要衝・馬籠宿のある場所としても知られます。
かつて父が勤務していた製紙会社の工場もあり、エロおやぢが住んでいた北海道釧路の工場にもそこからの転勤者がたくさんおられまして、社宅の燐家もそのご一家でした。珍しい食べ物などを随分頂戴したものですが、特に『栗きんとん』は印象深いものでした。

新杵堂 栗きんとん

静岡に引っ越してからも秋になればその方から何度も『栗きんとん』をお送りいただきましたが、父も他界し双方共に高齢化したことから贈り物のやりとりは廃止することにしました。残念なことですがシカタありませんよね。
そんなワケで中津川の『栗きんとん』は静岡市内のデパ地下などで某有名店のものなどをテメーで購入してきては楽しんでおりましたけれど、例の covid-19 さわぎでここ数年はいただくことが叶いませんでした。
う~ん、もうそろそろいんでないかい?てなもんでしてね、きっとKOマートさんならそういった名物を仕入れてくれてあるでしょ…ってことで行ってみれば、あ~っ!あるじゃんあるじゃん!やっぱりね~!なのであります。

栗きんとん   Nippon Kogaku NIKKOR-H Auto 50mm F2   SONY α7

これまでいただいてきた某有名店のものは栗を敢えて粗めに潰しツブツブを残したものでしたが、この商品はしっかりペースト状になるまで潰し成型したものです。ただ蒸した栗とお砂糖だけしか使わないという製法は変わらず、昔ながらのピュアなお味に感動するわけですね。
あぁ美味いじゃないか…やっぱりコレだよなあ。木綿で茶巾絞りにしたスタイルも変わらず、そのオーセンティックさと愛すべき和菓子のトラディショナルなお味に感銘もひとしおなのであります。
あぁ、いいものをいただきましたよ…栗はもうこれでいいや。



 
 
 
 

神無月の庭風景  


先日は朝からバサバサと降る雨
庭の楓も小寒い陽気に大人しい色をしています
もう少ししたら色づいてくるのでしょうか
神無月ともなればあっという間に師走もやってくるんだよなあ

神無月の庭風景 雨の楓   Canon Camera CANON LENS FL 50mm F1.8 (Type-1)  SONY α7

 
 


暑い季節にはなかった色
明けてくる東の空を眺めると
不気味なくらい赤と黒
寒くなりました

赤と黒の夜明け   Mamiya AUTO mamiya/sekor 50mm F2  SONY α7